中学受験コンサルティング タカベル

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受験戦略で最も大切なこと

こんばんは。

中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。

 

6年生には、ご家庭にピックアップを行ってもらった(受ける可能性のある)学校の傾向分析についてのお話をしています。

 

本日はこれに関連して、タカベルが受験戦略で最も大切だと考える「併願校選び」について記したいと思います。

 

なぜ、「併願校選び」が重要なのか。

 

それは単純に、最終的には併願校に進学される方の方が多いからです。

 

無論、本命校に向かって努力をし続けることになんら間違いはありませんが、枠の関係で本命校に合格できるのはわずか。

 

否、本命校を見据えたとしても併願校選びはとても重要です。

 

では、どういう観点で併願校選びをしていけばよいのか。

 

雰囲気は無視した切り口で記していきたいと思います。

 

✅通学圏内で早めに合格をつかむ併願校選び

 

入試と模試は別物です。

電車に乗ったときから始まる独特な緊張感。

 

そして、合格か不合格で判断をされる戦い。

わずか12年しか生きていない子たちが初めて一人で戦ってくる戦いです。

 

それが連戦連敗で始まったらどうでしょうか。

その精神状態の中で、2日3日の試験を受けてしまうと、本来の実力は発揮することはできません。

 

したがって、通学圏内で早い段階で合格をつかんでおくことが何よりも重要です。

 

特に神奈川県や東京南部にお住いの方は留意が必要です。

 

埼玉入試や千葉入試で合格をしても通学圏内でないので、通うことはできません。

こうしたご家庭は1日の午後に安全校をセットしておくことを強くお勧めいたします。

以前、神奈川御三家に合格されて進学された方にも、1日は勝負を回避し、安全校をセットすることを強く提言しました。

 

当然、東京北部・東部・埼玉・千葉にお住いの方は1月に安全校をセットしておきましょう。

 

では、安全校の定義とは何か。

 

私たちは6年9月の模試における、自分の持ち偏差値よりも5以上下回る学校を安全校と定義しております。

(実際、この安全校が不合格になったご家庭は過去3年間で0です。)

 

考えたくはありませんが、1日ご縁なし。最低でも1日午後合格の状態を以って、2日以降に臨んでいきたいということです。

 

それほど受験がお子さんに与えるプレッシャーは計り知れません。

 

✅苦手科目の問題傾向を意識した併願校選び

 

次に大切なのはこの視点です。

どちらかというと、安全校ではなく、第二志望・第三志望選びで参考にしたいポイントです。

 

それは、苦手科目の問題傾向を意識した併願校選びです。

 

タカベルでは6年生9月後半から過去問演習を開始していただいております。

それもかなりコミットして行ってもらっています。

(1週間で2年分解く→直し→その週に間違えた問題を再度→忘れたころにもう1度という具合に)

 

この学習こそが6年後期の偏差値5程度であれば逆転を巻き起こせる超重要な学習と位置付けています。

対策が甘ければ、5程度はすぐにひっくり返されてしまいます。

 

この過去問学習に重きを置くという視点に立てば、通塾日は増える・学習課題は増す・過去問が入ってくる。と、弱点補強をしている時間はとれません。

 

そこで、苦手科目に応じた併願校選びが大変重要となると考えています。

 

なぜなら、6年9月の時点で苦手な科目が得意になって、本番に臨める確率はかなり低いからです。

 

であるならば、本命校と苦手科目の傾向の近い学校を選ぶことで、対策の手間や苦手克服の手間を単純に減らすことができます。

 

最も分かりやすい例でいえば、国語が苦手。その中でも、物語文は得意だけど、論説文が苦手な場合。

 

第二志望・第三志望は物語文を出してくれる学校を選べばよいわけです。

 

長くなりましたが、

 

私たちは、お子さんが第一志望に掲げている学校はどんなに偏差値が足りていなくても、過去問の点がとれなくても、お子さんがギブアップをするまでは絶対に変えるべきでないというスタンスです。それは、一生後悔する可能性があるからです。お子さんの人生はその先の方がはるかに長いので、お子さんのコンセンサスなしに、取り上げてはいけないという考えです。

 

その代わり、入念に保険をかけて併願校選びを行います。

であるからこそ、上記2つの視点は大変大切にしています。

 

