中学受験コンサルティング タカベル

家庭教師 × コンサルティング 学習指導と効果的家庭学習で成績アップ!!

ブログ

6年生は「時間」「メンタル」「併願校」がカギ

こんばんは。

中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。

 

本日は残り5か月の6年生の時間の使い方とメンタル面について記していきたいと思います。

 

ここからの6年生は本当に時間との戦いです。

 

教材ばかりが増えるが、優先順位を誤ると志望校からの距離は遠のくばかりです。 

 

過去問学習が必須なのは当たり前ですが、解くだけで3時間取られます。そして、直しもいれると正味6時間。そこで出た弱点補強もいれるともっと。

 

学校にいきながら、塾にいきながら、過去問もこなしながら。

 

時間はいつ取れるの? 状態になります。

 

例えば、SAPIX生は SS復習>過去問>平常>土特 

早稲アカ生は NN復習>過去問>平常 

✕YT 

 

など、

 

優先順位をつけ、 オプションの特訓講座やテストを間引いたり、直しも優先順位をつけなければ、The消化不良状態まっしぐらになります。 6年生9月からはカリキュラムではなく、最適化で進むのが合格へのカギです。

 

そして、メンタル面。

 

ここからの6年生の保護者さまはメンタルがジェットコースターになりがちです。 否が応でも、偏差値・合格可能性・合格最低点との乖離。 

 

数字・数字・数字、、、 

 

で何でも評価されるフェーズです。

 

ですが、 テストや模試は「健康診断」です。 1回のテストですべての範囲を聞くことはできません。1回のテストで全受験者の受ける学校の傾向すべてを反映したテストを作れるわけがありません。過去問で出た問題は2度と出ません。

 

大切なことは、 大人以上にメンタルをやられているのはお子さんということです。 

数字ではなく、お子さんのメンタルを一番に考えられたご家庭が最後に納得できて終わることができます。

 

数字で焦っても、数字で責めても成績は上がりません。 

 

ここからの受験の第4コーナーは勉強の集大成ではなく、「お子さんとの向き合い方」の集大成です。

 

これら2つに加え、併願校戦略がしっかりと組めたご家庭が納得のいく中学受験を過ごすことができるかと思います。

 

今年はサンデーショック。女の子をお持ちのご家庭は不安を抱えているかと思います。

立教系列一つをとっても、立教女学院と香蘭が全日程受験可能です。しかし、算数の問題傾向がかなり違いがあるので、算数が苦手なお子さんは香蘭に絞った方が賢明かもしれません。

 

第一志望の選択一つをとっても例年と様相が異なります。2日第一志望の方が増加することから、1日の動向はより読めません。サンデーショック年特有の学習院女子が増加の見通し、洗足学園の試験日変更に伴う1日の定員増加など、かなり流動的です。

 

第一志望をまずは軸とし、第二志望以降は対策が大変でない学校をチョイス。早い段階で通える学校の合格をつかむ。これを念頭に第四コーナー頑張っていきましょう。

 

 

講師を増員し、残りわずかではありますが、過去問分析プランの2次募集ならびを開始しました。ご興味のあるご家庭はお早めにお申し込みください。

2025年09月08日 12:36

4・5年生で転塾を考えるときのポイント

こんにちは。

中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。

 

今年も転塾・退塾の相談が始まりました。

毎年、秋口はこうした相談が多く寄せられます。

 

では、安易に転塾・退塾の判断をしてもよいものなのか。

どのご家庭にも申し上げていますが、答えはNOです。

 

環境の変化は少なからず子どもにストレスをかけることになります。

そして、確固たる学習計画と勉強法が定まっていなければ、環境を変えても好転する確率は低いものです。

 

逆に良い面もあります。

環境を変えたことでお子さんのモチベーションが高まった事例は少なからずあります。

新しい友達・先生・ゆったりとしたカリキュラム。これがマッチすれば、転塾・退塾が効を奏したといえるでしょう。

 

しかし、これらは結果論であって、実際に行動を起こさなければ、どっちに転ぶかは分かりません。

なぜなら、どんなに評判のよい塾でも向き・不向きはお子さんによって大きく異なるからです。

 

