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夏までの6年生の過ごし方

こんにちは。

中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。

 

組み分けのフィードバックも落ち着き、6年生は併願校に関する相談が増えてまいりました。

まずは夏までにできることをじっくりと行うことに変わりはありませんが、お子さんの試験問題との相性に関する情報をいち早く知っておきたいという各ご家庭のご努力に頭が下がる思いです。

 

6月の組み分けテストやマンスリー・グノレブなどが終わると、各塾はこの先試験範囲無制限の模試に近い形となってきます。

言わずもがな、入試に向けた実力を試されるテストとなってきます。シビアなことにこれらテストの結果をもとに、受ける学校・諦める学校などの選別も始まってきます。

もうここからは宿題を淡々とこなしているフェーズではなくなってきます。

 

そこで、6年生のご家庭が夏までに意識してほしいポイントを下記の3点にまとめてみました。

 

①夏期講習の取り方を考えましょう。

 

多くの塾では前期に各単元別の総おさらい、後期に入試実戦演習というカリキュラムが組まれていることと思います。

当然、全部参加したくなる気持ちはわかりますが、ケースバイケースで内容をみて慎重に判断しましょう。

そもそも、夏は「最後」の基礎固めの時期。これが固まっていないうちから実戦問題に取り組んでも効果は得られません。

今のお子さんの状況を勘案しながら、コマごとの参加の有無を真剣かつ慎重に検討しましょう。

拘束時間が長くなると、家庭学習の時間がその分減ります。入試頻出分野かつ苦手分野がはっきりと見えているご家庭はそれをつぶすほうが先決かもしれません。

 

②苦手科目は副教材を入れていきましょう。(カリキュラムから外れましょう)

 

組み分けテストが終わると、組み分けテストに向けた勉強ではなく、入試に勝つための勉強へとステージは変わります。

つまり、毎週のカリキュラムを崩してでも、副教材を用いて、弱点の克服に努めていくフェーズです。

国語の漢字、語句、語彙。算数の一行問題や理科の計算問題など、これだと思う1つの副教材を信じて、それを何度も何度も繰り返しトレーニングを積んでいくことです。副教材でなくても、原理・原則が抜けている単元は学年を1つ落とした教材をもう1度振り返るのも手ですね。

 

③受ける可能性のある学校の入試問題に目を通しておきましょう。

 

もちろん②をじっくりと固めるのが先ですが、とはいえ人間ですから得手・不得手はどうしてもあります。

また、その学校に特有の問題を出す学校などは、当然対策に時間を割かれることになります。

熱望校でなければこうした学校は避けるだとか、読解の文章が長いだとか、傾向や方針を早い段階でとらえておくと、過去問が始まったときに志望校ラインナップを変えなくて済むので安心です。

また、学校は偏差値ではありません。偏差値がさほど高くなくても、いわゆるひと手間を要する問題が多く出題される学校もあります。偏差値が低いから安全、高いから狙えないということは全くありませんし、あてにならないことも3年間で実証済みです。

大切なことは受けるお子さんとあっているか、否か。

 

9月になってしまえば、あとは演習を重ねるのみです。逆に8月までの過ごし方は難しいかつ夏休みという時間があるからこそ、親御さんのかじ取りがかなり重要となってきます。9月以降をうまく回すための重要な3か月。戦略をしっかりと練り、最後の基礎固めの時期を過ごしましょう。

2023年05月17日 12:25

テスト返却時の姿勢が成績向上に

こんにちは。

中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。

 

さて、約2か月の準備期間を経た組み分けテストの返却が行われましたね。

私のもとにも大量の解答用紙が届いており、本日は巣ごもりして分析に勤しんでいます。

 

テストは健康診断。

 

結果が重要なのではなく、結果をもとに次にどうつなげていくかがポイントとなります。

 

間違っても結果で責めることがあってはいけません。

 

中学受験は先の長い戦いです。理想的なサイクルは

正しい働きかけ→モチベーション向上→成績アップという循環を作りだすことです。

 

結果で叱る→モチベーション低下→成績ダウンという負の循環に1度はまってしまうと、抜け出すことは容易ではありません。

 