学校の雰囲気ももちろん重要であると思います。

しかし、学校の雰囲気というのは、その子にとって絶対に合う合わないが保証されているものではありません。

 

入った年、一緒になったクラスメイト、クラスの担任の先生。。。

 

子どもの心は本当に細かいところ一つでも変わります。学校説明会での雰囲気が良かったが、実際は違ったという例も多くあります。

 

ぜひ、試験問題や受験日程という視点も忘れずに学校選びをしていただきたいなと思います。

 

入った学校がご縁のある学校と言いますが、問題の相性の良い学校が求めている人物像に近いので、案外幸せなのかもしれません。

 

LINE登録者の方限定に先行して、6年生先着20名様限定のメニューを近日中に公開予定です。

今後もメディア出演が続々予定されており、毎年満席になるメニューなので、ぜひご登録をお勧めいたします。

 

 https://lin.ee/njza0Lh

2025年06月13日 10:05

高学年女子の反抗期vs中学受験

こんばんは。

中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。

 

本日は高学年女子の反抗期の中学について記したいと思います。

 

小学校の先生が最も気をつける存在、それが「高学年女子」であるかと思います。

 

学校では特定の集団を形成し、集団内での人間関係・集団同士での人間関係・先生との人間関係など、さまざまな局面でトラブルが発生しやすく、扱いに苦慮している先生も多いでしょう。

 

では、なぜ人間関係のトラブルが発生しやすいのか。

これが中学受験での接し方のヒントになると思い、まずこの視点で記したいと思います。

 

男子と比較し、精神的発達が早いため、社会性を身につけるのも早いことが特徴です。

どのテストを受けても女子の方が国語の平均点が高いのは、この社会性を早い段階から身につけていることに他なりません。

自分ファーストではなく、集団ファーストで動いているからこそ、他人の気持ちに敏感なのでしょう。だから、国語が得意。

 

しかし、社会性を身につけるということは、男子ほど「自分の色を出せない」「自重しないと村八分になる」という意識がはたらき、自分を押し殺しているお子さんも少なくありません。

 

また、女子は「共感したい」・「共感されたい」という深層心理で集団を形成します。

これ自体は悪いことではないのですが、集団を形成するということは「周囲との比較」という視点が必ず入り、自己肯定感が低かったり、自信を持てないお子さんが多いのも大きな特徴です。

 

ここまでをまとめてみますと、高学年女子の特徴は、

 

・社会性を身につけていることから、自分を押し殺している。

・社会性を身につけていることから、自己肯定感が低い。

・共感したり、共感されたりすることで、人間関係を構築している。

 

こういう特徴を持っていることが多いという視点で接してあげることがまずは重要です。

 

だからこそ、

 

・家ではある程度、羽を伸ばさせてあげる。

・存在ややっていることを認めてあげる。

・マイナス言葉を吐いたときは、一旦は共感してあげる。「大変だよね~」など。

 

では、具体的にどのように中学受験に落とし込んでいけばよいのか。

下記のチェックポイントが参考になりましたら、幸甚です。

 

✅やっていることの目的や目標に常に立ち返らせる

 

教員時代に学んだ言葉がけがあります。

 

「ごみを拾いなさい」では動かず、「みんなが気持ちよく過ごすために、ごみを拾います」という言葉がけでないと、動かない。

 

今やっていることの目的や目標に常に立ち返らせるという言葉がけが重要になります。

 

娘「朝勉強めんどくさい」

母親「めんどくさいよね。毎日よく頑張ってると思うよ」→共感する

  「でも、何のために勉強してるんだっけ?」→目的を引き出す

娘「成績をあげるため」

母親「成績をあげるためだよね。つらいと思うけど、一緒に頑張ろう。」→共感+同じ目線で

 

男子は目先の楽しさやわくわくに目が行くのでテンションの上がる学習という視点が重要ですが、女子は精神的に発達している分、やっていることの意味に立ち返らせることが重要となります。しかし、これも伝え方が重要です。

 

✅子ども扱いしない伝え方

 

高学年女子が最も嫌がること。それは、「子ども扱い」です。

 

家庭教師で高学年女子を受け持ったときに、2人に1人から聞いたことあるのが、「うちの親はいつも子ども扱いをするんだよね」です。

 

では、子ども扱いとはどういう対応なのか。

 

