中学受験コンサルティング タカベル

家庭教師 × コンサルティング 学習指導と効果的家庭学習で成績アップ!!

ブログ

Aクラスからの逆転合格術

こんにちは。中学受験コンサルティング タカベルです。
今回から、実際に担当したAクラスからの逆転合格を果たしたご家庭へ行ったアドバイスをご紹介していきます。
このご家庭の状況は以下の通りでした。
・4年生からサピックスに通塾
・入塾当初は中位クラスだったが、4年生後半からAクラスになり、一度も上がれず5年生に。
・5年生5月からタカベルに入会。
このご家庭は、お父様が学習を一元管理していました。クラスが上がらないことに焦りを感じていたのか、怒鳴りながら深夜2時まで勉強を行うことも多々。我々がまず手を付けたのが、子供に対する姿勢を変えること。強調したのは、「怒るのではなく、叱る」「叱るポイントは1つに絞ること」これをとにかく、強調しました。
怒ると叱るの違いは難しいですが、我々はこのように定義しています。怒るとは、自分のために行う行為。叱るとは、相手のためを想って行う行為。全然違います。わかりやすく言うと、周りの親の目や評判が気になるから「怒る」これには感情や思惑が入ります。何とか頑張ってほしいから「叱る」これは子どもの行動を改めるために行う行為です。
怒ることをやめ、叱ることに徹すれば、結果で責めることはなくなります。なぜなら、出た結果で感情的に怒っても、子どものためにはならないからです。
では、どのような視点で叱ればよいのでしょうか?
それは、たった一つ。「やるべきタスクを丁寧にこなさなかった時」のみです。成績が低迷している子は簡単な問題で失点しています。計算ミスや漢字… これは、普段から丁寧に行う姿勢が不足しているからです。そして、叱るときにもポイントがあります。タカベルは学習指導の中で、このように叱ります。
「一生懸命やっているのに、もったいなくない?」と。
ポイントは枕詞。「一生懸命やっているのに」というところです。いったんは子どもの頑張りを肯定してあげましょう。これがあるかどうかで、子どもの受け止め方は大きく変わってきます。
成績低迷からの脱却はまずは、自信を回復させること。丁寧にこなすことは能力関係なく、だれでもできること。これを叱りのたった1つのポイントと決め、肯定→反省 という流れで接しましょう。
タカベルは徹底した子ども目線で、成績を再生していきます。
 
2021年03月13日 09:00

アウトプット学習

多くの受験生が以下のような勉強で終わっているのではないかと思います。「高知県で冬の時期にビニールハウスを使い、ピーマンやナスを栽培する栽培方法は何ですか?」→ 促成栽培と答えて終了。おそらく、大半の教材がこうした1問1答形式や穴埋め形式で構成されていて、書き込みをして〇をつけて満足しているのではないかと思います。この勉強法のすべてを否定するわけではありません。しかし、このあと歴史や公民と勉強が続く中、6年生になると忘れています。また再度入れなおせばよいという声も聞こえてきそうですが、昨今の中学受験は知識を知っているだけでは太刀打ちができなくなってきています。そこで重要になってくるのがアウトプット学習です。少しの手間で学習を改善することができます。

息子:「お母さん、促成栽培覚えたよ!」
母 :「すごいね、よく覚えられたね。」
母 :「じゃあ、促成栽培ってどんな栽培なの?」
「お母さん、知りたいな」
息子:「え~っと… こうちけんで…」
母 :「そっか。高知県でやるのだね。じゃあ、何を作るの?」
息子:「なす!」
母 :「他には?」
息子:「調べてくる!」「ピーマンだ!」
母 :「いつ作るのだろう?」
息子:「冬!」

母 :「え~おかしいな。なすやピーマンは夏に美味しいのだけどな」
息子:「ビニールハウスで作るから冬に作れるのだよ!」
母 :「じゃあ、なんで高知県の農家さんは冬に作るのだろう?」
息子:「えっと…」

大半のお子さんがここで答えに窮してしまいます。なぜなら、塾や宿題では「促成栽培」を覚えることだけが要求されるからです。しかし、繰り返しになりますが、昨今の入試ではこの先のなぜ?という部分が要求される傾向にあります。

