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2021年5月の記事:ブログ

集中力に課題がある子の対処法②

こんにちは。中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。

 

前記事において、集中力に課題がある子の対処法は

 

①短時間×複数セット

②全科目を少しずつ

③今やるべきことに意識を向ける言葉がけを行う

 

この3つが重要であると記しました。本日はその続編です。

 

④百人一首やカルタを取り入れる

 

これは私が教員時代に取り組んでいた手法です。百人一首は読み手の言葉を集中し、目前にあるカードに全集中を注がなければいけません。これを学習前に行うことで、勉強に対する集中力を高めた状態で学習に臨むことができます。

 

⑤アウトプットの作業を増やす

 

話を聞くことや、目の前の課題に向き合うことが苦手なこうした子はアウトプットの作業を増やしましょう。白地図のまとめノートや算数の解法説明などを駆使し、教える比率を下げることです。学習の自由度を高めることで、勉強を苦痛にさせないことが重要です。

 

⑥学習環境を整える

 

職業柄上、ご家庭の勉強環境が否が応でも目に入ります。すると、近くにマンガが入った本棚が入っていたり、勉強に使わない文房具が大量にあったりと、集中力が低下する環境下で勉強をしている子も多いと感じます。これも教員時代の取り組みですが、教室の前方には集中力を妨げる掲示物は一切、貼らないことを意識していました。すべて教室の後方に掲示物を固めていました。集中力に課題がある子は少しのきっかけで、急激に集中力がダウンしてしまいます。無機質な状態くらいで丁度良いので、環境に配慮しましょう。

 

⑦ほめる

 

色々書きましたが、一番はできたことを認めること。ほめること。集中力に課題がある子は成熟度が低い傾向が強いです。こうした子はその反面で素直な子も多いです。(私の経験則ですが)

 

少しでも集中して取り組めたことをほめること。達成したら認められるんだ、だから次も頑張ろうという意識を持たせることです。ほめることと叱ることではどちらが労力を使いますでしょうか。叱ることですよね。望ましい行動をとらせたい場合は、ほめることを一義的に考えるべきです。親子のストレスも軽減されます。

 

できることから一歩一歩。着実に積み上げていきましょう。

2021年05月06日 14:10

集中力に課題がある子の対処法①

こんにちは。中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。

 

中学受験は成熟度が大きく影響するのが現状です。

 

中には高校受験の方が向いている子も多くいるのが実態。

 

ところが、それをいったら身もふたもないので、集中力に課題がある子の対処法を何点かご紹介したいと思います。

 

①短時間×複数セットで学習に取り組む

 

集中力のない子は特に終わりのない作業を嫌います。

そこで、30分×複数セットに分けて、学習に取り組むことをお勧めします。

30分終わったら休憩、そして次の30分。30分という時間設定はあくまでも例。

 

「どれぐらいだったら集中できそう?」と投げかけ、本人に決定させましょう。

 

そして、1週間ごとに徐々に時間を増やしていくのです。

 

②1科目を続けてやらない

 

集中力のない子は1つのことを続けてやることが苦手です。

1科目を続けて行うのではなく、前述の複数セットは可能な限り、全科目行うようにしましょう。

30分×算数、30分×国語、30分×理科、30分×社会のように組み立てることができたら、最高ですね。

 

③集中しなさいとは言わない

 

これ、よくやりがちです。集中力というのは、ある意味でその子の個性。

できる子は自然と集中して取り組むことができます。しかし、できないから今の状態なわけです。

ある意味、能力や生まれつきなものなので、言葉による指示だけでは行動を変えることはできません。

また、こうした子は高い可能性で、学校や塾でも指導を受けていることがあります。

指導であればいいのですが、場合によっては叱責を受けているケースもあります。

そうなると、以前記した自己肯定感にも影響が出てきます。

 

そこで、「集中しなさい」という言葉は極力控えるようにしましょう。

 

「あれ、約束は?」

「今の時間は何の時間だっけ?」等…

 

こうした言葉がけを通じ、今やらなければならないことに意識を向けることが重要です。

そして、できたら目いっぱい褒めてあげるのです。

 

集中力というのは成績と同じで、他人と比較しても何の解決にもつながりません。

そもそも、成熟度の高くない子は勉強に対するモチベーションが他の子よりも低いのです。

なんのために目の前の課題に取り組んでいるのか、周りの子はあそんでいるのにという心理状態です。

 

何よりも、幼少期の私がそうでした。

 