では、この重要な判断をどのような視点で行えばよいのか、その手順についてご紹介します。

 

1、まずお子さんは何と言っているのか

 

お子さんが今の環境で続けたいと言っている場合、転塾・退塾は望ましくありません。

受験本番まで走り続けなければいけないのはお子さんだからです。

お子さんの気持ちを最優先にして考える必要があります。

この場合、学習計画と勉強法の確立と本人のモチベーションアップが必要不可欠となります。

 

一方、お子さんがどっちでも良いもしくは変わってもよいと言った場合。

これは、まず各塾の体験からスタートしましょう。

勉強がストップすることに不安を感じるかもしれませんが、後述しますように、1か月の遅れは後からいくらでもリカバリーが効きます。

 

考えてもみましょう。5年生であれば、残り17か月。4年生であれば、残り29か月。

1か月の遅れが左右するようであれば、中学受験はみな4年2月からノンストップでやり続けた子しか勝てないという話になります。

 

そんなことはありません。

 

むしろ、お子さんが行きたがっていない環境を無理に継続させ、ずるずる行く方が後々リカバリーが効かなくなってきます。

息切れも起こします。

何事も決断するなら、早い段階の方がよいのです。

 

したがって、納得いくまで体験を受け続け、ご本人が納得できる学習環境を導きましょう。

 

2、ご本人のモチベーションはどうなのか。

 

大抵のケース、成績不振の場合は本人のモチベーションも低いことが往々にしてあります。

まだ頑張れそうなのか、もう無理そうなのか。これはしっかりと対話で進めていかなければなりません。

 

モチベーションが低く、毎日の基礎学習もままならない場合は、個別対応が必要になります。

これは集団では限界があります。

指導者がメンター的存在になってあげる必要があるからです。

 

また、こうした選択肢もありです。

 

思い切って、一定の期間、受験勉強自体をお休みする。

実は私がそこそこ使う手です。

 

過去に10組以上はこの手を使ってきましたが、全員が復学し、難関校に進学したケースも多々ありました。

 

短いケースだと1日、長いケースだと1か月。

 

勉強から一切離れて、自由な時間(生活上のルールは厳しく設定します)を与える。

 

これは、人間の「いままで頑張ってきたことから離れて、好きなことをやっていると、このままでよいのだろうか」と思い始める心理を用いています。

 

何事も急がば回れ。繰り返しになりますが、1か月の遅れは大したことはありません。

 

やる気のない状態で17か月を過ごすのと、やる気を高めた状態で16か月を過ごすのではどちらの方がよいでしょうかという話です。

 

毎年、この時期は私もいろいろと考えさせられます。

 

 

無料面談受付中。6年生は過去問分析プランを含め、残りわずかとなります。

2025年09月06日 14:43

【4・5年生向け】Y偏差値45~50のお子さん向け勉強法

こんにちは。

中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。

 

前前号に引き続き、各段階に合った勉強法を示していきたいと思います。

 

まず、テストの準備段階とテスト中のチェックポイントは下記の通り。

 

~テスト前まで~

 

・学習スケジュールの組み方(特に直しのタイミングや科目間のバランス)は適切であったか。

・お子さんのモチベーションはしっかりと維持できたか。

・計算や漢字などの基礎学習の徹底は毎日図れたか。

・勉強時間以外の自由時間のタイムマネジメントは行えたか。

・テスト前とレギュラー週の学習スケジュールの使い分けはできたか。

・インプット作業ではなく、アウトプット作業を重視したか。

・算数と国語を最優先に取り組めたか。

・プレッシャーをかける言葉やマイナス言葉を使わなかったか。

 

~テスト中~

 

・各科目、時間配分や捨て問などの戦略をもって臨めたか。

・余った時間の使い方は適切か。

・解く順番を意識できたか。

 

などなど…

 