それは、上からの指示出しです。「要点チェック終わったの?」や「早く4まとをやりなさい」など。

 

男子ももちろん嫌がりますが、女子は特に嫌悪感を示します。

 

親御さんにとってのお子さんはまだまだ未熟な部分も多く、子どもと感じるシーンも多いでしょう。

 

しかし、高学年女子を1人の大人に接するつもりで対応しないと、過度な反発を招きます。

 

ひどい暴言が発せられる傾向があるのも特徴ですが、これは「自分を下に見ないで」「大人として扱って」というある意味の反作用なのです。

 

指示を出したいのを思い切って我慢し、「今しんどい?」や「大変だよね」と共感・傾聴をこころがけ、「目標に向かって頑張っていこう」と声かけをする。

 

悩んでいる友人に接するつもりで声掛けをする視点でいくと、良いかと思います。

 

✅フリートークの時間を設ける

 

前述しましたが、高学年女子は心の中に様々な感情を抱えている状態。

しかも、中学受験を行っているお子さんはどちらかというとマイナスな感情であることの方が多い。

周りと比較するシーンも受験をしない子と比べて多いでしょう。

 

なにかを解決してほしい状態ではなく、解決できるとも思ってもいなく、とにかく吐き出したい、聞いてほしい状態。

 

こうした時に、勉強のことばかりを話すと、もう信頼関係は築けません。

 

勉強に行き詰まったら、勉強外の話題を話すことで、突破口が開けるかもしれません。

 

とにかく、コンサルではなく、コーチングです。

 

それも、受容・共感・傾聴。これに尽きます。

 

以上、2回に分けて反抗期対応について記してきました。

 

今のご時世、性差について語るのはやや憚られますが、やはり脳内構造も異なることの方が多い。

性差なしには中学受験対応は語れないと考え、筆を執りました。

 

まとめると、

 

男子→ライバル・数字の重要性。

女子→内面に働きかける重要性。

 

そして、大切なのは子どもと同じ目線に立つこと。

 

上から目線では反発を招き、下から目線ではなめられる。

 

勝負重視の男子には同じ目線で、自らも子どもになって勝負する。

コミュニケ―ション重視の女子には同じ目線で、大人として接する。

 

中学受験はお母様が女優になることが大切と言いますが、演じる必要はありません。

視点を上からではなく、子どもに合わせるという意識が何よりも重要であると思います。

2025年06月12日 20:03

【動画あり】金沢シーサイドFM出演動画公開について

こんにちは。

中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。

 

昨日出演させていただきました金沢シーサイドFMさんの番組のyoutubeリンクが公開となりましたので、ご報告させていただきます。

 

普段あまり露出をしないので、貴重な動画となっています。

 

今月は他にもメディア出演が予定されておりますので、本ブログでも引き続き、ご報告をさせていただきます。

 

今後ともよろしくお願いいたします。

 

動画につきましては、トップページをご確認ください。

2025年06月10日 10:41

テスト後にやることリスト

こんにちは。

中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。

 

繰り返し説いていますが、テストは終わった後の処理が極めて重要です。

これをしっかりとしなければ、塾に通っている意味がないと言っても過言ではありません。

✅直し
✅間違えたところの分析
✅次回の目標設定
✅スケジュールの見直し
✅接し方

この5段階が非常に重要になります。

まず、直し。

4冊ノートを用意し、

100-取った偏差値-10%=直す問題の正答率

取った偏差値が50なら、40%以上の正答率が解き直しの目安になります。

これらの問題をノートに貼り付け、直しをしましょう。自分だけのオリジナル教材になります。

次に、テスト分析。

・計算ミス
・転記ミス
・問題読んでいない
・2択までは切れていたが、語彙力不足
・記述の主述関係がまずい
・実験考察、グラフの読み取りの練習不足
・単元の根本理解

などなど…

どれに該当するのかによって、今後のアプローチが大きく異なります。1問1問分析を入れる。

次に目標設定。

間違えた問題で失点が多かった要素に着目し、家庭学習での目標設定を行います。

問題の読み違いがあった場合には、聞かれていることに線を引く。

実験・考察で課題が見られた場合は魔法技等の副教材を行っていく。

これも対話で決めていく。

受けたテストの直し・分析・目標設定ができなければ、また次のテストで同じことの繰り返しになってしまいます。

そして、スケジュールの見直し。

クラスが上がった場合に注意しなければならないのが、求められるタスクの質と量が高まること。特に理系科目がそこまで得意ではなく上がってしまった場合、無理にクラスのペースに合わせたタスクを行ってしまうと、次に転落の危険性大。段階的に増やしていくことを意識。

