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2021年4月の記事:ブログ

子どもがやる気を落とす瞬間

こんにちは。中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。

 

サピックスのタスクが多いと聞きますが、私はそうは思いません。

 

多分、数違いの問題を何周もしたりするから、時間に追われるのではないかと思います。

 

よく教材を見てみると、デイリーアプローチとデイリーサポートとデイリーサピックスはそのほとんどが数違いの問題。

 

やり方を少し工夫すれば、むしろタスク量が少ないのではないかと思うほど、実は多くありません。

 

むしろ、予習シリーズの方が反復ではない基本問題や練習問題も含めると、実問題数は多いのではないかとも思うほどです。

 

マンスリーや組み分けに追われた勉強をしていると、何度もやらせようという意識が働き苦しくなりますが、問題の選別を行い、1週間のルーティンを効果的に過ごすことができれば、問題なくクリアできる塾であると考えます。

 

さて、親御さんの目線に立つと、「あれもこれもやらせないと」と気持ちが焦ってしまいますが、子どもは「早く終わらせよう」「終わったのに、まだやらなければいけないの」という気持ちなんです。大多数の子が。

 

こうしたギャップが積み重なったとき、モチベーションの低下や成績の低下につながっていきます。

 

高学年になったときに、勉強に対する嫌悪感や反発を招くことになります。

 

それを防ぐためには子どもの心理状態を深く考えてあげることが必要です。

 

まず、子どもはダブルスタンダードを嫌います。

 

今日のタスクは終わったのに、また追加されるみたいな、いわゆる後出しです。これ、子どもは大っ嫌いです。

 

1日のタスクをあらかじめ示し、それが完結したら、それ以上のものは課さない。

 

そして、メリハリをつけるために、毎日全科目を少しづつ。可能であれば、毎週同じルーティーンで回していくと、抵抗感を感じなく済みますね。(先週の木曜は少なかったのに、今週の木曜は多かったなどを避けた方がよいということです)

 

1週間の学習計画が適切で質の高い学習になっていれば、テスト前に詰め込みを行わなくても、成績が上がっていきます。

 

現に、小学4年生10月の成績が偏差値45だったお子様が学習計画を変えただけで、量は減ったのにもかかわらず、成績を3か月で53までに伸ばしました。

 

要はやり様とモチベーションです。

 

やらせる側のモチベーションが高くても、やる側のモチベーションが低ければ、全く意味を成しません。

 

そのモチベーションを落とさないで日々をどう過ごすか。これが、タスク量の調整なんです。

 

ゴールデンウィーク。家にいるからと言って、過度な勉強は禁物です。モチベーションを落とすことなく、過ごさせてあげてください。

 

2021年04月30日 10:24

ゴールデンウィークの過ごし方

こんにちは。中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。

 

さて、今日からゴールデンウィーク。子どもたちにとっては本当にかわいそうなゴールデンウィークになりました。

 

遠出もできず、自宅で過ごすことの多いゴールデンウィークとなりそうです。

 

しかし、裏を返せば、遅れを取り戻すチャンスでもあるわけです。

 

この期間を有効に使わない手はありません。

 

まず、6年生。この1週間で取り組んでおくべき、事柄について記します。

 

①平面図形、立体図形、割合、比、速さ。この5単元をレベル感にあった教材を用い、徹底復習を図りましょう。

(週テスト問題集、デイリーアプローチ等…)

 

②国語の読解を線引き、要約(難しければ、段落要約でよい)、設問。1日1題は取り組みましょう。

 

③早稲アカ生、四谷生は四科のまとめ社会を進められるだけ、サピ生はコアプラス、知識の総完成の復習。

 

④理科の計算分野(物理、化学)のレベル感にあった教材を用い、徹底復習を図りましょう。

 

夏までに、

①算数5単元の練習問題レベル

②読解の安定

③理科の計算分野の練習問題レベル

④社会の知識の積み上げ

 

この下地が完成していれば、2学期の特訓講座が有効なものとなります。

ゴールデンウィークを徹底して、この学習に充てましょう。

 

次に、5年生。5年生は10単元ほど、新出分野を消化したでしょうか。

特に、算数と国語の復習時間を捻出しましょう。

早稲アカ生、四谷生は組み分けを意識した勉強をさせようとしているかもしれませんが、まずは算数と国語です。

理科もまだ計算分野は登場していません。社会は、また11回から各地方のまとめに入ります。優先順位はさほど、高くありません。

このゴールデンウィークは算数の消化不良解消と国語の読解トレーニングに時間を割きましょう。

 

