中学受験コンサルティング タカベル

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6年生上位層の理社

こんばんは。

中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。

 

本日は6年生上位層の理社の課題について記したいと思います。

 

上位層で理社にお悩みの方は、このような状態が多いと思います。

 

・コアプラスや4まとは1周し、8割程度はこたえられる。

・日ごろの宿題は難なくこなせている。

・DCや週テの点数も悪くはない。

 

でも、模試になると成績が下がる。。。

 

このような上位層で理社にお悩みの方は共通して、下記に課題があるケースが多いです。

 

・理科や社会の表やグラフの問題に極端な苦手意識を抱えている。

 

・歴史の並び替え問題が不得意。

 

このいずれかのパターンが多いかと思います。

 

特に、理科の表やグラフの読み取り問題は模試でも出題傾向が非常に高く、昨今の入試のトレンドにもなっております。

 

 

こうした問題は下記の3つを抑えておくことが重要となります。

 

①選択肢やリード文で示されている式へ、表に書かれている数字を代入してみる。

 

②実験結果を表す表で、他の比較対象と異なっているところに注目(マーキング)する。

 

③実験結果を表すグラフで、傾きや数字の変化が止まっているところに注目する。

 

次に歴史。

 

歴史は聞かれる角度が社会の中で最も多いので、学習が難しい分野です。

 

漢字、出来事、人物、場所、文化、諸外国の動き、因果関係、資料、肖像画…

 

しかし、最もクセモノなのが、並べ替え問題です。

 

「この出来事は表のどことどこの間に入りますか。」

「次の4つの出来事を古い順に並べ替えなさい。」

「この条約の後に起きた出来事で正しくないものを選びなさい。」

 

上位層でもこうした問題に苦手を抱える子も少なくはありません。

 

これを解決する手段が「年表トレーニング」

 

版籍奉還1869年

廃藩置県1871年

地租改正1873年

 

こうした年号を瞬発的に答えることが出来れば、多くの並べ替え問題に対応することが出来ます。

 

私たちは子ども一人一人のこうした課題をテストから見つけ出し、オススメの副教材のご紹介や自前の教材をお配りしております。

2025年06月17日 08:11

中学受験のモチベーションは7段階

こんにちは。

中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。

 

先週から組み分けテストやマンスリーテストの振り返り面談が始まりました。現時点でのお子さんのレベル感で取れてほしい問題を1問1問列挙し、ミスなのか問題を読んでいないのか理解不足なのかをフィードバックをしています。

 

そして、それを解決するためのスケジューリングや個別指導でお願いすべき内容などをお伝えしています。

 

テストは健康診断。

 

「まずい、血圧が高い。どうしよう。どうしよう。」と慌てていても何の解決にも繋がりません。そして、慌てることがお子さんのモチベーションを左右してしまいます。

 

出た結果をもとに、次なる策を練り、どんどん講じていきましょう。

 

アブラハム・マズローの5段階欲求説という有名な心理学説があります。

 

人間には5段階にわたり欲求の段階があり、

 

第1段階…生理的欲求

第2段階…安全の欲求

第3段階…社会的欲求

第4段階…承認欲求

第5段階…自己実現欲求

 

分かりやすく言えば、

 

第1段階…食欲を満たすために仕事を頑張る。

第2段階…経済的に安全な状態を確保するために仕事を頑張る。

第3段階…職場で所属意識を感じるために仕事を頑張る。

第4段階…上司や顧客から評価・感謝されたいから仕事を頑張る。

第5段階…自分のキャリアパスや理想の自分に近づくために仕事を頑張る。

 

重要なことは、低い段階の欲求を満たしていない人は高い段階の欲求は望めないという点です。

 

明日食べるものにも困っていたら、他者からの評価などを気にする余裕はないですよね。。

 

そして、この5段階ともすべてを満たした方は自己超越欲求といい、無償で世のため人のために貢献する次元になります。

 

成功された経営者が寄付を行うこともこれに近いのかもしれませんね。

 

さて、この考え方は中学受験の勉強においても応用ができるのではないかと考えます。

子どもも大人も人間であることにはなんら変わらず、心を持っています。

 