テスト返却時の親御さんのかじ取りが中学受験にはとても大切な要素となります。

 

では、何をすればよいのか。正答率〇%以上の問題の解き直しもそうですが、重要なことは今までの2か月をお子さんと振り返ること。

 

よかった科目は家庭学習のどういう点が機能したのか。

振るわなかった科目は何が主な原因だったのか。

 

この2つを親御さん主導ではなく、お子さんに考えさせる。そして、否定をしない。

 

この振り返りが終わったら、よかったところは継続し、振るわなかったことは改善を加える。

 

テストのたびにこれを繰り返していくことです。

 

例えば、今回のテストでは国語が振るわなかった。

 

2か月を振り返る。

 

振り返ってみたら、宿題に出されている読解問題を解いて終わりになっていた。

 

6年生では語彙力の強化を行ったのか。

選択肢問題では、正解の選択肢であるアは何行目が根拠になっており、イ~エの選択肢のどこが間違っているのかまで踏み込んだ家庭学習を行ったのか。小見出し付けを行ったのかなどなど…

 

成績が振るわなかったことには原因があります。

体調がすぐれないことに原因があるのと同様です。

であるからこそ、テストは健康診断なのです。

その処方箋が薬なのか生活習慣の改善なのか、手術が必要なのか。

出た結果をもとにどういう手立てを考え、お子さんも納得した状態で次に向かっていくことが成績向上のポイントとなります。

 

今週と来週は組み分けフィードバックコンサルを立て続けに行います。

そして、フィードバックコーチングではお子さんに現状のよかったところをほめ、課題感を気づかせ、納得した状態で私共の課すタスクに取り組んでいきます。

 

この後はグノレブも控えているため、この年になってもテストに追われる日々ですが、慰安旅行を楽しみにもうひと踏ん張り頑張ります。

2023年05月09日 13:26

教材と勉強法の重要性

こんにちは。

中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。

 

6年生はGW特訓と組み分けテスト、5年生以下は組み分けテストと、GW中もお忙しい日々をお過ごしのことかと思います。

 

さて、本日は6年生を中心に教材と勉強法の重要性について記したいと思います。

 

特定の科目の宿題をしっかりとこなしているにも関わらず、成績の上がる兆しがない場合、それは扱っている教材と勉強法に課題があるケースがほとんどです。

 

例えば、算数の食塩水の原理・原則の理解がおぼつかない状態で6年生の教材を解いたとしても、分かっていること前提での教材なので、成績にはつながりません。6年生は5年生とは異なり、毎週が新出の単元ではありません。毎週がすでに習ったことを1段階引き上げる教材設定になっています。苦手な科目で塾の週テストのための勉強になってしまうと、単元の理解がおぼつかないまま次の単元に移行してしまうことになります。

 

同様のことが国語でも置き換えられます。読み方(塊を意識して読むことや線の引き方)や語彙力が定まっていない状態で、6年生の読解問題を行ったとしてもそれは単に無意味な時間を過ごしていることに他なりません。

 

5年の後半頃から文章題材が一段と抽象性を増し、語彙レベルも難解なものになってきます。わずかな差で答えを決めなければならない選択問題や少し離れているところに答えがある抜き出し問題など、設問のレベルも5年上期と比べると格段に増してきます。

そうなってくると6年生の問題も言わずもがな。宿題に出されている設問を解くだけの作業では成績にはまったく寄与してきません。

 

私共が過去担当させていただいたご家庭の国語の偏差値ごとの課題感を定めた目安が下記の通りです。(Y偏差におけるあくまでも見解です)

 

40以下…集中力・音読練習・語彙力

45以下…語彙力・精読力(線引き・塊の意識づけ)

50以下…速読力

55以下…問題慣れ

60以下…記述力

 

50以下の成績ゾーンは問題を解くことの前段階に課題があると考えています。

したがって、毎週出される難解な教材の宿題の設問を解いていてもそれは根本的な解決にはつながってきません。

 

今ある課題は何で、それに対してどのようなアプローチを行っていけばよいのか。

これを見誤らないようにすることが6年夏までは特に重要となります。

 