母 :「他の地域が夏に作っているときに、冬に売ると農家さんはどういった良いことがあるかな?」
息子:「高く売れる!」
母 :「よく気づいたね。お母さんに教えてくれてありがとう。
良い勉強になったね。」

こうすると子どもの自己肯定感と理解度が格段に伸びます。一見、苦痛に見える暗記学習も一手間を加えることで、やる気をもって暗記学習に取り組むことができるのです。そして、子どもはお母さんやお父さんとやり取りをした記憶は長い間、残っているものです。「勉強をしっかりみてくれた」という意識が根底にあるかどうかは、中学受験のその先の人生にも大きく影響してきます。
2021年03月08日 21:14

子ども目線の中学受験

突然ですが、皆さんはどの中学受験生活を送りたいですか?

①子ども目線の中学受験に成功
②親の考えを押し付けて中学受験に成功
③子ども目線の中学受験で失敗
④親の考えを押し付けて中学受験に失敗

おそらく全員が①か②を選ぶはずです。
失敗を最初から望む人はいないはずです。しかし、①と②では大違いです。

①の親はこういう行動を取った人です。

・「クラス落ちても、次頑張れば大丈夫」
・「まずは難しい問題じゃなくて、基礎だけお母さんと一緒にやろう」
・「どこの学校が一番気に入った?じゃ、一緒に目指そう!!」
・「今までよく頑張ってたもんね。そういう行動がとれるだけで尊敬するよ」

→自己肯定感をもって今後の人生を歩むことができます。

②の親はこういう行動を取った人です。

・「クラス落ちるなんて、もうやめたら」
・「○○ちゃんはうちと違ってすごいね」
・「まだ宿題してないの?テスト近いんだよ?」
・「絶対に○○中学を受けなさい。医者になるんだから」

→お尻を叩いて成功したとしても、中学高校でうまくいかなくなったら、間違いなく親のせい、親に反発します。

③は甘やかし、④においてはその先の人生は悲惨なものです。

本当の成功と呼べるのは①だけです。

②に育てられた子は今後、幸せになれるでしょうか?心に傷を負った状態で今後の人生を歩むことになります。

子どもは中学受験の先の人生の方が圧倒的に長い期間を過ごします。中学受験は疲弊して合格できたが、その後の戦闘力は極めて低くなります。

タカベルは①の実現へと導くコンサルタントです。子ども目線のスケジューリング、子ども目線のカリキュラム、子ども目線の学習法、子ども目線の学習指導を通して、良き社会人へ導く礎を作ります。
2021年03月08日 21:13

国語読解のジェットコースターを避けるには

我々は文章を読むときに以下の2つのいずれかの読み方をしています。

①α読み
既知の情報を読む読解です。ある会社の倒産のニュースを耳にしたことがある状態でその新聞記事を読むときはα読みに該当します。

②β読み
未知の情報を読む読解です。スポーツに興味のない人が野球の記事を読むとき等はβ読みに該当します。

国語の読解で成績ジェットコースターが起こるのは、自らが知っている知識に関する題材が出た時は点がとれるが、全く関心のない題材が出た時は点が取れなくなるためです。つまり、α読みはスラスラ読めるが、β読みは全く手も足も出ないという状態なのです。

つまり、国語の読解を安定させるにはこのβ読みで撃沈を防ぐことがポイントです。

以下にそのヒントがあります。

男の子は説明文が得意な傾向が強く、女の子は物語文が得意な傾向が強い。それはなぜか。男の子は歴史や生物に関心が深く、女の子は小説やドラマに関心が深いからです。

キーワードは「映像化」

両者ができるのは、書いてある内容が映像化できているのです。男の子は「ダーウィンが来た!」や「ねこねこ日本史」などを見ているから、活字でも説明文がスラスラ読めるのです。一方、女の子は「逃げ恥」などのドラマを見ているから、活字で書かれてある物語文、男女の気持ちや場面が読み取れるのです。

「映像化」できることにより、男の子は説明文がα読み、女の子は物語文がα読みとなるため、得点に繋がります。テクニカル的なことを除くと、生活体験やテレビ鑑賞を通じて、一つでも多くの題材をα読みにできるようにすることが大切です。