したがって、学習のタスクをぶつ切りにし、多くの科目を1日に盛り込むスケジューリングでメリハリをつけた勉強を行うことが解決策への道であると考えます。

 

続く…

2021年05月05日 12:10

テスト戦術の一端

こんにちは。中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。

 

GLAYのメドレーを聞きながら出勤する。最高のひと時です。

 

さて、本日はテスト戦術の一端について紹介していきたいと思います。

 

模試になるとできなくなる原因については前記事で6点ほど紹介してきましたが、最も重大な原因は「経験値」であると思います。

 

では、経験値とはどのようなことを指すのでしょうか。

 

2点あると思います。

 

1点目は「問題に対する経験値」 2点目は「テストに対する経験値」

 

1点目は、前記事にも記した通り。同じ問題を何度も繰り返す反復学習だけで終わっていたら、初見に対する抵抗力が低くなりますよということです。

 

本日、メインに記すのは「テストに対する経験値」

 

テストは限られた時間の範囲内で、得点をとる勝負。

 

限られた時間というのがミソなのです。

 

時間無制限のテスト(そんなものは存在しませんが…)や1回見たことのある問題が出題されるテストは1から解いて問題ありません。

 

ところが、範囲の定められていない初見の模試や入試のようなテストは戦術が必要です。その一端をご紹介します。

 

例えば、算数の一端。

 

 

・大問の(2)は(1)の条件を使うことがほとんどであることを意識する。

 

・1分考えて全く分からなそうな問題には、問題用紙の番号に×をつける。

 

・少し考えればわかりそうな問題に△をつけ、2分たっても答えが出なかったら飛ばす。

 

・答えは出せたが、自信がない問題には△をつける。

 

・筆算、途中式は丁寧に書く。

 

・△を付けた問題のみ、見直しと解き直しを行う。

 

こうしたことを意識せずに1から解いてしまうと、解ける問題が時間が足りなくて解けなかったり、焦ってしまって絶対に落としてはいけない問題で失点するという事象が発生します。

 

人間が行うことですから、どうしてもヒューマンエラーは起きます。少しの意識でこうしたエラーを防ぐことができます。

 

このほかにも、テスト戦術は各科目で10個ほど、約30個存在します。(理社はあわせて10)

 

しかし、こうした戦術を一気にやらせようとすると、戦術ありきになってしまいます。

 

1テスト1科目1つのテーマを定め、入試までに30個すべてが自然に行えるようになってくることを目標に行っていただければと思います。少しでも、ご参考になれば幸いです。

 

2021年05月04日 10:42

組み分けや模試になるとできなくなる要因②

こんにちは。中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。

 

範囲の広い組み分けや範囲が無制限の模試になるとできなくなる要因を3つほど記しました。

 

①理解系科目で、量をやらせすぎ。

②暗記系科目で、穴埋めや記号に留まっている。

③読解を行っていない。

 

これらを挙げました。中堅校レベルであれば、上記のような勉強法でも対応ができます。

ところが、難関校以上となるとこうした勉強法では太刀打ちができなくなります。

すると、大手塾の模試は難関校向けに作られているので、成績につながらない。

こういう構図になっているわけです。

 

さて、本日はこれらの原因の後編として、残り3つを紹介していきたいと思います。

 

④ テスト直しを行っていない

 

テストとはクラスに一喜一憂するためのものではなく、次なるPDCAを策定するための指標です。

「〇クラスに上がった」「○○君より下だった」などで終わってはいけません。

テストは直しをするまでがテストです。(家に帰るまでが遠足みたいになりましたが…)

そこで、解きなおしノートを必ず1冊作りましょう。これが6年になったときの、自分なりのオリジナル教材になっています。

 

ところで、この解き直しを行う問題の選別ですが…まずは、正答率50パーセント以上で間違えている問題は必ず解き直しを行います。正答率が50パーセント以上ということは、「絶対に落としてはいけない問題」「合否を分ける問題」がほとんどです。

 

特に、70%以上の問題は「絶対に落としてはいけない問題」に該当します。ここで落としている問題は確実に基礎が抜けていますので、その単元全体の基本問題の復習を行いましょう。

 

次に、50~70%以上の問題は「合否を左右する問題」に該当します。これを軽微のミスで落としているのか、全く歯が立たなかったのかで大きく変わってきます。軽微のミスで失点している場合は、日ごろの計算トレーニングや漢字を丁寧な字で行うことを意識づけさせることが重要です。

全く歯が立たなかった場合は、日ごろの学習計画や勉強法を見直す必要があります。半分以上の子ができている問題に歯が立たないということは基礎はできているのだが、もう1段階上のレベルがカリキュラムに組まれていないか、考える癖が身についていないかのどちらかです。