GWの組み分けを健康診断と位置づけ、結果を踏まえた戦略の見直しを図っていきましょう。

2023年05月03日 12:07

タカベル流計算ミス対処法

こんにちは。

中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。

 

世の中は本日からGWのようですが、私共はどこ吹く風。

GWの最終日は組み分けテストがあり、GW中は各塾がお休みとなることも多いので家庭学習のスケジューリングで休みとは無縁の世界となりそうです。

 

しかし、不思議と全く苦ではありません。それが組織勤めと自らが立ち上げ運営している仕事の違いでしょうか。

この話はお子さんの学習にも通ずる話であると常々思います。

 

やらされ仕事ややらされ勉強のうちはモチベーションとパフォーマンスがあがるはずはありません。

一方、自らで課題を解決しようと思っているときの仕事や勉強はモチベーションが高まり、成績につながるという具合です。

 

したがって、コーチングではテストが終わるたびに今までの勉強の振り返りと目標設定を必ず行い、机の前に貼っていただきます。

他人から振られた目標では動く原動力とはなりません。自らが策定した目標だから頑張れるのです。

ぜひ、ご家庭でもお試しください。

 

ひとまず私共は5月下旬に遠出をし、充電を図りたいと思います。

 

さて、本日はタカベルでご提案させていただいている計算ミス防止策をご紹介いたします。

 

まず基本的にはミスというのは人間が行う作業である以上、つきものであるという認識を持ちましょう。

したがって、テストが返却されて「計算ミスがなければ〇点だった」とか「なんで、計算ミスしたの💢」といっても全く無意味なことです。

 

重要なことは日ごろの練習の中で、計算を落ち着いて取り組むという「意識」をもたせること。

練習でできないことは本番でできるはずはありません。

 

そこで、私共がよくご提案させていただいているのは計算や算数における「子どもに不利にならない」ルール策定です。

 

たとえば、1日8題が計算のタスクであったとしましょう。

 

算数タスクと計算学習でミスをしてしまったら、翌日も8題。

算数タスクと計算学習でノーミスだったら、翌日は4題。

次の日もノーミスだったら、4題継続。

ミスをしてしまったら、翌日は8題。

 

という具合です。

 

狙いは「ミスをしないぞ」という意識を向けること。もう、本当に意識の問題です。

 

計算は量をこなしてもミスは減りません。そして、ミスしたら8題から増やすという罰を与えるとその時点でやる気を失い、乱雑になり、ミスが発生する悪循環となります。

 

したがって、上記のような方策をとります。もともと8題はやらなければいけないタスクなので、子どもにとっては不利益を被っているわけではありません。

 

ぜひともお試しください。

 

また、スペースは広く、筆算は別用紙にを心掛けるとミスが減ります。

 

ノート1Pに2題問題を書いてあげ、十分なスペースを与えます。そして、筆算は別用紙に。

ミスは字の小ささと途中式の省略に起因していることが圧倒的です。

 

テストでも捨て問のスペースを使って、大問1を解くなどの工夫ができるとよいですね。

 

繰り返しになりますが、「なんで計算ミスをしたの」と言われてもモチベーションは上がりません。

重要なことは「計算ミスをしないぞ」と意識させることがミスをしない何よりも近道となります。

 

やらせれではなく、やる方向に導く。これが成績アップの何よりも重要な要素です。

 

 

※今年度のスーパー家庭教師は満席となりました。

※コーチングプランの残席は3となっております。

2023年04月29日 12:54

大手教育情報サイト「リセマム」さんに掲載

こんばんは。

中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。

 

6年生は初回の各種模試が終了しましたね。

悲観的になることなかれ。

 

合格確率が参考程度ということは私共の昨年度卒業生を見ても、その通り。

テストはあくまでも健康診断の一環なので、これを受けて今後どのように行動するかを練っていきましょう。

 

塾の週テストや育成テストに向けた勉強だけをとっていても、6月~7月の模試にはつながってきません。

 

ちょうどよいGWの期間を活用し、今回の模試で出た課題を1つ1つつぶしていきましょう。

 

さて、大手教育情報サイト「リセマム」さんに代表高畑のインタビュー記事が掲載されました。

立ち上げの理念やどのような提案を日ごろご家庭に対して行っているかなど、約1時間にわたり語った内容が掲載されています。

 