この下地を作った上で、β読みの際の精読術を学べば、国語の読解でジェットコースターは防げます。なぜなら、日本語の羅列なのですから。
2021年03月08日 21:12

逆転合格の秘訣

逆転合格を果たしたご家庭の共通点を記します。

①徹底したスケジュール管理

毎日のスケジューリングを提案しますが、これをやりきってくれました。そして、やらせきってくれました。

②計算、漢字の朝学習

学習の基本である計算、漢字。これを毎朝取り組んでいただきました。出ない学校はないですからね。

③読解と一行問題の毎日のトレーニング

入試の合格点は6割。計算・漢字・一行問題・読解を4年から磨くと自ずと合格点に近づきます。

④家庭内テストの実施

家でアウトプットをしてから塾のテストに向かう。最初は抵抗ありますが、テストに強くなります。

⑤量より質の勉強

インプットよりアウトプット。社会の用語を覚えたら、意味を説明させる。読解は1題を3日に分けて行う。量より質にシフトすると効率的です。

⑥①~⑤を4~5年前半で習慣化
演習中心となる6年からでは実は遅いのです。早ければ早いほど結果が出ます。

⑦親御さんのほどよい介入
手は離し、目は離さずのスタンスで居続けられたご家庭は成功傾向が強いです。

まだまだありますが、この項目の多くをやりきったご家庭が冒頭の逆転受験に成功しました。数年後に桜を咲かせるため、できることからはじめてみましょう。
2021年03月08日 21:11

「新学年で出遅れないために」

いよいよ明日から2月。中学入試を迎えます。今まで親御さんやお子さまは幾多の苦労をしてきたかと思います。全員が納得のいく結果で終わることを願っています。我々の6年生も厳しいカリキュラムを要求した時もありましたが、自信を持って中学受験を迎えられそうだというお声をいただき、あとは結果を待つのみといった感じです。

さて、中学入試が終わると学年が一つ上がり、新たなステージへと突入します。今回は新学年で出遅れないために身につけておきたい上半期の過ごし方について記します。(成績低迷気味の方向け)

①新6年生
・夏までに基礎固めを行いましょう。
・計算、一行問題、漢字、言語は毎日。
・宿題の見極めと算数の4年生からの単元を1週間2単元のペースで
・理社は宿題のみ などなど

塾は演習中心となりますが、基礎が抜けた状態で演習を行っても時間の無駄です。1kmしか走れないランナーに5km走らせているのと同様です。成績低迷脱却のポイントは基礎に立ち返る、急がば回れ戦術です。

②新5年生
・塾の宿題のサイクルに慣れる(3月まで)
・計算、一行問題、漢字、言語は毎日
・家庭学習でアウトプットを増やす
・読解は1題を3日に分けて毎日
・理社は宿題のみ

5年生は受験において最も振れ幅の大きい時期です。質・量が急激に高まり、脱落者が一番増えるのも5年生です。まずは、最初の2ヶ月で塾の宿題のサイクルに慣れること。ここで適切なスケジューリングをできなければ、今まで上位だった子も脱落します。また、家庭学習でアウトプットを増やすこと。「なぜ、そのような答えを選んだのか」「どうやって解いたか」の確認が5年生では特に重要です。

③新4年生
・計算、漢字、音読を毎日
・勉強嫌いにならないために量を調整
・60%を算数に注ぐイメージ感

特殊算が本格的に登場する4年生。好奇心旺盛でまだゆとりのあるこの学年は基礎学習の習慣化と算数で遅れをとらないようにすることが至上命題。こちらもまずは新学年のペースをつかみつつ、算数の強化を上半期までで図りましょう。

成績逆転の方策は勉強嫌いにならない時間の中で、本当に必要なことをチョイスすること。新学年は子供が1年で最も学習モチベーションが高い時期。心機一転、逆転の1年を過ごしましょう。
2021年01月31日 10:00

「成績下位からの逆転秘策③」

成績下位に低迷するお子さんが逆転する秘策を続けて紹介します。
前回、宿題を度外視にしたスケジューリングについて記しました。

今回はより踏み込んで記していきたいと思います。

①テキストに書き込みをせず、ノートに記す

テキストに書き込みをしてしまうと、やり直しができなくなってしまいます。成績が低迷するお子さんはやり直しの量に問題があると感じます。直してできたつもりになるのは勉強において、危険です。やり直しの質を高めるために、問題はノートに解きましょう。