一方、クラスが下がった場合は、取れなかった科目の学習計画の見直しから着手。算数が下がった場合は、解法説明などのアウトプット学習を増やす。社会が下がった場合は、言葉だけでなく言葉の意味を理解する練習を行うなど、、、

最後に接し方。

テストで短兵急に出来ていないことを責めると、かわいそうです。

 

基本は前向きに。

テストの返却は次なるテストの始まりと捉えます。

 

しかし、特に5年生のご家庭は壁にぶち当たっているケースも少なくないでしょう。 

 

特に算数は累積の科目なので、今回の単元の内容をしっかりと進めていても、前単元の内容が入っていなければ、思うように得点化することはできません。

 

目安は2回続けて入念に準備したのに振るわなかった場合は、学習計画に問題があるケースがほとんどです。 

 

間違えた問題を精査し、次なるテストに向けて、学習環境を含めての見直しを行いましょう。 

 

テストは健康診断というのは、本当の健康と一緒で、生活習慣を見直そうというシグナルと捉えることが大切です。


親御さんはテスト前よりもテスト後こそ、一番忙しくあるべきです。
 

 

 

https://lin.ee/nS2mfD4

2025年06月09日 13:58

『日本経済新聞』寄稿記事掲載のお知らせ

こんにちは。

中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。

 

塾なし中学受験というコンセプトに変更し、4ヶ月が経過しました。そして、創業5期の間で中学受験コンサルティングというサービスを信じ、まずは親御さんの安心こそが主役であるお子さんの安心につながるという点を大切に、走りきってまいりました。

 

ありがたいことに取材の依頼を多くいただくようになり、タカベルは今月から7月初旬にかけて、各メディアの出演・掲載が予定されています。 

 

随時、このブログでも出演・掲載情報をアナウンスしてまいります。

 

〜本日6月6日(金)朝刊・日経電子版 『日本経済新聞』 〜

 

本日の日本経済新聞さんの朝刊に高畑の寄稿記事が掲載されました。

閲覧には下記より会員登録(初月無料)か紙面の購読が必要となります。



https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCD085XQ0Y5A500C2000000/

2025年06月06日 05:57

家庭教師採用で大切にしていること

こんにちは。

中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。

 

本日は家庭教師の採用で大切にしていることという普段とは異なる切り口で執筆をしていきたいと思います。

 

私どもの家庭教師はまず、

 

・学生以外

・自身が中学受験を経験しているか中学受験の指導経験がある

 

この両方に該当する方しか、採用を行っていません。

 

この両方に該当する求職者の方とのみ、面接を行っています。

 

次に面接を行います。

 

この面接では特に人柄を重視しています。なぜ教育業界に興味を持ったのか、指導観はいかほどのものなのかなどなど、、

 

○○中学に何人入学させたという実績よりも人柄を大変重視しています。

 

なぜ、人柄が大切なのか。

 

私どもは授業は指導者と生徒で作り上げていくものであると考えています。

 

一方通行の教え込みであったり、理解できたかどうかの確認なしに進んでしまっては絶対にいけないわけです。

 

大切なことは、目の前の子は今何に苦しんでいて、何につまずいているのかを把握し、それを落とし込むこと。

 

それには双方向のコミュニケーションが必要不可欠ですし、1授業につき、100の発問を行うことを目指すように徹底しています。

 

また、1授業につき、100の発問を目指すということは、徹底した教材研究が必要になってくるわけです。

 

現在勤務いただいている家庭教師の方々にはハードルの高いことを要求し、申し訳ない気持ちではございますが、授業は究極のコミュニケーションの場であると考えています。

 

その分、私どもはコンサルティング部門が学習計画の策定や最新の受験トレンドや志望校相談は一手に引き受け、お子さんへ厳しいことを伝えるのはコーチング部門で行うという、確固たるすみわけを行っています。

 