ぜひ、ご参考ください。

2023年04月21日 20:08

新サービス導入について

こんにちは。中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。

 

本日は新サービス導入の検討会議を行いました。

 

これまで、コンサルティング・コーチング・家庭教師サービスと年々徐々にブラシュアップをはかり、現在はこの3つのサービスを主軸に展開しておりますが、「分からない問題を聞きたいのだけど、塾の先生には少し聞きづらい」や「質問教室はあるのだけど、並ぶのでその時間がもったいない」などのお悩みをなかなか解決できないでいました。

 

そんな折、2月にとある企業様とお話しさせていただく機会を頂戴いたしました。

 

この企業様が展開しているのは「分からない問題をLINEにて画像で送っていただければ、最短5分で講師からの反応があり、丁寧な解説とともに答えが返ってくる」クイックティーチャーというサービスとなります。
 


解説だけ送ってほしいのか、講師とやり取りをしながら解説してほしいのかを選べる形式となっております。

 

このサービス自体も魅力的ですが、連携しようと思った決め手は「どういう質問をお子さんが行ったのかを私共タカベルも把握することができる」点。どういうところにつまずいていて、どういうところの理解が浅かったのか。これを把握できることで、より効果的な家庭学習やスケジューリングが提供できるのではないかと考えました。

 

24時間365日、全科目対応。記述の添削までも対応しております。公式LINEとのやりとりとなり、運営が輪番制で管理をしているため、講師との個人的な個人情報等のやりとりは禁止・監視されているのでセキュリティー面も安心です。

 

また、解説が理解できなかった場合は、講師の交代が可能な制度も整っている手厚さぶり。

 

3月初頭から既存のタカベルのご家庭で試験的に導入を開始し、多くのご好評をいただきましたため、正式にメニュー化を決定しました。

 

ご利用条件や料金についてはHPをご確認ください。

 

4月は日能研、SO、合不合、首都圏模試と6年生は特に今までの学習成果や立ち位置が判明します。

そして、言わずもがな9月以降は過去問を学習することになります。

 

そんな時期は塾の質問教室も長蛇の列ができることでしょう。

あなたのそばに24時間先生がいる学習環境。ぜひとも、ご検討ください。

2023年04月08日 17:00

塾なしのメリット・デメリット

こんにちは。

中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。

 

10年前の今頃は社会人の第一歩として、都銀の新入社員研修を受けている頃でした。

都銀では上司や経営者の方から仕事とは何かという事を学び、教員時代には子どもたちから教育とは何かを教えてもらい、そして独立後の現在も日々研鑽を積む毎日です。

 

結局、社会人になってからも学びっぱなしの10年間であったなということをしみじみと感じるとともに、大人になってからも学び続けるということは、中学受験がゴールであってはならないなということを改めて感じる今日この頃です。

 

さて、コーチングサービスをはじめてからというものの、塾なし・個別のみのご家庭のお問い合わせが増えてきました。

大体の割合で計算すると、サピックス・グノーブル生が3割、早稲田アカデミー・四谷大塚生が3割、塾なし・個別・大手塾以外が3割、日能研生が1割と、塾なしのご家庭の比率が年々高まっています。

 

そこで、本日は塾なしのメリット・デメリットについて、記してまいりたいと思います。

 

塾なしの最大のメリットは「自分のペース」で学習ができるという点。

 

塾に通っていると、「土曜日に週テストが待っているから、それに向けて勉強しなければ」や「長期休みに苦手な単元を振り返りたいのだけれども、拘束時間が長くてその時間がとてもじゃないけれども取れない」というケースが散見されます。

 

塾がペースメーカーとして有効に機能していればよいのですが、それについていけない・消化できない子が多くいることも事実です。そこで、塾なしという手段は大変効率的であると考えます。

 

5年上予習シリーズ第7回の売買損益などの範囲は1回で理解することが大変複雑な範囲です。

まず、言葉を知らない。①の対象がころころと変わる。割合同士での掛け算も発生するなど、躓きポイントのオンパレードです。

 