コーチングを通して、中学受験に挑む多くのお子さんを見てまいりました。

そこで、私が考える中学受験生のモチベーション段階は7段階あると考えました。

 

(第0段階…まったくやる気がでない)

第1段階…ご褒美をもらうために、勉強を頑張る。

第2段階…結果をほめてもらうために、勉強を頑張る。

第3段階…プロセスを認めてもらうために、勉強を頑張る。

第4段階…ライバルに勝つために、勉強を頑張る。

第5段階…掲げた目標を達成するために、親御さんの力を借りて勉強を頑張る。

第6段階…掲げた目標を達成するために、親御さんの力を借りることなく勉強を頑張る。

第7段階…勉強が楽しいから頑張る。

 

 

1つ1つの詳しい内容はまた別日に記しますが、心がけていることはお子さんが今どの状態であるかを見極める初回のカウンセリングは大変重視しています。

 

もちろん事前に親御さんからお子さんに関する情報はたくさんもらっているのですが、肉親から見たお子さんと第三者から見たお子さんは視点が異なります。

 

親御さんは毎日同じ屋根の下で暮らし、他のお子さんとの比較が難しいことから、どうしてもマイナスの部分が目についてしまい、お子さんを0段階であると感じてしまいます。

 

しかし、他の例を多く見てきている私たちは、「あれ、話を聞いてみると案外やる気あるぞ。」と捉えるわけです。

 

この認識のギャップはアプローチを間違えることにつながるので、冷静に見る必要があります。

 

事前に親御さんから聞いていた情報だと、「全くやる気がないので短期的には第1段階に引き上げるために報酬作戦で行くか」となります。

 

しかし、よくよく話を聞いてみると結果を残したいと思っている。でも、どうしたらよいか分からない。

 

という心理状態。

 

そこで、「第2段階に引き上げるために、目先の特定科目の結果を残すためのスケジュール対応で行くか」と切り替えます。

 

 

お子さんが現状どの状態であるかを見極め、それに必要な策を講じていく。

 

例えば、

 

毎日ほめてあげているから、現在第3段階にいるのだけど、個別で中学受験をしていることから目下のライバルがいない。。。

 

このような場合は、親御さんが計算問題の競争相手になってあげる等も有効ですね。

 

どんなに良い講義を受けても、復習をしなければ学力向上にはつながりません。

 

その復習をするために家庭学習をうまく回せなければ、成果にはつながりません。

 

この家庭学習をうまく回す両輪が「確固たる学習スケジュール」と本人の「モチベーション」。

 

これに、やる気の上がる授業が加われば、鬼に金棒です。

2025年06月16日 13:53

読書=読解力向上ではありません

こんにちは。

中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。

 

 

さて、本日は読解という単元が一朝一夕には伸びないわけについて記したいと思います。

 

国語は語学ですから、まずは言葉を覚えていかなければなりません。

当然、熟語というものは漢字が積み重なってできますので、国語の基礎学習の第一歩は漢字学習というわけです。

 

そして、本文を読み取る際の語彙力というものも当然求められますから、次なる第一歩は語彙力の強化となります。

 

単語と助詞が合わさり、文が構成されていきます。そして、文が集まり、文章となるわけです。

 

当然得点化をしていくためには、設問に答えられるようにならなければいけません。

 

ところが、そこには常に制限時間という壁が立ちはだかります。

 

つまり、文章を「早く読む」能力と設問を「早く解く」能力が要求されます。

 

「早く読む」能力というのは、いきなり早く読めるようになるわけではありません。

日ごろから活字に触れている経験をしていないと、不可能です。

 

ところが、読書をしていてもこれはなかなか改善されていかない問題であると思います。

しかも重要なことは、読解が苦手なお子さんは読書も嫌いなものです。

そこで議論になるのが、興味がある文章を提供すればよいのではということ。

しかし、試験の題材は苦手な子にとって興味のない文章が出てくることの方が多い。

 

読書をしても点数化できない。そうなると、読書をますます嫌がるようになる。

正直、私共はやらないよりはマシという程度でとらえています。

 

では、どうすれば早く読め、早く解けるようになるのか。

 