最後に、中学受験で最も大切な要素はモチベーション。人生で最も大切な要素は自己肯定感。

つまり、主役である子どもがどういう状態であるかということが最も大切なわけです。

 

この理念を絶対に忘れることなく、今日も1日頑張っていきたいと思います。

2025年06月03日 11:05

モチベーション維持に大切なこと

こんばんは。

中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。

 

早いもので5月も残すところわずか。6年生は4か月が経過し、受験に向けて3分の1が終わろうとしています。

 

今月の初頭に「GW後は様々な面でモチベーションが落ちやすい」と記させていただきました。

 

実際、無料面談でもこのような相談が増えてきたなという印象です。

 

私どもの週1回のコーチングでは、

 

①タスク提出

②1週間の振り返り(生徒から見てできたところとそうでないところ)

③コーチからのフィードバック(コーチから見てできたところとそうでないところ)

④次週の目標設定の4本柱で実施しています。

 

そんな中でも、大切にしていることが初回面談での「約束とルールの徹底」です。

 

例えば、21時30分までにタスクを提出し、22時までにはベッドに入る。

50分勉強し、5分休憩する。

 

などなど…

 

こうした約束事を最初の段階でしっかりと定め、できたらほめる。できていなかったら、何がまずかったのかとどうすればできるようになるのかを一緒に考える。これを重視しています。

 

子どもというのは基本的に大人よりも真面目で、臨機応変さがないと思っています。

それは、学校という「ルール」を必要とされる枠組みで育っているからだと考えています。

 

つまり、明確なルール(前述のように時間に関する側面やタスクの消化率など)を最初にしっかりと定め、そこに立ち返らせることが極めて重要なのです。そして、それができていなかった時に頭ごなしに叱るのではなく、質問対話形式で「何がいけなかったのか」「今後どうしていくのか」をしっかりと話し合うことが重要であると言えます。

 

そして、忘れてはならない視点が親御さんも約束を守るということ。

 

例えば、1時間の余暇の時間は干渉しないだとか、勉強時間を延長しないなど、、、

 

ルールを課した以上は親御さんもルールを守るという姿勢が極めて重要です。

 

チャイムを守りなさいと言っている教師が、自分は守らずに授業を延長していたら、学級崩壊を招きます。

 

それは、教師の言葉の重みがそこには全くなく、子どもと信頼関係が一瞬のうちに崩れてしまうからです。

 

これは親子関係も同様ですし、コーチと子どもとて同じことです。要は人間関係ですから、約束というのは非常に重要なわけです。

 

大変残酷な話ではありますが、小学生が「なんとしても○○中学に受かるために、一生懸命勉強して、やりたいことも我慢して走り抜けよう」とできるお子さんは本当に本当に一握りです。

 

もちろんこれが理想なのでしょうが、皆さんや私も含めて、小学生時代にこのような高い意識を持ててたかと言えば、全くそんなことはないでしょう。少なくとも、私はやらされ勉強一辺倒でした。

 

であるからこそ、まずは「中学受験をやりたいなら、最低限のルールを守りなさい」という基準を明示し、それを評価もしくは対話でフィードバック。親御さんもルールを守る。これしかないのです。

 

地道ではありますが、モチベーションとはこうした細かいことの積み上げの先に上がってくるものですし、最終的に合格と自己肯定感という最高の結果を手にできるのだと、過去の指導を通して改めて感じさせられる、今日この頃です。

2025年05月29日 08:56

埼玉入試・千葉入試を見据えて

こんばんは。

中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。

 

本日は埼玉・千葉入試の位置づけについて、記していきたいと思います。

 

なお、本記事は合格をもらっても、埼玉や千葉に通えない方向けに執筆いたします。

 

通えないのならば、受ける必要はないのでは?と思うかもしれません。

いいえ、絶対に「受けるべきです」というのが私どものスタンスです。

 

実際、神奈川や東京南部にお住いの方も最初は受験することに消極的でしたが、2月入試が終わったあとに「この埼玉入試が非常に効きました」と卒業生の保護者の方々から多く、コメントをいただいております。

 

では、どういう目的で埼玉を受験することが大切なのか。3つの理由があります。

 

①午前受験・午後受験の練習

②どちらかで合格をつけて自信をつける

③駅周辺からの独特の雰囲気を経験する

 

この3つが大きな理由として挙げられます。

 