このいずれかができたらよいのではなく、成績アップにはどれも必要という認識を持ちましょう。

返却されたら、結果に喜び、悲しむのではなく、次に向けてどのように策を講じていく必要があるのか。

これを考えなければ、また同様の事象が発生します。上記チェックポイントでできていなかった点を重点強化し、次につなげていきましょう。

 

さて、偏差値45~50のゾーンのお子さんの効果的勉強法は下記の通りです。

全科目45~50であることを仮定して、記します。

 

①全体観

 

・算数4国語3理社3のバランスで。

・直し専門日を作る。

・アウトプット学習を取り入れる。

・週テストのための勉強にならない。(前週の学習内容もスケジュールに一定、落とし込む)

 

②算数

 

・1日0計算ミスを目標設定に。

・基本問題までは全て解けるように。(偏差値50の目安)

・練習問題左ページに着手できると望ましい。

・間違えた問題は解説を読んで終わりではなく、解法説明をさせる。

 

③国語

 

・漢字のとめはね払いに気をつける。

・言葉は穴抜きになっていないところも答えられるか、勉強法を工夫する。

・1週間に1題(1日15分、4日分け勉強をタカベルは推奨)は読解問題の精読を取り入れる。(設問よりも音読と線引き、要約が重要)

 

④理社

 

・いきなり問題から解かない。テキストの音読が一番重要な勉強。

・要点チェックとまとめてみようは完璧に。

・組み分け1週間前までは漢字は捨てる。

 

以上が45~50の偏差値帯のお子さんが取り組むリストになります。

 

 

※6年生の過去問分析プランの残席がわずか、4・5年生の新学期学習計画CPのお申し込みが始まりました。ご興味のある方は下記より、お問い合わせください。

2025年09月05日 06:42

合不合の心構えと戦術

こんにちは。

中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。

 

今週は第3回の合不合判定テストですね。

 

夏休み後の立ち位置をはかる絶好の機会です。頑張っていきましょう。

 

臨むにあたっての戦術を記しておきます。

 

第一条:このテストの結果で何かが決まるわけではない。

 

当たり前ですが、このテストの結果で何かが決まるわけではありません。

昨年のケースでは、12月第6回の合不合の偏差値が43であったにもかかわらず、偏差値58の学校に合格したケースもありました。

現時点での合格確率が30%でも、80%でも合否は決まりません。

 

第二条:あらゆる面で練習の場。

 

中学校で受けるのも練習。合不合という未知のテストであることも練習。

そして、戦術を実行してくることも練習。私は特にこの点を重視します。

 

後述しますが、模試や過去問を攻略するには戦術が必要です。1科目1つ、「これをやってくる」という約束ごとを決めるとよいかと思います。

 

例えば、算数は大問1と2を2回解いてくる。国語は時間配分に気を付けるなど。

 

1回のテストで1つ約束事を決めると、12月にはこれら約束事をおのずと実践できるようになります。

 

第三条:テストは健康診断。

 

この視点をとにかく重要視してほしいと思います。

テストは健康診断。受けることで、悪い病気がないかをチェックし、それに対する手立てを考える。

テストも同様。受けて、課題を発見し、それを学習計画に落とし込む。

そのためのテストであると、お子さんにも伝えられると最高です。

 

この3つを心構えとしてお伝えをして、送り出してあげましょう。

 

最後に、各科目の戦術をまとめておくので、ご参考になれば幸いです。(偏差値50を想定、昨年の問題形式で記します)

 

~算数~

 

・大問1と2はじっくり丁寧に→序盤だが、こここそ焦らない。偏差値50近辺の戦いはここの失点で差がつく。

 

・大問3・4・5・7・8については(1)をまずはさばいていく。

 

・大問6以外の(2)は(1)の条件を使うことを意識する。大問6の各設問が独立している系はやや難しい。

 

・大問7・8の(2)以降は深追いせず、大問1と2の解き直しに充てる。

 

~国語~

 

・組み分けと異なり、漢字と言葉が最後についているので、注意。

 

・漢字と言葉5~6分。物語と論説で得意な方から解き、1題22分。28分が経過していたら、途中でももう片方の題材に。

 