週テストで点をとらせる勉強をとろうとすると、原理・原則の理解がおぼつかないまま、問題演習を多くこなそうとしてしまいます。そして、また翌週は新しい単元となってしまいます。

 

これが消化不良が積み重なるメカニズムです。そして、それを長期休みでキャッチアップさせたいのだけど、前述のように十分に時間がない。

 

その点、塾なし受験は拘束時間がない分、自分に合った自分のペースで学習を組み立てることができます。コーチングでは毎日のノート提出を受け、次の日は先に行きましょう。まだ理解がおぼつかないので、一旦ストップしましょう。等、その子にあったペースで進捗を采配しています。

 

ところが、塾なしには当然デメリットも存在します。

いくつかありますが、最も大きい点は「ライバルの存在」でしょうか。

 

大手集団塾ですとテストごとにクラスの入れ替わり(塾によっては小テストでの入れ替えもありますね)もありますし、「あの子に勝ちたい」や「負けて悔しい」などの感情が交錯します。当然、塾なしですとその点は得ることができないので、モチベーション管理が非常に難しいという点はデメリットとしてあげられるかと思います。

 

また、こうしたライバルの存在は志望校に影響してくることもあります。「あの子が○○中学をねらっているから、俺も行きたい。」と触発され、目標が高まるという効果も期待できます。

 

一般的に目標を高く掲げた中学受験の方が最終的によい結果になっていることは経験則上多いので、中学受験トータルで考えた時にもプラスに働くことはあるかと思います。

 

いずれにしても、塾を選ぶ時も塾なしを選択するのも、結局はお子さんの「性格」や「意向」を踏まえることが重要であると考えます。

 

前述の例ですと、負けん気の強い子は集団塾でもまれた方がよいと思いますし、マイペース型のお子さんは塾なしの方が向いているかもしれません。

 

そして、ご本人の意向を尊重すること。中学受験を行うのは親御さんや指導者ではなく、ご本人ですから。

 

春休みも終わりが近づいてきました。6年生はいよいよ4大模試が開催されます。

テストは健康診断の一環。それまでの過ごし方で何がまずく、夏に向けてどう改善を図っていくか。これを整理するためのテストです。一歩一歩積み上げていきましょう。

2023年04月04日 10:24

間違い直しのタイミング

こんにちは。中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。

 

先日、同じ教育業界に身を置く企業様の代表者と会食をしてまいりました。商談はそこそこに、お互いの理念や今後の事業展望について、ディスカッションをしてまいりました。

 

教育に熱い人と話す時間はあっという間で、4時間が嵐のように過ぎ去っていった印象です。

 

その企業の代表者様も私と同様、小学校教員を経て起業をしたという方になります。35人の生徒を目の前にしたときに、1人1人の質問を受けてあげたいのだけれども、受けてあげることができない。そんなジレンマから、現在は分からない問題があるとLINEにて最短5分、長くても1時間ほどで答えが返ってくるサービスを主軸に展開されています。

 

お話をしているうちに私も「教員時代と自身の経験も踏まえ、中学受験に疲弊する親子を目の当たりにしたときに、適切に導いていきたい」という想いで立ち上げたんだったなぁと改めて原点に立ち返ることができました。

 

こちらのサービスをタカベルに加えるか否かの決定は4月上旬に行い、料金改定とともに決まりましたら、本ブログでもアナウンスいたします。

 

さて、いよいよ春期講習が始まりました。Twitterで「春期講習」がトレンド入りしたことはやや驚きましたが、それほどご家庭のお子様への教育熱が高まっていることの裏返しであると捉え、私も精進してまいります。

 

拘束時間が長い講習会は帰宅したあとに家庭学習にかけられる時間が十分に担保できないかと思います。

 

そして、膨大な宿題が塾からも出されます。

 

しかし、重要なことは消化不良を起こさないこと。特に6年生はこの春休みが来る4月の4大模試につながる試金石となります。

 

今お子さんにとって必要な勉強は何なのか。何の科目を優先順位高く行わなければならないのか。こうした視点に立つと、すべてをこなそうとするのではなく、必要なことに注力する姿勢の方が重要であると考えます。

 

そこで、時間のない講習時のオススメの家庭学習は「塾でやってきて間違えた問題」「得意分野であれば練習~応用の塾では扱っていない問題、苦手分野であれば基本問題」この2つに絞った学習法です。

