中学受験コンサルティング タカベル

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5年後半で成績に苦しむご家庭の心構え

こんばんは

中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。

 

毎年、この時期は6年生の合格に向けた毎日のスケジュール作成と過去問分析が筆頭業務なのですが、同時に5年生の新規対応も増えてくる時期です。5年生後半が転塾・退塾・撤退を考えるピークの時期だからです。

過去好転した例をもとに、5年生後半で成績不振に苦しむご家庭へのヒントとなる心構えをいくつか記しておきます。

 

1「進む努力よりも戻る勇気」

 

数年前のカリキュラム改定後、学習のスピードが一段と上がりました。

するとどういうことが起こるかというと、5年前期までの内容が理解できていること前提でカリキュラムは組まれます。

比を理解するには割合が重要であり、もっとたどると小数・分数の根本理解が必要です。

通過算・時計算・流水算を理解するには、4年の速さと5年の旅人算の理解が必要です。

つまるところ、5年生の後半のフェーズは5年前期までの学習内容が入っていること前提になるので、目先のことだけをこなしていても、腹落ちしないまま、どんどんカリキュラムが進んでいく構図となります。

そんな時は、進む勇気よりも戻る勇気が必要になります。

 

2「全部やる努力よりも絞る勇気」

 

算数のみならず、5年の後半は他の科目でも同様の現象が起きます。

国語は題材の抽象度と語彙の難化、傍線部周辺だけで答えの手がかりがつかめなくなります。

理科も棒の重さがかからないてこから、棒の重さがかかるてこへ学習が深化します。

社会も一見、地理から歴史でリセットされたかに見えますが、歴史の学習でも都道府県の情報は頻出です。

1の現象が4科目すべてで発生するために、学習計画が回らなくなることも往々にしておこります。

そこで、全部やる努力よりも絞る勇気が大切です。

過去、好転したケースでは苦手の算数と得意科目の社会だけにしぼり、その代わり、算数だけは前単元の学習も含めて学習時間を大幅に増加させる。息抜きで得意科目の社会をいれる。成績不振からの脱却には絞ることも長期的に大切です。

 

3「やらせる努力よりも休ませる勇気」

 

過去に持ち偏差値から10以上の逆転合格を果たしたご家庭に感謝いただいたのが、「5年生の後半で1か月休ませる提案をいただいたことが転機でした」と仰っていただきました。

1や2の状態になると、親御さん以上にお子さんの自信が損なわれていきます。

そんな心理状態のときに、すべての科目をやらせ続けても、効果がないとは言いませんが、かなり限定的です。この決断は大変勇気がいりましたが、リフレッシュの期間として小休止を与えたことが、再びギアを上げてもらう転機にすることができました。

 

長くなりましたが、6年生の2月に笑うことが一番のミッションであるはずです。

アプローチの仕方は様々ですし、賛否はありますが、うまくいっていない現状を打破するにはなにかを変えなければならないのも事実。ヒントになりましたら幸いです。

2025年10月28日 10:41