 

偏差値50ある子は、正答率40%台の問題も解けるとよいですね。これらは「差をつけられる問題かつ、少し考えればできる問題」です。

ここからもう1段階上に行くためには、経験値が重要であると述べました。テストはその経験が積める絶好の場。差をつけられる良問にどんどんとチャレンジしましょう。

 

⑤ 基礎を疎かにしている

 

これは理解度が高く、マンスリーや月例偏差値がかなり高い子に見られる傾向です。こうした子は毎週のタスクは理解度高く、こなすことができます。なので、マンスリーや月例では爆発的に結果を残すことがあります。しかし、模試では取れなくなる。これ、日々の一行問題のトレーニングや計算を疎かにしている傾向があります。マンスリーで出る問題は1回見たことがあるために、練習問題レベル以上でも素早くとけます。しかし、模試は初見の問題。理解度の高い子はこうした模試での一ひねりある問題も解いてきます。しかし、初見のためとにかく時間がかかります。

普段の基礎を疎かにしていると、問題処理スピードが遅く、最初の方の問題で時間を費やしてしまします。そして、ミスも多い。周りがとけない問題がとける可能性もあるのですが、周りが絶対に解いてくる問題で落とす傾向があるのもこうした子の特徴。課題は明白ですね。

 

⑥ テストの戦術が不足している

 

最後にテストの戦術不足。要はテスト慣れです。範囲が決まったテストではとくにこうした戦術は不要です。時間も十分に足りるし、見たことのある問題がほとんど。記憶も新しいので、素直に1から解いても十分に対応できます。しかし、模試はほとんどが初見かずいぶん前に見た問題。

問題の取捨選択やどこから解くか、問題番号のチェックなど、入試本番では確実に身につけておかなければならない「テスト戦術」が必要になります。我々はコンサルティングや家庭教師を通じ、5年生から意識的にテスト戦術は重視して教えています。

 

以上、6点が模試で結果にならない原因となります。これを反面教師に日々の学習計画を進めていっていただければと思います。

 

2021年05月03日 14:33

組み分けや模試になるとできなくなる要因①

こんにちは。中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。

 

私の中学・高校時代は中間テストや期末テストではできるが、模試になると出来くなる病にさいなまれていました。

 

これを中学受験に照らして合わせてみると、マンスリーや日々の確認テストでは高得点を出せるが、範囲が広がる組み分けテストや範囲が全範囲の模試になると、成績が落ちるのと同義かと思います。

 

さて、その要因について本記事で紹介したいと思います。

 

①量をこなしすぎている

 

これは特に算数で見られる傾向です。マンスリーや月例テストにコミットしすぎると、該当の範囲の問題を繰り返し解いているご家庭が非常に多い。これ、算数ロボットを養成しているのと同じことなのです。「考えなくなる」

何度も同じ問題を繰り返し解くことにより、式を覚えてしまっています。子どもの記憶力を侮ってはいけません。

計算や基礎トレは解法を丸暗記でも構いません。むしろ、大切です。その基本的解法が身についていないと、その先のステップに進めません。

しかし、マンスリーや月例テストで問われる問題は、まさにその先のステップの問題。これらは、解法を暗記してはいけない性質の問題です。

こうした癖が身につくと、何が問題か。

初めて見る問題に対するアレルギーが増してくるのです。

入試問題や模試は、今まで見たことのある問題に一つスパイスが加わっています。これが思考力というやつです。

こうした問題に対して対応するためには、反復ではなく、経験値。どれほど多くの問題と触れてきたかということです。

マンスリーでは取れるけど、模試になるととれなくなる問題を抱えている方は勉強を見直した方がよいかもしれません。

 

②理社のテキストを音読していない

 

これも模試になるとできなくなります。日本海側で冬に雪が多いのは、冷たく湿った北西の季節風が日本海を越え、越後山脈とぶつかるために雪が多く発生します。マンスリーや月例テストにコミットした勉強法をとると、「北西」や「日本海」の穴埋めだけで勉強が終わっているご家庭を見かけることがあります。この勉強法の問題点は大きく分けて、2つ。

 

一つ目は「短期記憶」でとどまる。二つ目は「記述に対応できなくなる」。

 