まず①について。

模試と入試は全く別のテストと考えた方がよいと思います。

模試は「合格率〇%」というフィードバック。入試は「合格か不合格」かの世界。

全く別物です。別物であるからこそ、緊張しますし、大変疲れます。

そして、2月1日は午前・午後両方を受験される方が多いわけです。(1日午前の結果がまだ分からないため)

中には1時間の移動を強いられるご家庭もいるでしょう。

そうした際に、埼玉受験・千葉受験を活用し、午前受験と午後受験の経験はしておいた方がよいと思います。

 

次に②について。

必ず合格をつかむという視点も大切にしてほしいと思います。

入試は残酷なもので、「合格か不合格か」でしか、尺度はありません。

全くそういうわけではないのですが、子どもにとって合格は今までの努力が認められた気になる一方で、不合格を突き付けられると今までの努力が否定された気になってしまいます。

通わない埼玉受験でさえ、仮に2連敗でスタートしてしまうと、2月1日に子どもは不安な状態で臨まなければならなくなります。子どもの気持ちを第一に考えるという視点に立てば、第一志望校と同じ偏差値帯の学校と絶対に合格がつかめる安全校の2つを埼玉・千葉入試で受験することが大切です。1つでも合格をもらえる受験プランを組み立てましょう。

 

最後に③について。

埼玉入試はある意味で2月1日よりも独特な雰囲気かもしれません。東京北部や埼玉にお住いの方はもちろん、前述のような練習受験として、神奈川・千葉・東京南部の方も一斉に集結します。2月1日は各駅に分散されることを踏まえると、ある意味で1月10日前後の大宮付近が最も独特の雰囲気と言えるかもしれません。

特に緊張するタイプのお子さんは、本番を見据えた練習の場として活用した方がよいと強くお勧めいたします。

 

受験で最も大切なことは、お子さんの「メンタリティー」。

親御さんの安心がお子さんの安心につながるという視点から、私どもはコンサルティングをメインサービスに据えているのですが、お子さんの気持ちを第一に考えた受験戦略というのが、昨今の中学受験では特に大切になっています。

 

毎年、大宮近辺のホテルは埋まるのが早いですから、ぜひ前向きに検討いただき、予約を行っておくことをおすすめいたします。

 
2025年05月28日 09:42

6年生9月以降を見据えて

こんばんは。

中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。

 

私事ですが、ダイエットを始めてちょうど2か月が経過し、約12kgの減量に成功しました。

ずいぶんと体も軽くなり、仕事のパフォーマンスも心なしか上がってきたように思えます。

今後は普通の食生活をしながら、体型維持に努めること。これにフォーカスをあてて頑張っていきたいと思います。

 

さて、本日は主に6年生の保護者の方に向けたテーマで執筆していきたいと思います。

 

6年生9月以降は親御さんもお子さんも大変忙しくなります。

 

まず、生活の中心になるのが過去問演習。

 

タカベルが毎年毎年、超重要視しているのがこの過去問演習。肌感覚ですが、この過去問演習のやりこみ具合によっては偏差値5程度の差は簡単にひっくり返るだけでなく、ひっくり返せることを確信しています。(7月頃に毎年大好評の「過去問分析サービス」の先行案内を予定しています)

 

では、どのくらいの分量を解いていただいているのか。

 

あくまでも目安ですが、タカベルでは

 

第一志望10年

第二・第三志望5年

第四・第五志望3年

 

合計26年分を9月下旬から12月下旬までの13週間で実施いただいています。

 

つまり、週2年分のペースで解いていきます。

 

普通じゃない?と思うかもしれませんが、過去問は1年分4科目を解くだけで3時間を要します。

そして、当然ここでも大切なのが「直し」

解説を見ても理解できないので、家庭教師陣にはこの「直し」に全ぶりをしてもらい、家庭学習ではできなかった問題の課題感をつぶす。(生物分野での失点が目立つ場合、それに対応する教材を高畑が学習計画に盛り込む)

最後に、家庭教師に習った「直し」を自力で解けるかどうかをもう一度自分で解く。

 

この徹底した過去問学習を行うことで、手前味噌ではありますが、第一志望53.3%・第二志望まで86・6%という合格率を達成してきました。

 