・抜き出し問題は深追いしない。キーワードで場所にあたりを付け、記載がなかったらすぐあきらめる。コスパとタイパが悪い。

 

・記述はブランクにしない。(文中の言葉でも十分に途中点がある)

 

・止はね・はらいには気を付けて。

 

~理・社~

 

・漢字指定でなければ、欲張らない。

 

・社会はリード文はすべて読まない。

 

・正しいものか正しくないものかをよく読む。

 

・理科は生物・地学から着手。

 

・社会の表とグラフや地形図は後回しが吉。

 

・2択で迷ったら、違うと思う選択肢をとりあえず消しておき、即決しない。一回飛ばす。

 

上記のうち、各科目1つずつでも意識して臨めれば、結果如何にかかわらず、受けた価値があります。

 

※6年生の過去問分析プランが埋まってまいりました。ご興味のある方はお早めにお申し込みください。

 

2025年09月03日 10:05

【4・5年生向け】Y偏差値50~55のお子さん向け勉強法

こんにちは。

中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。

 

新学期が始まりました。

以前のブログでも記しましたが、後期はどの学年も大変なゾーン。

 

本日はY偏差値50~55向け。(全科目同様の偏差値と仮定します)

 

このゾーンはCの壁にぶち当たっている層かと思います。

 

AからBの壁よりも、かなり高い壁と認識しておいた方が親子ともにストレスなく進められるかと思います。

 

このゾーンのポイントはずばり2つ。

 

1つは、「得意科目を作る」

2つは、「前単元の復習」

 

一つ目の「得意科目を作る」はできれば配点の高い算数が望ましいのですが、何でも構いません。

というのは、モチベーション面が大きく左右するからです。

 

壁が高く、なかなか乗り越えられない→勉強のやる気が上向かない→どうせ、無理だ。→遊ぼう

 

このような層も一定数いるのも特徴。そこで重要なことはやれば返ってくるという成功体験。

何か得意科目を見つけ、次は別の科目にもチャレンジしていこうという原動力を生み出すことが重要となります。

 

二つ目は「前単元の復習」

組み分けは、70%が今回の4回分。30%が前回の4回分という形で前単元の内容も問われます。

このゾーンは今回の単元に注力しすぎ、忘れている前単元での失点が目立つことも事実。

したがって、効果的なスケジューリングを組み、記憶を想起させることが重要となります。

 

いずれにしても大切なことは一喜一憂せず、次のテストに向けて振り返りと戦略を練ること。

これに尽きます。

 

下記にCの壁を乗り越える勉強法の一例をご紹介します。

 

①全体観

 

・得意科目を作る。(算数が望ましいが、何でもよい)

・前単元の復習も学習計画に盛り込む。(そのためには、今回でいうと春休みが重要)

 

②算数

 

・練習問題左ページ・総合回の練習問題はマスト。

・正答率の低い□の計算や単位換算を毎日の計算に盛り込む。

・線分図・情景図・長さの条件の書き込みなどのディテールをさぼらない。

・少々やりかたが分からなくても、手を動かして解くクセをつける。

 

③国語

 

・言葉の学習では例文を作り、真の言葉の意味の理解を。

・選択肢問題はフィーリングで解かない。傍線部の前後に特に注目し、選択肢の後半で切って、前半で釣る。

・要約の副教材を導入していく。

・時間配分と解く順番に意識し、制限時間付きトレーニングも適宜実施。

 

④理社

 

・白地図を導入。サロマ湖だけでは点がとれない。サロマ湖・ホタテ・北海道・場所の4点セットでないと点が取れないテストになっている。

・グラフやデータには要注意。昨今の入試や模試では無視できない。

・理科は4単元のうち、点の取りやすい2単元の学習比率を高める。(生物・地学がおすすめ)

・百聞は一見にしかず。理科実験教室やnhk for school など生の教材を副教材に。

 

 

以上となります。

求められることのハードルがかなり高いかと思います。

それほど、偏差値56の壁は高いということです。

 

やれることからコツコツと頑張っていきましょう。

 

 