 

当然点数化していくためには、できる問題をいくつも解いても仕方がありませんし、時間がない時期には効率が悪くなります。自分が解けなかった問題を確実に消化することと、自分のレベルにあった問題を行っていくことがカギとなります。

 

さて、春期講習がはじまったとは言え、終わるのもあっという間です。

 

春期講習が終わると、学校では新学年。塾ではまた1週間のルーティーンに戻ります。

 

そこで、ルーティーン週の間違い直しの適切なタイミングについて簡単に記します。

 

例えば、月曜日に基本問題2ページを行ったとします。

〇付けをします。×が3問ありました。

この直しはいつやっていますでしょうか。また、トータル何回行っていますでしょうか。

 

理想を言うと、その日のうちに1回。翌日に1回。週テスト前に1回。組み分け前に1回。トータル4回行うと理想的です。

 

しかし、とてもじゃないけどそんな時間はとれないというご家庭が太宗かと思います。

 

なので、その日のうちにやっておしまい。もしくは、直しを行えないまま次の日になってしまう。というお声を無料面談などでよく伺います。

 

ところが、これでは学習をしている意味がありません。前述の春期講習の過ごし方にも記したように、「授業でやって間違えてしまった問題」をマストとしているのは、間違えた問題に対する向き合い方が成績・学力向上につながるからです。

 

ただ、多くのお子さんやご家庭の話を総合するに、その日のうちに直しを行うことは子どもにとって結構苦痛であるそうです。

 

そこでよく提案しているスケジューリングが下記の2点です。

 

①翌日のタスクは前日間違えたところのやり直しにする。

②1週間の中のうちの1日は「間違いなおし専用日」にする。

 

①はスモールステップ学習型を得意とするお子さん向きです。

月曜日:基本問題 火曜日:基本問題の間違い直し 水曜日:練習問題半分 という具合に徐々に積み上げていくやり方です。

 

②は比較的基礎学力の高いお子さん向きです。

月曜日:基本問題 火曜日:練習問題 水曜日:基本問題と練習問題の間違えたところ という具合に2日進める+1日直しと3日単位で進めていくやり方です。

 

このようにお子さんの状況や現在地に応じて臨機応変に変えていくことが重要です。

再三記しているように、モチベーションという要素を排除するならば、成績向上の秘訣は「間違えた問題への向き合い方」と「テスト戦術」の2点が極めて重要です。

 

早速、この春期講習から間違えた問題への向き合い方を改善してみましょう。

 

2023年03月28日 11:01

本当にケアレ・スミスさん?

こんにちは。中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。

 

新年度最初の組み分けテストやグノレブが終了し、解答用紙の分析・フィードバック、コーチングを行っているお子さんには今回のテストまでの生活でよかったところ・もう少し頑張れたこと・次回の目標設定を行いました。

 

四谷の組み分けテストでは、5年生最初ながらグラフなどの資料や発電所・石油化学コンビナートの分布図など、要点チェックやまとめてみようだけでは太刀打ちができない問題も多く出題されており、各ご家庭には勉強法の追加・マイナーチェンジを提案いたしました。

 

このように返されたテストをしっかりと分析し、直しを行い、次回以降の勉強法で何を意識して取り組まなければならないのか。

これを振り返るのがテストの一義的な意義なので、結果ではなくプロセスの振り返りをしっかりと行っていきましょう。

 

さて、本日はその中でケアレスミスについて記していきたいと思います。

 

よく、「ミスが多かったです」とテスト後に所感を頂くことが多いのですが、よくよく見てみるとミスではないことの方が多かったりします。

 

確かに解き方は正しくて計算を間違えてしまった場合、計算ミスという事になり、ケアレスミスに該当するのかもしれません。

 

しかし、3.14をまとめて計算していなかったり、必要な条件を図形に書き込んでいなかったことに起因する誤答は、私はケアレスミスとはとらえていません。

 

これは、日ごろの家庭学習のカリキュラムややり方に問題があるという立場です。

 