5年生の前期までに「精読勉強法」を確立することです。

 

1つの文章を3日にわけて行います。

初日は音読と線引き。

2日目は音読と要約。

3日目は音読(タイム計測)と設問。→初期は選択肢問題のみ。

 

毎日同じ文章を読み、最終日にタイム計測を行うことで、どれだけのスピードで読まなければいけないかを感じ取ることができます。1題6~8分で読み切ることが入試では要求されます。

 

そして、重要な箇所に対する線引きを行うことで、設問を早く解くための下ごしらえを行います。

作者は十人十色ですが、問題作成者は国語のプロが作ります。だいたい、どの出題者も聞きたいことは決まっています。

それは、「本文の中で重要な箇所を捉えられていますか?」ということ。正しい箇所に線をひければ、問題を解く糸口を探す時間短縮につながるというわけです。

 

次に、要約。これは文章を塊でとらえる練習です。〇行目から〇行目は「地球温暖化」の話。〇行目から〇行目は「花子が落ち込んでいるシーン」と、塊でとらえることができれば、これまた設問を解く時間短縮につながります。

抜き出し問題などでは国語が苦手なお子さんは1から探す傾向にあります。塊で文をとらえることができれば、答えの箇所にあたりをつけられますよね。

 

このように、漢字と語彙→毎日の音読→精読トレーニングを積めてはじめて、設問をどう解いていくかという段階に入ります。

 

読み方が定まっていないお子さんが付け焼刃の設問解法テクニックを学んでもその文章では通用するが、他の文章では全く通用しません。

そして、1度読んだことのある文章は2度と出題されませんから、これはあまり意味のないトレーニングです。

 

時間はかかるかもしれません。テスト対策ではないので目先のテストの点数は上がらないかもしれません。

 

しかし、思い出してください。国語は算数と配点は同じ。どの科目でも「問題を読む」ことが要求される。

そして、生涯にわたって仕事でも読解力は必要。

 

コスパの悪い話ではないと思います。1歩1歩頑張っていきましょう。

2025年06月15日 11:43

4年生算数学習の留意点

こんばんは。

中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。

 

本日は4年生のノートを添削している中で気になったことがありましたので、急遽筆をとりました。

 

 

助走期間を経て、4年生はいよいよ中学受験本丸の領域に突入した頃かと思います。

 

 

今だからこそ身につけておきたい算数の作法について、ご参考になりましたら幸いです。 

 

✅筆算をサボらない 

✅計算は途中式をサボらない 

✅文章題は立式をサボらない 

✅立式をして出した答えは何を出したのかメモするか単位をつけておく。周期算の割り算で出たあまりは和なのか◯番目なのか。

✅抽象→具体。絵や線分図を正確に描く。 

 

4年生前期は成績や速度ではなく、今後の頻出領域に向けた作法を学ぶ準備期間。細部にこだわることが長期的に見たら吉です。

 

今後、割合や速さなどの重要分野が後期には控えています。こうした難所をクリアするには、線分図や情景図の作成は避けては通れません。

 

また、式が多くなってくると、自分が何を出したのかが分からなくなり、数字をこねくり回しがちになります。これが算数が出来なくなる序章となります。

 

受験生になるための訓練期間。 今はスピードや成績よりもプロセスにこだわりましょう。

2025年06月14日 12:07

受験戦略で最も大切なこと

こんばんは。

中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。

 

6年生には、ご家庭にピックアップを行ってもらった(受ける可能性のある)学校の傾向分析についてのお話をしています。

 

本日はこれに関連して、タカベルが受験戦略で最も大切だと考える「併願校選び」について記したいと思います。

 

なぜ、「併願校選び」が重要なのか。

 

それは単純に、最終的には併願校に進学される方の方が多いからです。

 

無論、本命校に向かって努力をし続けることになんら間違いはありませんが、枠の関係で本命校に合格できるのはわずか。

 

否、本命校を見据えたとしても併願校選びはとても重要です。

 

では、どういう観点で併願校選びをしていけばよいのか。

 

雰囲気は無視した切り口で記していきたいと思います。

 