新学年に向けた学習計画CPを実施中。LINE登録いただき、「CP詳細希望」とお記ください。(塾ありも可能な貴重な機会となっております)

 

2025年09月02日 20:21

テスト後の重要性

こんにちは。

中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。

 

昨日は組み分けテスト、お疲れさまでした。

繰り返し説いていますが、テストは終わった後の処理が極めて重要です。

これをしっかりとしなければ、塾に通っている意味がないと言っても過言ではありません。

✅直し
✅間違えたところの分析
✅次回の目標設定
✅スケジュールの見直し
✅接し方

この5段階が非常に重要になります。

まず、直し。

4冊ノートを用意し、

100-取った偏差値-10%=直す問題の正答率

取った偏差値が50なら、40%以上の正答率が解き直しの目安になります。

これらの問題をノートに貼り付け、直しをしましょう。自分だけのオリジナル教材になります。

次に、テスト分析。

・計算ミス
・転記ミス
・問題読んでいない
・2択までは切れていたが、語彙力不足
・記述の主述関係がまずい
・実験考察、グラフの読み取りの練習不足
・単元の根本理解

などなど…

どれに該当するのかによって、今後のアプローチが大きく異なります。1問1問分析を入れる。

次に目標設定。

間違えた問題で失点が多かった要素に着目し、家庭学習での目標設定を行います。

問題の読み違いがあった場合には、聞かれていることに線を引く。

実験・考察で課題が見られた場合は魔法技等の副教材を行っていく。

これも対話で決めていく。

受けたテストの直し・分析・目標設定ができなければ、また次のテストで同じことの繰り返しになってしまいます。

そして、スケジュールの見直し。

クラスが上がった場合に注意しなければならないのが、求められるタスクの質と量が高まること。特に理系科目がそこまで得意ではなく上がってしまった場合、無理にクラスのペースに合わせたタスクを行ってしまうと、次に転落の危険性大。段階的に増やしていくことを意識。

一方、クラスが下がった場合は、取れなかった科目の学習計画の見直しから着手。算数が下がった場合は、解法説明などのアウトプット学習を増やす。社会が下がった場合は、言葉だけでなく言葉の意味を理解する練習を行うなど、、、

最後に心構え。

受ける学校の問題をしっかりと抑えられるかが重要なので、親子ともに一喜一憂しないことが何よりも大切です。

親御さんはテスト前よりもテスト後こそ、一番忙しくあるべきです。
 

私も分析に勤しみます。

 

講師を増員し、残りわずかではありますが、過去問分析プランの2次募集を開始しました。ご興味のあるご家庭はお早めにお申し込みください。

 

2025年09月01日 07:23

埼玉・千葉入試の位置づけ

こんばんは。

中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。

 

本日は埼玉・千葉入試の位置づけについて、記していきたいと思います。

 

なお、本記事は合格をもらっても、埼玉や千葉に通えない方向けに執筆いたします。

 

通えないのならば、受ける必要はないのでは?と思うかもしれません。

いいえ、絶対に「受けるべきです」というのが私どものスタンスです。

 

実際、神奈川や東京南部にお住いの方も最初は受験することに消極的でしたが、2月入試が終わったあとに「この埼玉入試が非常に効きました」と卒業生の保護者の方々から多く、コメントをいただいております。

 

では、どういう目的で埼玉を受験することが大切なのか。3つの理由があります。

 

①午前受験・午後受験の練習

②どちらかで合格をつけて自信をつける

③駅周辺からの独特の雰囲気を経験する

 

この3つが大きな理由として挙げられます。

 

まず①について。

模試と入試は全く別のテストと考えた方がよいと思います。

模試は「合格率〇%」というフィードバック。入試は「合格か不合格」かの世界。

全く別物です。別物であるからこそ、緊張しますし、大変疲れます。

そして、2月1日は午前・午後両方を受験される方が多いわけです。(1日午前の結果がまだ分からないため)

中には1時間の移動を強いられるご家庭もいるでしょう。

そうした際に、埼玉受験・千葉受験を活用し、午前受験と午後受験の経験はしておいた方がよいと思います。

 

