中学受験コンサルティング タカベル

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2023年9月の記事:ブログ

過去問を行う上の心構え

こんにちは。

中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。

 

タカベル在籍中のご家庭でも過去問がスタートし、昼夜その分析に明け暮れています。

 

本日はこれから残り4か月の過去問学習での心構えをまとめておきます。

 

①満点を目指す戦い方・家庭学習はやめましょう。

 

多くの学校で合格最低点は6~7割に設定されています。

これは裏を返せば、3~4割は落としてもよいということです。

この視点にたてば、例えば苦手分野は(1)までで打ち止めにし、得意分野は全部解く。

余った時間は自信がない問題の見直しに充てる。

こうした満点ではなく、合格のための戦術を取っていきましょう。

満点を目指す戦い方をすると、すべてを解こうとします。苦手分野を一生懸命考えていても、点数と時間を失うだけです。

意中の学校で毎年出る速さの単元が苦手。でも毎年(1)は取れる。

のであれば、得意分野をさらに強化したり、他の科目に家庭学習の時間を回すほうが吉の場合もあります。

残り4か月、最適な学習を模索していきましょう。

 

②配点の高い問題はしっかりと対策をとる。

 

当然、配点の高い問題に時間をかけることがコスパ的には良いわけです。

 

例えば、昨今増えてきつつある自由記述問題。

いわゆる「あなたの体験談を交えて、書きなさい。」問題ですね。

これは配点が高い問題となります。

 

昨今の大学入試制度改訂に伴い、思考力・表現力が一層重視されるようになりました。

また、この問題を出してくる意図としては、受験生の人となりを知りたいという点もあります。

面接を課さない学校にとっては、ペーパーだけでは人物を探ることはできません。

 

こうした問題は私共はある意味で「サービス問題」であると位置づけています。読解力が多少秀でていなくても、自己開示をするだけで得点がもらえる。そして、何よりも書き方に型がある。加えて、配点が高い。

 

こういう類の問題は模範解答を読んでも通用しないので、積極的に添削を受けにいきましょう。私共は面接の想定問答集のみならず、自由記述の予想題材を受験生にお配りしております。

 

③理社を国語で解く学校なのか、否か。

 

理科・社会の問題でその学校の求めている人物像がある程度読み取れます。

 

知識を多く知っている子を欲しいと思っている学校は、知識や言葉を多く聞いてきます。

ロジックだった子を欲しいと思っている学校は、グラフや表の読み取り問題を多く聞いてきます。

受験以外の知識を知っている子(興味関心の幅が広い子)を欲しいと思っている学校は、日本の伝統行事や料理を置く配置などのテキスト外の知識や時事問題を多く聞いていきます。

 

しかし、読解力を理科や社会で聞いてくる学校も増えています。

 

長文のリード文を読ませ、その中に問題を解く上でのヒントを仕込んでいる。これは読解力で対応をさせようというタイプの問題です。

知識を多く聞いてくる学校にはまずない傾向です。なぜなら問題数が多く、処理能力を求めてくる学校の場合はリード文をいちいち読んでいたら、時間がとてもではないが足りないからです。

 

その学校を攻略する上で、何を意識して勉強していかなければならないのか。

それは学校によってさまざまなわけです。これが偏差値では測れない逆転が起きる要因なのです。

 

残り4か月となりました。

家庭学習も過去問も時間配分が肝です。

 

頑張りましょう。私共にも追い込みの時期がやってまいりました。

 

※本年度は既存のご家庭へのサービス維持の観点から、募集を停止いたしました。2024年2月~はプランによって予約を開始しております。無料面談フォームよりお申込みいただけます。

2023年09月30日 13:49

受験もアレの精神で

こんにちは。

中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。

 

来年度のメニュー策定や6年生をはじめとした既存のご家庭の対応等に注力を行うため、今年度は新規入会を停止いたしました。

 

2024年2月~のお申込みに先立った無料面談は随時受け付けております。

今年度は5月でスーパー家庭教師、6月で過去問分析プランとコーチングサービスが埋まりましたので、この3つのプランをご希望の方はお早めのお申込みを推奨しております。

 

さて、9月も中盤に差し掛かりましたが、暑さが一向に収まる気配がなく、運動会練習などで勉強のリズムが崩れてきたご家庭も散見されます。最も大切なことは体調管理ですので、根詰めすぎずに体と相談しながら、無理のない学習計画を組んでいきましょう。

 

9月も中盤に差し掛かったということは、プロ野球のシーズンも終盤戦を迎えました。

阪神の優勝で世の中は沸いておりますが、G党の私としては大変悔しいシーズンとなりました。

 

しかし、原監督も認めていたように監督のマネジメントが物を言ったシーズンと言えると思います。

優勝を過度に意識させないように「アレ」とあえてぼかし、ここまでのチーム作りを行った岡田監督の手腕は見事と言わざるを得ません。

 

中学受験でもこの話は通ずるものが多々あると思います。

もちろん目標設定は大切ですが、それがプレッシャーになってしまっては本末転倒です。

6年生のこの時期ですと、子どもなりに意中の中学校はあり、それに向かって日夜勉強に邁進していることかと思います。

 