✅通学圏内で早めに合格をつかむ併願校選び

 

入試と模試は別物です。

電車に乗ったときから始まる独特な緊張感。

 

そして、合格か不合格で判断をされる戦い。

わずか12年しか生きていない子たちが初めて一人で戦ってくる戦いです。

 

それが連戦連敗で始まったらどうでしょうか。

その精神状態の中で、2日3日の試験を受けてしまうと、本来の実力は発揮することはできません。

 

したがって、通学圏内で早い段階で合格をつかんでおくことが何よりも重要です。

 

特に神奈川県や東京南部にお住いの方は留意が必要です。

 

埼玉入試や千葉入試で合格をしても通学圏内でないので、通うことはできません。

こうしたご家庭は1日の午後に安全校をセットしておくことを強くお勧めいたします。

以前、神奈川御三家に合格されて進学された方にも、1日は勝負を回避し、安全校をセットすることを強く提言しました。

 

当然、東京北部・東部・埼玉・千葉にお住いの方は1月に安全校をセットしておきましょう。

 

では、安全校の定義とは何か。

 

私たちは6年9月の模試における、自分の持ち偏差値よりも5以上下回る学校を安全校と定義しております。

(実際、この安全校が不合格になったご家庭は過去3年間で0です。)

 

考えたくはありませんが、1日ご縁なし。最低でも1日午後合格の状態を以って、2日以降に臨んでいきたいということです。

 

それほど受験がお子さんに与えるプレッシャーは計り知れません。

 

✅苦手科目の問題傾向を意識した併願校選び

 

次に大切なのはこの視点です。

どちらかというと、安全校ではなく、第二志望・第三志望選びで参考にしたいポイントです。

 

それは、苦手科目の問題傾向を意識した併願校選びです。

 

タカベルでは6年生9月後半から過去問演習を開始していただいております。

それもかなりコミットして行ってもらっています。

(1週間で2年分解く→直し→その週に間違えた問題を再度→忘れたころにもう1度という具合に)

 

この学習こそが6年後期の偏差値5程度であれば逆転を巻き起こせる超重要な学習と位置付けています。

対策が甘ければ、5程度はすぐにひっくり返されてしまいます。

 

この過去問学習に重きを置くという視点に立てば、通塾日は増える・学習課題は増す・過去問が入ってくる。と、弱点補強をしている時間はとれません。

 

そこで、苦手科目に応じた併願校選びが大変重要となると考えています。

 

なぜなら、6年9月の時点で苦手な科目が得意になって、本番に臨める確率はかなり低いからです。

 

であるならば、本命校と苦手科目の傾向の近い学校を選ぶことで、対策の手間や苦手克服の手間を単純に減らすことができます。

 

最も分かりやすい例でいえば、国語が苦手。その中でも、物語文は得意だけど、論説文が苦手な場合。

 

第二志望・第三志望は物語文を出してくれる学校を選べばよいわけです。

 

長くなりましたが、

 

私たちは、お子さんが第一志望に掲げている学校はどんなに偏差値が足りていなくても、過去問の点がとれなくても、お子さんがギブアップをするまでは絶対に変えるべきでないというスタンスです。それは、一生後悔する可能性があるからです。お子さんの人生はその先の方がはるかに長いので、お子さんのコンセンサスなしに、取り上げてはいけないという考えです。

 

その代わり、入念に保険をかけて併願校選びを行います。

であるからこそ、上記2つの視点は大変大切にしています。

 

学校の雰囲気ももちろん重要であると思います。

しかし、学校の雰囲気というのは、その子にとって絶対に合う合わないが保証されているものではありません。

 

入った年、一緒になったクラスメイト、クラスの担任の先生。。。

 

子どもの心は本当に細かいところ一つでも変わります。学校説明会での雰囲気が良かったが、実際は違ったという例も多くあります。

 

ぜひ、試験問題や受験日程という視点も忘れずに学校選びをしていただきたいなと思います。

 

入った学校がご縁のある学校と言いますが、問題の相性の良い学校が求めている人物像に近いので、案外幸せなのかもしれません。

 