次に②について。

必ず合格をつかむという視点も大切にしてほしいと思います。

入試は残酷なもので、「合格か不合格か」でしか、尺度はありません。

全くそういうわけではないのですが、子どもにとって合格は今までの努力が認められた気になる一方で、不合格を突き付けられると今までの努力が否定された気になってしまいます。

通わない埼玉受験でさえ、仮に2連敗でスタートしてしまうと、2月1日に子どもは不安な状態で臨まなければならなくなります。子どもの気持ちを第一に考えるという視点に立てば、第一志望校と同じ偏差値帯の学校と絶対に合格がつかめる安全校の2つを埼玉・千葉入試で受験することが大切です。1つでも合格をもらえる受験プランを組み立てましょう。

 

最後に③について。

埼玉入試はある意味で2月1日よりも独特な雰囲気かもしれません。東京北部や埼玉にお住いの方はもちろん、前述のような練習受験として、神奈川・千葉・東京南部の方も一斉に集結します。2月1日は各駅に分散されることを踏まえると、ある意味で1月10日前後の大宮付近が最も独特の雰囲気と言えるかもしれません。

特に緊張するタイプのお子さんは、本番を見据えた練習の場として活用した方がよいと強くお勧めいたします。

 

受験で最も大切なことは、お子さんの「メンタリティー」。

親御さんの安心がお子さんの安心につながるという視点から、私どもはコンサルティングをメインサービスに据えているのですが、お子さんの気持ちを第一に考えた受験戦略というのが、昨今の中学受験では特に大切になっています。

 

毎年、大宮近辺のホテルは埋まるのが早いですから、ぜひ前向きに検討いただき、予約を行っておくことをおすすめいたします。

2025年09月01日 07:20

テスト前後の親御さんの心構え

こんにちは。

中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。

 

明日は組み分けテスト、来週は合不合とテストシーズンがやってまいりました。

そこで、テスト前後の親御さんの心構えをまとめておきます。

〜テスト前日〜

✅苦手を克服しようとしない。1日で解決するには限界があります。

✅得意な単元をあえて行う。プラスのイメージで本番に向かわせる。

✅理社や漢字関係を中心に。直前でも積み上げ可能なものを重点的に。意外と社会の漢字は盲点。

✅各科目時間配分と余白のスペースの使い方を確認。特に国語は時間配分を決め、算数は計算スペースの使い方の工夫を。

✅できなくても「大丈夫、大丈夫」と前向きな言葉がけ

〜テスト当日朝〜

✅朝学習は計算程度にとどめる。範囲の単元を行ってできないと、子どもも不安になる。

✅糖分摂取で脳を活性化。食べ過ぎ注意。

✅「クラス上がったらどうする!?」「どの子よりも準備してきたから、大丈夫」など、とにかく乗せる。

〜テスト直後〜

✅「どうだった?」「できた?」は禁句。

✅「これ、やったじゃん」などは絶対に言わない。

✅直後は振り返らず、まずは休ませる。

✅シンプルに「お疲れ様」。この一言がお子さんは嬉しい。

〜テスト返却後〜

✅100-目標偏差値の正答率を中心に直す。

✅直しノートを作成。これが自分オリジナルの教材になる。

✅テストまでの家庭学習の振り返り。良かったところと改善点を話し合う。

✅次回のテストに向けて反省点と目標を話し合う。

✅次のテストに向けたスケジュールに出た話し合った課題を落とし込む。

 

講師を増員し、わずかではありますが、過去問分析プランの2次募集を開始しました。ご興味のあるご家庭はお早めにお申し込みください。

2025年08月30日 07:33

2月1日午後の考え方

こんにちは。

中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。

 

本日は2月1日午後の考え方について、大枠を執筆いたします。

 

特に埼玉や千葉には地理的に通えない方は2月1日午後の学校選びは慎重に行う必要があります。

 

なぜなら、地理的に通えない場合、2月1日からが事実上の入試のスタートになるからです。

 

しかし、2月1日午後というのは大変曲者で、状況が大変読みづらいです。偏差値があてになりません。

 