□の計算や単位変換や分配法則を間違えてしまった場合、それはケアレスミスではなく、単にそれらトリッキーな計算問題の練習量が不足していることが原因です。

 

特に今回の5年四谷・サピ、6年四谷・グノではすべて□の計算が出題されていました。入試も含めて今後も当然聞かれる可能性があることと、計算の指導はほとんどされないので、副教材を用いてしっかりと復習と確認をしておきましょう。

 

そして、今後も出題されるということは、組み分けテスト専用の直しノートを作成しておくことも重要です。

志望校判定テストや実力テストなどの範囲無制限のテストでは、過去の復習を行うとなると、それはそれは膨大な量となってしまいます。

 

したがって、組み分けテスト直し用ノートを4冊作成し、間違えた問題を問題から写し、その正しい解法をまとめておくようにしましょう。

それが、次回のテストまでの自分オリジナルなテキストとなるわけです。

 

偉そうに記していますが、私も小学生時代は大変ガサツな人間でしたので、ミスは多かった方だったと思います。

一方、中学校からは精神年齢も追いつき、ミスは減ったように思います。

ところが、よくよく振り返ってみると、これは精神年齢ももちろんあるのですが、家庭学習の質が大きく変わったからだという風に考えます。

 

小学校のころは膨大なタスクをさばくのに精いっぱいで、一つ一つの行程が「作業化」していたように思います。

一方、中学受験の反省を生かして取り組む姿勢を変えた(正しくは周りが優秀なのでそれに追いつくにはどうすればよいか、結論ミスを少なくする方策を考えたという方が正しいかもしれません)ため、いわゆるミスは激減しました。

 

そして、今振り返ってみると小学校で犯していたのはミスではなく、家庭学習の質が原因だったのだなと思う様になりました。

 

私が中学校以降で取り組んでいた「ミスをしない」家庭学習の意識ポイントを参考までに記しておきます。

 

①途中式を省略しない

②聞かれていることに線を引く

③自分が出した答えを当てはめて、問題が成立するかを確かめる

④一気に計算をせず、一つ一つ計算を行う

⑤手を動かし、分かる条件は積極的に図に書きこむ。

⑥問題文の文末は強く意識する(正しいもの?正しくないもの?)

⑦狭いスペースで図や式を書かない。広いスペースを使う

⑧量をやりすぎない(丁寧に取り組む時間が無くなるから)

 

当然、練習でできないことは本番ではできるようになりません。

上記①~⑧を体に覚えこませるくらい練習をしたからこそ、はじめて本番で使えるスキルとなるわけです。

これをやっても犯してしまったミスをはじめて、「ケアレスミス」と呼びます。

 

私共がコーチングを今年度より始めた最大の理由はモチベーションに働きかけるという点ですが、毎日のノート提出を受けることにより、上記点の改善を図っていくことも狙いとしています。

そして、私もそうでしたが、お子さんは上記のような点は大変めんどくさがります。

 

したがって、1日1アドバイスを与え、それをほめるということを繰り返しながら、上記点を1個ずつ長期のスパンでつぶしていくという作業を行っています。

 

お子さんのマインドを変えるときの鉄則は、指示は1つ。できたら、その点だけを褒める。出していない指示については目を瞑る。これが重要です。

 

今回返却されたテストをしっかりと分析し、次回以降の糧としていきましょう。

次なる戦いはテストが終わった瞬間から始まっています。

 

https://takabell.com

 

2023年03月18日 11:42

国語の点数を伸ばすためには…

こんにちは。

中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。

 

昨日3月10日をもって、この世に生を受けて32年となりました。

32歳という年は「現状に満足せず、新たなことに挑戦する」「目の前のご家庭に真摯に向き合う」この2つをテーマに1日1日を大切に、1歩1歩歩みを進めていきたいと思います。

 

早速、4月からの新サービス導入の本格検討を行っています。「質問したいんだけど勇気が出せない」「並ぶ時間がもったいない」を解決するサービスとなります。こちらも決まりましたら、本ブログにて発信していきます。

 

そして、本日は東日本大震災から12年。一周りしました。

12年前の今日は塾のアルバイトに向かうバスを待っているときに、その時を迎えました。

突き上げるような振動と悲鳴、外に飛び出して鎮まることを祈る人々の様子など、今でも鮮明に覚えています。

塾に到着しても停電、結局徒歩で帰宅となりました。

 