LINE登録者の方限定に先行して、6年生先着20名様限定のメニューを近日中に公開予定です。

今後もメディア出演が続々予定されており、毎年満席になるメニューなので、ぜひご登録をお勧めいたします。

 

 https://lin.ee/njza0Lh

2025年06月13日 10:05

高学年女子の反抗期vs中学受験

こんばんは。

中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。

 

本日は高学年女子の反抗期の中学について記したいと思います。

 

小学校の先生が最も気をつける存在、それが「高学年女子」であるかと思います。

 

学校では特定の集団を形成し、集団内での人間関係・集団同士での人間関係・先生との人間関係など、さまざまな局面でトラブルが発生しやすく、扱いに苦慮している先生も多いでしょう。

 

では、なぜ人間関係のトラブルが発生しやすいのか。

これが中学受験での接し方のヒントになると思い、まずこの視点で記したいと思います。

 

男子と比較し、精神的発達が早いため、社会性を身につけるのも早いことが特徴です。

どのテストを受けても女子の方が国語の平均点が高いのは、この社会性を早い段階から身につけていることに他なりません。

自分ファーストではなく、集団ファーストで動いているからこそ、他人の気持ちに敏感なのでしょう。だから、国語が得意。

 

しかし、社会性を身につけるということは、男子ほど「自分の色を出せない」「自重しないと村八分になる」という意識がはたらき、自分を押し殺しているお子さんも少なくありません。

 

また、女子は「共感したい」・「共感されたい」という深層心理で集団を形成します。

これ自体は悪いことではないのですが、集団を形成するということは「周囲との比較」という視点が必ず入り、自己肯定感が低かったり、自信を持てないお子さんが多いのも大きな特徴です。

 

ここまでをまとめてみますと、高学年女子の特徴は、

 

・社会性を身につけていることから、自分を押し殺している。

・社会性を身につけていることから、自己肯定感が低い。

・共感したり、共感されたりすることで、人間関係を構築している。

 

こういう特徴を持っていることが多いという視点で接してあげることがまずは重要です。

 

だからこそ、

 

・家ではある程度、羽を伸ばさせてあげる。

・存在ややっていることを認めてあげる。

・マイナス言葉を吐いたときは、一旦は共感してあげる。「大変だよね~」など。

 

では、具体的にどのように中学受験に落とし込んでいけばよいのか。

下記のチェックポイントが参考になりましたら、幸甚です。

 

✅やっていることの目的や目標に常に立ち返らせる

 

教員時代に学んだ言葉がけがあります。

 

「ごみを拾いなさい」では動かず、「みんなが気持ちよく過ごすために、ごみを拾います」という言葉がけでないと、動かない。

 

今やっていることの目的や目標に常に立ち返らせるという言葉がけが重要になります。

 

娘「朝勉強めんどくさい」

母親「めんどくさいよね。毎日よく頑張ってると思うよ」→共感する

  「でも、何のために勉強してるんだっけ?」→目的を引き出す

娘「成績をあげるため」

母親「成績をあげるためだよね。つらいと思うけど、一緒に頑張ろう。」→共感+同じ目線で

 

男子は目先の楽しさやわくわくに目が行くのでテンションの上がる学習という視点が重要ですが、女子は精神的に発達している分、やっていることの意味に立ち返らせることが重要となります。しかし、これも伝え方が重要です。

 

✅子ども扱いしない伝え方

 

高学年女子が最も嫌がること。それは、「子ども扱い」です。

 

家庭教師で高学年女子を受け持ったときに、2人に1人から聞いたことあるのが、「うちの親はいつも子ども扱いをするんだよね」です。

 

では、子ども扱いとはどういう対応なのか。

 

それは、上からの指示出しです。「要点チェック終わったの?」や「早く4まとをやりなさい」など。

 

男子ももちろん嫌がりますが、女子は特に嫌悪感を示します。

 

親御さんにとってのお子さんはまだまだ未熟な部分も多く、子どもと感じるシーンも多いでしょう。

 

しかし、高学年女子を1人の大人に接するつもりで対応しないと、過度な反発を招きます。

 

ひどい暴言が発せられる傾向があるのも特徴ですが、これは「自分を下に見ないで」「大人として扱って」というある意味の反作用なのです。

 