かつて御三家合格者がY偏差値50後半の学校、早慶合格者がY偏差値50前半の学校で不覚をとったこともあるほどです。

 

また、定員が少なく、2月1日午前の合格発表がなされてないために受験者も多く、倍率は高め。

学校によってはしっかりと対策をとってきている子を前提とした問題作成を行う学校もあるため、慎重な判断が求められます。

 

そして、何よりも早い段階で通える学校で合格を手にし、お子さんの自信をつけて2日以降につなげるためにも、1日午後は慎重な選択をオススメいたします。 

 

1日午前・午後が連敗のスタートになってしまうと、親御さんだけでなく、お子さんにのしかかるプレッシャーは計り知れません。

 

受験はお子さんの気分をどう高め、どう乗せていくかが大変重要です。

 

偏差値ありきで選択することがないようにしましょう。

 

では、どのような基準でチョイスをしていけばよいのか。

 

まずは、6年生9月時点で自分の持ち偏差値よりも5以上下回る学校を2~3校チョイスします。(安全校と定義します)

 

そして、それらの学校の過去問の得点状況と1月に発表される直前の志願者状況を踏まえ、最終決定を行う。

 

手前味噌ではございますが、私どもの昨年の合格状況が第一志望50%超、第二志望80%超だったのは、この2月1日午後や埼玉・千葉のチョイスが的確だったと自負しております。それほど併願校は大切となります。

 

併願校は「安全校を早い段階で必ずセットし、合格し、自信をつける」「第一志望とそこまで傾向が乖離していない学校を選ぶ」

 

これがポイントになります。

 

行ける学校は1つです。戦略をもった併願校選択を行っていきましょう。

 

 

 
2025年08月29日 07:05

【偏差値50向け】組み分けテストの戦術

こんにちは。

中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。

 

本日は四谷生の組み分けテストが3日前に迫ってきたということで、戦術と時間配分について記したいと思います。

 

しかし、これは成績帯によって全く異なる側面もあるので、BからCを目指す向けで記しますし、あくまでも参考程度にしてください。

急な変更はお子さんが混乱するので、くれぐれもご注意を。

 

なお、合不合などにも応用可能です。

 

【算数】(50分、大問約8つ)

 

・大問1(2分×3問)

 

・大問2(2分×8問)

 

・大問3(2・5分×2問)

 

・大問4(2・5分×2問)

 

・大問5の1(3分)

 

・大問6の1(3分)

 

・大問5の2(3分)

 

・大問6の2(3分)

 

・大問1と2の自信のないところの見直し(5~6分)

 

※大問7と8は避け、大問1と2の失点をいかに防ぐかが肝。

 

【国語】(50分、大問約4つ)

 

・大問1と2(5~6分)

 

・大問3(22分)7分~8分で読了。

 

・大問4(22分)7分~8分で読了。

 

※大問3と4(物語・説明)の順番は得意な題材から着手。

 

※抜き出し問題をスパッと諦められるかどうか、記述を白紙で提出しないかどうかが時間と点数を大きく分ける。

 

※特に抜き出し問題は、あたり(キーワード)をつけて探し、そこ周辺になければ後回し。

 

理科と社会は時間が足りなくなるという話はあまり聞かないので(BからC層では)、参考程度に注意点を。

 

【理社】

 

・漢字で答えなさいと言われていないものは欲張らない。

 

・理科の大問2以降は生物・地学分野からさばいていく。

 

・社会はリード文をすべて読んでから解いてはいけない。傍線部周辺だけで解く。

 

・理科・社会ともに2択で迷った場合は、次の問題に行き、最後に戻ってきて考える。(即決しない)

 

・グラフの読み取りは理社ともに時間を取られるので後回し。

 

ご参考になりましたら、幸いです。

 

タカベルではこのようなテスト戦術を授け、うまくいったことといかなかったことをコンサルティング内で振り返りを行います。

 

6年生の過去問では特にこうした戦術が大変重要になります。過去問分析プランではこのような戦術を余すところなく、伝授してまいります。

2025年08月28日 08:42