穴埋めだけの勉強は間違いなく短期記憶に留まります。脳内にはキャパがあります。地理・歴史・公民・生物・地学・言語・漢字と多岐にわたる知識事項を中学受験では覚えていかなければなりません。積み重なると、忘れます。また、難関校以上の入試問題は単純な知識だけを問われることは少ないです。それをグラフや記述と絡めて出題してきます。知識だけを入れても、因果関係を理解していなければ対応できなくなるのが昨今の中学受験。詰め込みだけでは限界があるのです。

最低限、音読はしましょう。絵や図も案外ばかにならないですよ。

 

③読解を日ごろ取り組んでいない

 

月例やマンスリー対策を優先させると、読解が後回しになりがちになります。しかし、読解の入試での配点は国語100点満点であれば、ほとんどの学校が70~80点以上。算数の苦手分野よりもはるかに配点が高いのです。これを疎かにしてよいのですかという話。日ごろ取り組んでいなければ、当然、模試では結果につながりません。勉強法は本ブログをご確認ください。

 

つづく…

2021年05月02日 10:26

国語は限界があるが…

こんにちは。中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。

 

今日はやや、残酷な現実について記したいと思います。

 

国語と精神年齢の相関関係について。

 

残念ながら、成熟度が関係する中学受験においては特に、国語の取れる限界というものがあります。言葉をどれだけ知っているか、文章を素早く読み取り、情報を処理する能力、長い選択肢を読み、正誤を判断する力、自分なりの言葉でまとめる力…本当に多岐に渡る能力が試されるのが国語という科目です。

 

国語で取れる点数の限界があるため、小学生相応の成熟度の子同士では差がつかない。また、理科社会は知識の積み上げ要素が強く、配点が低いために差がつかない。だから、算数が重要ですよというのが中学受験では長く提唱されている考え方です。

 

ところが、国語で差がつかないというのは本当でしょうか。確かに取れる限界があるため、差がつかないという理屈は分かりますが、下に目を向けるとどうでしょう。国語でジェットコースターを起こしている場合、本番で大コケをしてしまったら、差をつけられてしまいます。安定しないまま中学受験本番に臨むと、完全に運任せとなってしまいます。

 

偏差値50以上ある場合、勝負の鍵を握るのはこの国語であるという風に思います。しかし、多くのご家庭がマンスリーテストや月例テストに目を向けるため、読解の勉強が疎かになりがちです。これではいけません。国語は算数以上に経験値が物を言う科目です。選択肢の切り方や記述のポイントなど、身につけることを身につければ安定させることが可能な科目です。そして、算数の特定分野が苦手であっても、本番で回避できる可能性があります。出たとしても、10~15点。ところが、読解は絶対に出ることが確定しており、配点は70~80点以上。無視してはいけません。

 

私は現在、3~6年生の国語の生徒を抱えています。

 

3年生はとにかく表現させることを重視しています。

 

例えば、「情けは人のためならず」ということわざ。これは大変誤用が多い、ことわざです。

 

なぜ、誤用が多いか。「情け」や「人」の穴埋めや、記号で意味を選択する。こうした学習で終わっているからです。

 

私は問題は解かせません。子どもに説明させます。

 

すると、「人に優しくすることは人のためにはならない」と答える。

 

まずはほめる。3年生の子が自分なりに出した答えだ。目一杯ほめてあげよう。

 

その上で、「のりを忘れて困っているお友達がいたら、どうする?」

 

「貸す。」

 

「そうやってお友達に優しくしてあげたら、何かいいことがあるかもよ。体調悪いとき、そのお友達に何して欲しい?」

 

「保健室に連れていって欲しい」

 

「そのお友達が連れていってくれることが情けは人のためならずって意味なんだよ。」

 

「じゃあ、もう一回。どういう意味だと思う?」

 

「人に優しくすると、自分に良いことがあるって意味だ!」

 

国語で大切なのも、こども目線を徹底すること。国語が伸びないのは、後回しになりがちというのもあるが、言葉も知っていて、活字経験が豊富な大人が大人目線で教えているから。言葉を知らない子どもにとっては、知らない言葉は抽象的概念です。

 

算数でも、割合や比や速さは子どもにとっては抽象的概念です。イメージしやすくするために、線分図を用います。国語も同様。イメージしやすくするために、こどもの生活経験の中で起こる出来事に落としこんで、説明してあげることが重要なのです。

 

穴埋めや記号のトレーニングをやっていても、マンスリーや月例テストで取れても長期記憶には繋がりません。

 

3年生で通塾されている方は、読解をやらせようとせず、言葉の学習を重視しましょう。

 

また、4年生以上は毎日、精読のトレーニングを行いましょう。

2021年05月01日 10:25

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