指示を出したいのを思い切って我慢し、「今しんどい?」や「大変だよね」と共感・傾聴をこころがけ、「目標に向かって頑張っていこう」と声かけをする。

 

悩んでいる友人に接するつもりで声掛けをする視点でいくと、良いかと思います。

 

✅フリートークの時間を設ける

 

前述しましたが、高学年女子は心の中に様々な感情を抱えている状態。

しかも、中学受験を行っているお子さんはどちらかというとマイナスな感情であることの方が多い。

周りと比較するシーンも受験をしない子と比べて多いでしょう。

 

なにかを解決してほしい状態ではなく、解決できるとも思ってもいなく、とにかく吐き出したい、聞いてほしい状態。

 

こうした時に、勉強のことばかりを話すと、もう信頼関係は築けません。

 

勉強に行き詰まったら、勉強外の話題を話すことで、突破口が開けるかもしれません。

 

とにかく、コンサルではなく、コーチングです。

 

それも、受容・共感・傾聴。これに尽きます。

 

以上、2回に分けて反抗期対応について記してきました。

 

今のご時世、性差について語るのはやや憚られますが、やはり脳内構造も異なることの方が多い。

性差なしには中学受験対応は語れないと考え、筆を執りました。

 

まとめると、

 

男子→ライバル・数字の重要性。

女子→内面に働きかける重要性。

 

そして、大切なのは子どもと同じ目線に立つこと。

 

上から目線では反発を招き、下から目線ではなめられる。

 

勝負重視の男子には同じ目線で、自らも子どもになって勝負する。

コミュニケ―ション重視の女子には同じ目線で、大人として接する。

 

中学受験はお母様が女優になることが大切と言いますが、演じる必要はありません。

視点を上からではなく、子どもに合わせるという意識が何よりも重要であると思います。

2025年06月12日 20:03

【動画あり】金沢シーサイドFM出演動画公開について

こんにちは。

中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。

 

昨日出演させていただきました金沢シーサイドFMさんの番組のyoutubeリンクが公開となりましたので、ご報告させていただきます。

 

普段あまり露出をしないので、貴重な動画となっています。

 

今月は他にもメディア出演が予定されておりますので、本ブログでも引き続き、ご報告をさせていただきます。

 

今後ともよろしくお願いいたします。

 

動画につきましては、トップページをご確認ください。

2025年06月10日 10:41

テスト後にやることリスト

こんにちは。

中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。

 

繰り返し説いていますが、テストは終わった後の処理が極めて重要です。

これをしっかりとしなければ、塾に通っている意味がないと言っても過言ではありません。

✅直し
✅間違えたところの分析
✅次回の目標設定
✅スケジュールの見直し
✅接し方

この5段階が非常に重要になります。

まず、直し。

4冊ノートを用意し、

100-取った偏差値-10%=直す問題の正答率

取った偏差値が50なら、40%以上の正答率が解き直しの目安になります。

これらの問題をノートに貼り付け、直しをしましょう。自分だけのオリジナル教材になります。

次に、テスト分析。

・計算ミス
・転記ミス
・問題読んでいない
・2択までは切れていたが、語彙力不足
・記述の主述関係がまずい
・実験考察、グラフの読み取りの練習不足
・単元の根本理解

などなど…

どれに該当するのかによって、今後のアプローチが大きく異なります。1問1問分析を入れる。

次に目標設定。

間違えた問題で失点が多かった要素に着目し、家庭学習での目標設定を行います。

問題の読み違いがあった場合には、聞かれていることに線を引く。

実験・考察で課題が見られた場合は魔法技等の副教材を行っていく。

これも対話で決めていく。

受けたテストの直し・分析・目標設定ができなければ、また次のテストで同じことの繰り返しになってしまいます。

そして、スケジュールの見直し。

クラスが上がった場合に注意しなければならないのが、求められるタスクの質と量が高まること。特に理系科目がそこまで得意ではなく上がってしまった場合、無理にクラスのペースに合わせたタスクを行ってしまうと、次に転落の危険性大。段階的に増やしていくことを意識。