しかし、過度にその学校を意識させる発言をすることは禁物です。

「このままだと、意中の学校に受からないよ?」や「合格最低点と30点足りないから、その30点分を埋めて絶対に第一志望合格を目指そう」などなど…

 

これで奮起を促そうという手法は昭和の教育です。

 

令和の子たちはこれでは動かないどころか、逆にやる気を失います。

 

声かけの原則は「前向きかつ具体的に、目標を意識させすぎないこと」です。

 

「大丈夫、大丈夫。これから速さを特訓していけばより高みを目指せるよ。」

「次に過去問を解くときに悔しい思いをしないように、振り返りノートを作ろう。」

 

などなど…

 

過去問で点数がとれなかったり、模試で結果が奮わなかったときの親御さんの不安な胸中は理解できます。

しかし、それをぶつけても何の解決策にもつながりません。

 

昨年、反抗期真っただ中のお子さんを持つご家庭を担当させていただきました。

入試本番の直前、「お母さん、今日は一緒に寝てもいい?」と言ってきたそうです。

 

それくらい不安なのはお子さん自身です。

 

親御さんや私たち指導者は入試本番に試験会場に座ることは叶いません。

戦ってくるのはお子さんです。

 

そのお子さんが本番で100%の力を発揮するためにどう4か月半を導いていくのかという視点を忘れることなく、第4コーナーを走り切りましょう。求められるは「アレ」の精神です。

 

※5年生以下のお子さんは、「アレ」を見つけるために、多少組み分けやマンスリーを犠牲にしてでも、学校をたくさん回りましょう。目先の結果よりも、長期のモチベーションを得る方が中学受験はうまくいきます。

2023年09月16日 12:34

残り5か月…

こんにちは。

中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。

 

今年の2月に2期生の合格を見届けたばかりと思っておりましたら、気が付けば3期生の受験まで残すところ5か月となりました。

本当に時の流れは早いものです…

 

前ブログで記したように、ここから先は積み上げられることは積み上げ、あとは志望校の求める人物像にいかに近づいていけるかの戦いとなります。

 

根本的に理解が不足している単元の見極めと、学校に応じたテスト戦術を身につけることでクリアできる問題に選別を行い、1点でも多く獲得できるように近づけていくフェーズです。

 

平日2日~3日+土日の通塾に加えて、最も重要な上記作業を並行して行っていかなければならないので、時間管理とスケジューリングも極めて重要な要素となります。モチベーション維持もそこに加わるので親御さんのかじ取りの難しさは想像に難くありません。

 

そこで、効果的なテスト分析→家庭学習のやり方についてご紹介いたします。

毎月50枚以上×4科目の分析を行っている手法の一端をお示しします。

 

①まず解答用紙を見て、間違えた問題に着目をします。

②該当の問題の正答率を確認します。

③正答率40%以上の問題(偏差値60をターゲットにする場合)を中心に深堀をします。

④問題用紙を確認します。

⑤解いている形跡を見て、算数ならば、ケアレスミスなのか単元の理解不足なのか時間が足りなかったのかを一問一問メモします。

 ケアレスミスにもさまざまな種類があります。

 例:最後の最後で計算ミス。問題を読まなかったことによるミス。誤った情報を線分図に記録してしまったなど…

 

 国語ならば、2択まではしぼれていたのか。語彙力が不足していて、選択肢の絞り込みができなかったのか。傍線部前後の読み込みが甘かったからなのか。

 心情を説明する問題では、その心情に至った理由が要素として不足していたのかなど…

 

 このように成績向上の打開策は解答用紙だけではなく、お子様の問題用紙にヒントが隠されています。

 

⑥間違い直しノートを間違えた理由と共に作成をしておくと良いですね。

⑦単元理解が不足しているところはマルっと復習。ケアレスや時間不足に伴うミスは時間配分や余白の使い方など、戦い方の再考。

 

この一連の作業を過去問学習が終了する入試直前まで繰り返し繰り返しトレーニングを重ねていくことです。

過去問は正答率が不明なため、そこの選別がむずかしいところですが、大問の応用問題で無理な深追いはやめましょう。

6年生はテスト中だけでなく、家庭学習においても時間との戦いです。

 

 

5年生以下もこの作業は重要です。毎回のように目まぐるしく新出単元を学ぶことになりますが、単元こそ変われど、テストへの取り組み方は毎度毎度、そう大差はありません。ケアレスミスをしがちなお子さんはテストが変わってもケアレスミスをします。

語彙力が不足しているお子さんは次のテストでも語彙力が関わる読解の選択問題に躓きます。

 

重要なことは健康診断であるテストのデータをしっかりと分析し、次のテストで改善できるようにするために、その方策を家庭学習に落とし込むこと。

 

今年度からタカベルでは過去問分析サービスを開始しますが、毎年のその学校の傾向はスタッフが綿密に分析を行い、上記一連の作業を私が行うという具合に役割分担をして、受験生の第4コーナーに対応いたします。

 

暑い日が続くとともに、またコロナなども流行り始めたようです。

体が資本ですので、体調優先で走り切りましょう。

2023年09月01日 14:59