①算数…早稲アカ生、四谷生は1~9回の週テスト問題集。苦手な子はA・B。得意な子はB・Cにとりくめるといいですね。

    サピ生は、1~10回のデイリーサポートの復習。苦手な子はA~B。得意な子はC~Dを中心に復習しましょう。

    とくに、直近の速さは重要な単元です。解法説明をさせることをお忘れなく。

 

②国語…早稲アカ生、四谷生は6日間のなかで、説明文2題・物語文2題を演習問題集で扱えればベストですが、1題ずつでも構いません。

    5年生のうちは、とにかく丁寧に取り組む。音読→意味調べ→質問対話→(要約)→設問。苦手な子は、1題を3日に分けて行いましょう

    サピ生はB教材は難しいので、苦手な子はA教材や読解の要を用い、こちらも最低2題は扱いましょう。

 

これらをこなしたうえで、組み分け対策に移ります。そもそも、私は組み分け対策という言葉があまり好きではありません。

1週間のルーティーンをしっかりと質高く臨めていれば、テスト前に駆け込みで勉強する必要はありません。

何かしらの欠陥があるため、テスト前に駆け込みでやらなければならなくなるのです。

 

長期休みはテスト対策ではなく、苦手や重要分野を繰り返す期間。

 

効率の良い、ゴールデンウィークを過ごしましょう。

 

 

 
2021年04月29日 10:23

大手塾6年生の効率的な過ごし方②

こんにちは。中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。

 

指導していて思うのだが、サピックスの教材は解説が冷たく、国語なんか特に、ほとんど記述で難解。

 

でも、分厚い本のような形式になっていないからか、教材の改定も機動的で、時代のトレンドをよく反映したつくりになっている。

 

5年生なんか、数年前と比べて、明らかに速さと立体図形に力を入れていることが分かる。

 

これが流行る原因なのだなとつくづく思う、今日この頃です。

 

さて、本日は大手塾6年生シリーズ第二弾。

 

特訓講座や冠講座について、引き続き記していきたいと思います。

 

やや厳しい言い方かもしれませんが、こうした土日を中心に行われる講座は、

 

「成績が一定以上の層が受ければ、意味のあるもの」ということです。

 

具体的に言えば、前記事に記したように、算数で50以上は欲しいところです。

 

なぜ、このようなことが言えるのでしょうか。

 

基礎的な知識が定着できていて、成績が伸び悩んでいる子に不足しているものは経験値です。

 

つるかめ算はこう解く。食塩水はこう解く。こうした解法や技術は身についている。

 

しかし、中学受験は一筋縄ではいきません。

 

売買損益とつるかめ算を絡めてきたり、速さとつるかめ算の複合問題もあります。

 

こうした複合問題は「知っているか」「知らないか」の要素も大きく影響します。

 

であるからこそ、特訓講座でこうした問題に多く触れることは大変貴重なのです。

 

計算と小問はできるけど、大問でペンが止まる子は力が付きます。

 

ところが、基礎的な内容が抜けていたらどうでしょう。複合問題など、解けるはずもありません。

 

したがって、一旦、基礎に立ち返る必要があります。

 

しかし、特訓講座を受講してしまうと、日曜が一日つぶれます。平日は週3日、つぶれます。土曜もYTを受講していると、取られます。

 

いつ、復習するのですかという事態に陥ります。

 

拘束時間が長い分、基礎が抜けている子には大変非効率的なのです。

 

ところが、偏差値が40台でも特訓講座を受けることができます。

 

ここで多くのご家庭が、「せっかく受かったのだから」となるのですが、その時間を個別指導に回した方が効率は高いのです。

 

冒頭記したように、サピックスがいいのは、SSが2学期からという点もある。

 

1学期は自宅で、基礎をしっかりと固めてくださいねというメッセージが透けて見えます。

 

その通りなんです!

 

そこで、6年生1学期で身に着けておきたい力を記しておきます。

 

算数…平面図形、立体図形、割合、比、速さ。この5分野は絶対に基礎を固めておきましょう。

   これに計算と一行問題の毎日のトレーニングを積み重ねます。

 

国語…難しかったら、前学年の教材でも構いません。論説と物語の毎日のトレーニングです。

   線引き、意味調べ、設問。そして、設問の検証です。なぜ、その選択肢が正しくて、他の選択肢が誤りなのか。

   選択肢の誤り理由を指摘することにより、ひっかけのポイントが分かるようになってきます。

   これも、前述のように経験値ですね。こうしたテクニカル的な要素がまとまっているのが、下部にある「文章読解の鉄則」という本になります

 