一方、クラスが下がった場合は、取れなかった科目の学習計画の見直しから着手。算数が下がった場合は、解法説明などのアウトプット学習を増やす。社会が下がった場合は、言葉だけでなく言葉の意味を理解する練習を行うなど、、、

最後に接し方。

テストで短兵急に出来ていないことを責めると、かわいそうです。

 

基本は前向きに。

テストの返却は次なるテストの始まりと捉えます。

 

しかし、特に5年生のご家庭は壁にぶち当たっているケースも少なくないでしょう。 

 

特に算数は累積の科目なので、今回の単元の内容をしっかりと進めていても、前単元の内容が入っていなければ、思うように得点化することはできません。

 

目安は2回続けて入念に準備したのに振るわなかった場合は、学習計画に問題があるケースがほとんどです。 

 

間違えた問題を精査し、次なるテストに向けて、学習環境を含めての見直しを行いましょう。 

 

テストは健康診断というのは、本当の健康と一緒で、生活習慣を見直そうというシグナルと捉えることが大切です。


親御さんはテスト前よりもテスト後こそ、一番忙しくあるべきです。
 

 

 

https://lin.ee/nS2mfD4

2025年06月09日 13:58

『日本経済新聞』寄稿記事掲載のお知らせ

こんにちは。

中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。

 

塾なし中学受験というコンセプトに変更し、4ヶ月が経過しました。そして、創業5期の間で中学受験コンサルティングというサービスを信じ、まずは親御さんの安心こそが主役であるお子さんの安心につながるという点を大切に、走りきってまいりました。

 

ありがたいことに取材の依頼を多くいただくようになり、タカベルは今月から7月初旬にかけて、各メディアの出演・掲載が予定されています。 

 

随時、このブログでも出演・掲載情報をアナウンスしてまいります。

 

〜本日6月6日(金)朝刊・日経電子版 『日本経済新聞』 〜

 

本日の日本経済新聞さんの朝刊に高畑の寄稿記事が掲載されました。

閲覧には下記より会員登録(初月無料)か紙面の購読が必要となります。



https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCD085XQ0Y5A500C2000000/

2025年06月06日 05:57

家庭教師採用で大切にしていること

こんにちは。

中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。

 

本日は家庭教師の採用で大切にしていることという普段とは異なる切り口で執筆をしていきたいと思います。

 

私どもの家庭教師はまず、

 

・学生以外

・自身が中学受験を経験しているか中学受験の指導経験がある

 

この両方に該当する方しか、採用を行っていません。

 

この両方に該当する求職者の方とのみ、面接を行っています。

 

次に面接を行います。

 

この面接では特に人柄を重視しています。なぜ教育業界に興味を持ったのか、指導観はいかほどのものなのかなどなど、、

 

○○中学に何人入学させたという実績よりも人柄を大変重視しています。

 

なぜ、人柄が大切なのか。

 

私どもは授業は指導者と生徒で作り上げていくものであると考えています。

 

一方通行の教え込みであったり、理解できたかどうかの確認なしに進んでしまっては絶対にいけないわけです。

 

大切なことは、目の前の子は今何に苦しんでいて、何につまずいているのかを把握し、それを落とし込むこと。

 

それには双方向のコミュニケーションが必要不可欠ですし、1授業につき、100の発問を行うことを目指すように徹底しています。

 

また、1授業につき、100の発問を目指すということは、徹底した教材研究が必要になってくるわけです。

 

現在勤務いただいている家庭教師の方々にはハードルの高いことを要求し、申し訳ない気持ちではございますが、授業は究極のコミュニケーションの場であると考えています。

 

その分、私どもはコンサルティング部門が学習計画の策定や最新の受験トレンドや志望校相談は一手に引き受け、お子さんへ厳しいことを伝えるのはコーチング部門で行うという、確固たるすみわけを行っています。

 

最後に、中学受験で最も大切な要素はモチベーション。人生で最も大切な要素は自己肯定感。

つまり、主役である子どもがどういう状態であるかということが最も大切なわけです。

 

この理念を絶対に忘れることなく、今日も1日頑張っていきたいと思います。

2025年06月03日 11:05