なにが言いたいのかというと、かなりの時間が過去問学習にとられるということです。解くだけで週6時間、家庭教師に直しを実施してもらうのに約週3時間+家庭教師の指導しない科目3時間、習ったところをもう一度解く2時間。週14時間程度は過去問に費やすことになります。

 

それに集団塾の宿題や授業の受講が重なると、とてもではありませんが、回りません。

 

したがって、この怒涛の9月以降を迎える前に下記のことを行ってもらいたいと切に願います。

 

①基礎学習の積み上げ

 

算数であれば、重要単元(割合・速さ・平面図形)の基本問題や下剋上算数・重要問題チェック・基礎トレなどの1行問題。

国語であれば、漢字・語句文法・語彙の3点セットに加え、記述を除く物語文・論説文の読み方・解き方の定着。

理科であれば、コアプラやメモチェなどの8割の知識習得に加え、物理化学の5年の内容の定着。

社会であれば、コアプラやメモチェなどの8割の知識習得に加え、年表・統計・憲法等の積み上げ。

 

②学校見学

 

6年生9月以降はモチベーション向上と目標の再認識のため、志望度の高い文化祭は連れていくべきですが、それ以外はお子さんは勉強にフォーカスをあてさせたいところです。したがって、この春のシーズンに受ける可能性のある学校は積極的に回っていくようにしましょう。特に、今はモチベーションが落ちやすい時期なので、より有効です。

 

私の性格もあるのかもしれませんが、先の見通しが立たないとイライラするタイプです。

今後これが待っているというのが分かれば、前倒しで手が打てます。

 

その一端を本日はお示しいたしましたので、今一度学習計画の再考をしてみましょう。

受験はまだここからが勝負です。

2025年05月27日 19:36

2月1日午後の考え方

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こんにちは。

中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。

 

先日、高畑・鈴木は国語の『文章読解の鉄則』や『塾技』を出版されている井上 秀和先生とともに焼肉ランチをご一緒させていただきました。

定期的に業界の方とお話をする機会があるのですが、私も常々国語の重要性をコンサルティングの中で説いているので、大変有意義な情報交換の場となりました。

 

今後も積極的に交流の場を設け、私どもも研鑽に努めてまいりたいと思います。

 

さて、本日は2月1日午後の考え方について記します。

 

今まで再三説いてまいりましたが、学校の良し悪しは偏差値では決まりません。

偏差値ありきで学校選びを行ったがために、合格をもらっても不登校やメンタルに影響してしまった例は存在します。

 

本人の性格に合った雰囲気の学校かつ問題傾向の合う学校が実は中に入ってから、如何なく能力を発揮することができるのだと、中学生以降も関わらせていただいている中で強く感じるところであります。

 

しかし、2月1日午後の考え方は上記とは異なる視点でチョイスすることが重要になります。

 

それは、「受験本番のお子さんのメンタリティー」という視点。

 

2月1日午前を第一志望とするご家庭が圧倒的に多いでしょう。しかし、この第一志望の合格率は約3割の世界。

つまり、2月2日以降も受験が続くパターンの方が多いわけです。

 

この視点に立てば、2月1日午前・午後の連敗は絶対に避けなければなりません。

 

親御さんのメンタルはもちろん、お子さんにかかるプレッシャーが半端ないからです。

 

そして、2月1日午前で不合格であったとしても、2月2日以降に2次試験を実施する学校の方が多いわけです。

 

2月1日午後の合格を手にして自信をつけて、2月2日以降に臨んでいくことが受験のトータル戦略的に極めて重要なのです。

 

子どもにとって、「不合格」という3文字は今までの自分の努力を否定された気になります。そして、この3文字を見たときに、感情が爆発する子さえいます。受験とは本当にシビアかつ子どもにとってはプレッシャーなのです。

 

裏を返せば、どこの学校であれ、「合格」という2文字ほどお子さんにとってうれしいものはないのです。その自信と自己肯定感を以て、2日以降に臨んでいくことがいかに重要か。

 

親御さんの受験ではなく、お子さんの受験。そして、子どもにとっては中学受験はあくまでも通過点にすぎません。

 

就活でいうところの「大手病」であってはいけません。お子さんのメンタリティーと2日以降に影響を大きく及ぼすという視点をもって、特に1日の午後は幅広く学校を見るようにしましょう。

2025年05月25日 10:58