5年生につなげるための4年生終了時チェックリスト
こんばんは。
中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。
入試まで85日。6年生のご家庭は日夜、最終盤の詰めの作業を行っていることかと思います。入試が終わると、6年生以外のお子さんも学年が1つずつ上がることになります。
ここでは、5年生になったときに困らないよう、4年生終了までに身につけておきたい各科目の項目・単元について記していきたいと思います。
✅ 算数
・ 小数と分数が入り混じる四則計算の処理能力を磨く
・ 小数と分数の変換能力。0.125を8分の1とスパッと
・ 和差の線分図・平均やつるかめの面積図・速さの情景図を描くクセをつける
・ 図形の問題は分かるところはどんどん書き込むクセをつける
・ 公式関係の整理。すらすら言えるように。図形に多い
・ 平方数や3.14の計算を素早く
・ 割合の理解を最優先に。小数・分数がおぼつかなければ、小数・分数優先。
・ 次に速さ。分速・時速・距離の単位の変換を素早くできるように。
・ 余力があれば植木算。規則性にもつながる概念。
まとめ:5年前期の最重要関門は割合・平面図形・速さ。
それにつながる上記の事項を中心に4年をしめくくる。
✅ 国語
・ 4年生で学習した漢字の総点検。特に同音異義語と同訓異字
・ 知識分野はことわざ・慣用句・熟語を中心に
・ 文章を読むうえで必要な語彙の積み上げ
・ 指示語・接続語・問題提起・主張に注目して読む
・ 時や場所や天候などの場面の変化や心情が表れている行動・表情に注目して読む
・ 場面ごと・段落ごとの要点を簡単にまとめる。要約の副教材も有効
・ 読解が苦手な場合、物語文か説明文のいずれかに特化して行うとよい
・ 選択肢問題は選択肢だけに注目して解かない
・ 記述を白紙で出すお子さんはまずは文中の言葉を使うことを意識する
まとめ:4年生は問題を解けるようにするフェーズではなく、解けるようになるための下ごしらえをする期間。5年になるとフィーリングが通じなくなるので、知識関係と精読を中心に学習を回していく。
✅ 理社
・ 理科の重点補強分野は「力学」「電気」「水溶液」「天体」の4分野
・ 5年生になった時に苦しむ上記4分野は補強が必要だが、問題を解くことに主眼を置かない。「見る」「やる」が理科学習の基本。
・ 冬休みや入試休みで図鑑・動画・実験教室で原理・原則の理解からはじめる。
・ より細分化すると、「力のつりあい」「ばね」「直列・並列」「ものの溶け方」「太陽の動き」「月の満ち欠け」あたりに絞って復習を行うと、5年が少し楽。5年になると意外と理科に時間がとられる。
・ 社会は都道府県と県庁所在地は少なくとも漢字で書けるように。
・ 白地図トレーニング等を活用し、山や川などの名称は都道府県とリンクさせる。
・ 産業の勉強は因果関係も大切。なぜ、促成栽培を行うとメリットがあるのか等。
・ 5年になると、産業の幅が広がるだけでなく、都道府県の総まとめの学習にも統計がからむなど、学習の幅が大きく広がる。前提の上記知識は入れ直しておきたい。
まとめ:理科は重点補強ポイントの原理・原則の理解。社会は最低でも地形の都道府県とのリンク。ここを目標にしておくと、5年の初動がだいぶ楽になる。
最後に:なんといっても、やはり算数。5年で成績が落ちるパターンは4年までの算数が暗記算数になっていることが原因。4科目すべてをこなすことは難しいので、算数5国語3理社2くらいの割合で冬休み・入試休みを活用する。(成績にもよる)