②○△方式を導入。

問題を解いた時に、自信をもって正解できたら無印。正解したが、自信のない問題は△、不正解は○をテキストの問題番号につけましょう。時間は無限ではありません。やり直しの精度を高めるためにもできない問題の洗いだしをしておきます。

③家庭内確認テストを実施

仕事算のテキストに取り組んだら、間違えた問題をその日のうちにやり直しをします。次の日にテスト形式で確認をしましょう。この作業を行うことで学習の精度が高まります。

成績を上げる秘策を記しました。良ければご参考までに。
2021年01月31日 09:00

「成績下位からの逆転秘策②」

成績下位からの逆転秘策。今回は全学年に対応した秘策をご紹介します。

結論から言うと「家庭学習のスケジューリング」にあります。

しかし、これは闇雲に宿題だけやればよいわけではありません。なぜなら、宿題だけをこなしていたら差は埋まらないからです。そればかりか、上位クラスはレベルの高い問題が宿題に出され、下位クラスはレベルのやさしい問題が宿題で出されるため、差は埋まるどころか広がっていく一方です。

しかも学年が高くなればなるほど、普段出されている宿題すら分からない状況に陥ります。算数は割合や食塩水、図形の基礎的な部分が理解できないと比の単元を学習しても仕方がないのです。

つまり、成績下位から逆転するには宿題を度外視にしても苦手分野の克服に特化したスケジューリングを組む必要があるのです。受験は6年生2月に桜が咲けばよいのです。4、5年生で周りよりも遅れていても最終的に勝てばよいと考え、今は着実に苦手分野を抑えていく戦略へとシフトしましょう。
2021年01月28日 17:00

「成績下位から逆転」

新6年生の相談が相次いできました。

6年生で成績を下位から逆転するにはズバリ塾の宿題を度外視にすることです。

大手塾の場合、5年生までで新出内容は終了しています。つまり新6年生からは演習中心への学習へとシフトしていきます。誤解を恐れずに記すと、基礎が抜けた状況で演習に取り組んでも、それは全く無意味な時間です。その時間があるのなら、もう一度4・5年生の内容で抜けている部分を洗い直し、夏を迎えた方がはるかに効率的であると言えます。

手段としては大手塾に通ったまま、宿題は度外視して、上記内容に充てる。一方、塾をやめて個別や家庭教師を利用して基礎の洗い直しを行う。どちらをとるかは志望校次第と言えます。

いずれにしても、夏休みまでに基礎の洗い直し。夏休み~秋に演習。秋以降に過去問。下位から逆転する1年間にするには、断言できます。これしかありません!!
2021年01月23日 11:20

「内発動機を高める」

「~しなさいと言ってもやらない」
「お小遣い等でモチベーションアップを図ったが一時的」
「やる、やらないで毎日ケンカ」‥

こんなことでお悩みではありませんか?

こうなってしまう原因は前号で紹介した「内発動機」が高まらないからです。これを高めていく方法を今回から紹介していきます。

・結果ではなく、プロセスをほめる
「100点とれてすごい」
「○○君より成績が上で嬉しいよ」

一見良さそうに見えますが、まずい褒め方です。結果が出ているときは良いのですが、人間ですから悪いときもあります。

結果が出なくなるとほめてもらえない→それどころか怒られる→モチベーションが低下する→成績が悪くなる

悪循環に陥ります。ひどいケースだとほめてもらうためにカンニングや丸写しという行為に発展していきます。したがって、プロセスをほめることを心がけましょう。

例えば、4科目偏差値が前回よりも低下。しかし、算数のみ向上した場合。
「毎日、一生懸命算数に取り組んでいたもんね。あれだけ頑張れるなんて、お母さん嬉しいよ」

4科目偏差値が落ちているのですから、クラスは落ちているわけです。「怒られるなぁ‥」「家に帰りたくないなぁ‥」と子供ながらに考えるものです。しかし、上のような言葉をもらったらどんなに救われるでしょうか。

「次は他の科目も頑張ろう」という気持ちになるのではないでしょうか。結果ではなく、プロセス。これが一番の特効薬です。
2020年12月30日 09:30