12年前が学生であったことを考えると、本当にめまぐるしい一周りであったなと痛感するとともに、この一周りという歳月を迎えた今もなお、当時の記憶がフラッシュバックする方・悲しみが癒えない方が大勢いると思うと胸が苦しくなります。

改めて、被災された方のご冥福を心よりお祈りするとともに、まだ平穏を取り戻すことができない方に1日でも早く、笑顔あふれる毎日が戻ってくることを心より祈念しております。

 

さて、本日と明日は四谷生・早稲アカ生において、新学年初の効果測定の場である組み分けテストがあります。

 

組み分けテストの配点を見てもわかるように、算数は200点・国語は150点・理社は100点と、やはり基軸は算数・国語に据えられています。しかしながら、勉強をした結果の即効性という意味では理社が高いので、どうしても勉強の量が理社>国となりがちです。

 

しかし、これではいけません。国語という科目が他の科目と決定的に異なるのは、文章中に答えが必ず隠されている科目であるという点です。算数・理科・社会は解法や知識を知らなければ解けない問題がほとんどです。ところが、国語は語彙力や漢字という分野を除き、答えは頭の中ではなく文章中に必ずあります。

 

つまり、日ごろの家庭学習でどれだけ読解を密度濃くできたかどうかがすべてを決めるのです。

付け焼刃の勉強では点数化することはできません。

 

では、テストで得点化するために必要な家庭学習とはどのようなものなのでしょうか。

 

①速読力

②精読力

③設問を解くテクニック

④時間つきトレーニング

 

この4つに大別されると考えます。時間無制限のテストであれば、正直どれも必要ありません。なぜなら、ゆっくりと理解できるまで本文を読み込み、1問1問をじっくりと永遠に考えていればよいからです。

しかし、国語という科目が曲者なのは「時間」との戦いという要素をはらんでいる点です。

 

これは日ごろの家庭学習の中で、トレーニングを積んでいくしかありません。

 

タカベルの学習コンサルティングではどのご家庭にも、1題を4日分けにする勉強+1題演習形式と、5日間で2題をこなす学習を実施していただいています。

 

具体的には、

 

1日目…音読+意味調べ

2日目…音読+線引き

3日目…音読+小見出し付け

4日目…音読+設問

5日目…22分テスト形式

 

この勉強法を行っていただいている理由がまさしく、前述の①~④を鍛えるということです。

 

毎日同じ文章の音読を行うことにより、読むスピードを向上させていきます。

→日ごとに負荷をかけています。

 

線引きを行うことにより、長い文章の中で特に注目しなければいけないポイントを意識させます。

→正しい箇所(問題作成者が聞きたいところ)に線をひけていれば、そこだけを設問の手掛かりにしていけばよいので、時間短縮が図れます。

 

小見出し付けや場面要約を行うことにより、気持ちの変化と段落間のつながりを意識させます。

→どこに何が書いてあるかを意識させることにより、抜き出し問題を闇雲に探すことがなくなります。

 

設問をじっくりと取り組むことにより、言い過ぎの選択肢は排除などの勘所をつかむことができます。

→しっかりと精読をし、文章の内容や構造がしっかりと頭に入っている最終日に設問を解くというのがポイントです。

 

ここまで行い、22分で問題を解くという感覚を慣らすために、演習形式で別の問題を解きます。

 

上記一連の作業を1か月実行し、すべて写メで送っていただき、添削を行ったコーチングのご家庭はすぐに結果につながりました。

 

コンサルティングを行う前の無料面談でお話を伺っていると、1週間の読解学習は行っていないというご家庭やいきなり演習形式で行い、直しをして終了というご家庭が太宗です。

 

しかし、これでは1回読んだことのある文章は出ない国語の得点化を図ることができません。

そして、国語は理社よりも配点が高いという事実を見過ごしてはいけません。

当然、入試でも理社より配点が高いことに加え、算数と同じ配点設定の学校がほとんどです。

 

春休みからでもぜひ取り組んでみましょう。

 

 
2023年03月11日 12:27

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