理科・社会…長文やグラフの読み取り等、難しいものに取り組もうとはせず、まずは知識の積み上げを図ります。

      社会は四科のまとめ、理科はメモリーチェックを1周しましょう。ここでの積み上げから、入試に近い実戦形式のものに取り組んでいきます。

 

以上のように、1学期は基礎固めの最後の期間で、とても重要な時間です。2学期からは塾に加え、過去問演習も始まり、満足に知識を積み上げる時間が取れません。

 

効果的に1学期を過ごしましょう。

2021年04月28日 10:21

大手塾6年生の効率的な過ごし方①

こんにちは。中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。

 

大手塾6年生の学習計画に関する相談がピークを迎えてきました。

 

当然と言えば、当然です。平日週2日or3日。土曜特訓やNN。週テスト…

 

いつ、消化するんだという話ですよね。これはケースバイケース。100人の子どもがいたら、悩みは100通り。

6年生って、他の学年よりも難しいんです。この、マネジメントが。

 

5年生までは新出単元を回していく1週間を過ごすので、1週間で積み残しや苦手を作らないように過ごすことにある意味集中すればよい。むしろ、それに集中するべきである。

 

ところが、6年生は塾の拘束時間という縛りと、受験までの時間という縛りと、新出単元はほとんど終わっているという、ある種の自由がある。

 

これが全保護者を悩ます原因なのだろう。

 

そこで、このパターンはこうという具合に何回かに分けて、体系化してまとめてみようと思う。(ですが、冒頭に申し上げたようにあくまでケースバイケース)

 

まとめる前に、まず各学習形態の特徴を記す。

 

・家庭学習…授業で行った内容を消化する時間

 

・個別・家庭教師…弱点を補強する時間

 

・特訓講座…経験値を高め、実戦力を強化する時間

 

どの大手塾に通っているご家庭も、この3つの学習形態で日ごろ回していることだろう。

 

ところが、6年生になると、多いときで週5日も塾にもっていかれるため、家庭学習に時間が捻出できず消化不良を起こす。

 

個別や家庭教師で弱点補強をしたいが、家庭学習で手一杯となり、十分に時間が捻出できない。

 

とはいえ、周りも特訓講座に通っている中、通わないのは不安。

 

不安×不安×不安という状態ですよね。

 

まず、こういう考えを持ちましょう。

 

受験は6割~6割5分をとる戦い。難しい問題をとる戦いではなく、落としてはいけない問題を確実に拾っていく戦いであるということ。

 

つまり、基礎的な部分はできて当たり前。そこに大問でどれだけ積み上げていけるかということなのである。

 

基礎的な部分ができていない単元はつぶさなければいけないし、基礎ができていないのに演習を行ったところで、効果は薄い。

 

特訓講座はその点、演習がメインとなるため、基礎が抜けている子にとってこれほど無意味な時間はないのである。

 

その時間があるのなら、5年生でやった基礎的な内容を一から入れなおした方が、長期的には学力につながる。

 

つまり、特訓講座は6年生で基礎が固まっている子向けの講座だということを意識したほうがよい。

 

その大まかな目安を何回かに分けてご紹介したい。

 

①偏差値50以上(4科)であり、算数と国語の偏差値も50(前述と同様)あるケース

 

このケースは特訓講座との親和性が高いだろう。

主要2科目で偏差値50あるということは、基礎は十分に定着できている。あとは、経験値が不足しているだけだ。

言い回しを変えられた問題、○○算と○○算の複合問題など、演習授業の中で引き出しを増やしていけば、伸びる確率は高まる。

逆に、○○算が分かっていなければ、そこに戻らなければならないため、非効率極まりない。

 

②偏差値50以上(4科)であり、算数が50あるケース

 

このケースも特訓講座との親和性は高い。

ところが、国語のテコ入れは必要である。

そこで、特訓講座で国語が伸びない場合、国語の個別の導入を検討したほうが良い。

あれもこれもやっても仕方がないので、週の宿題の読解を個別で解法を教わりながら、補うという戦略をとる。

 

③偏差値50以上(4科)であり、算数が45以下のケース

 

これは、特訓講座を受けることを一旦、踏みとどまることを考えた方が良い。

算数が40前半は受験において、ピンチであることを認識すべきである。

5年の内容をもう一度入れ直し、再度特訓講座にチャレンジできる機会を伺うことが肝要。

 

本日はここまで。続きは次回に記します。

 

6年生は学習計画と学習形態がすべてのカギを握ります。ゴールデンウィークにじっくりと戦略を練りましょう。

2021年04月27日 10:20

子どもとの学習面での上手な付き合い方

こんにちは。中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。

 

ここまで、コーチングや反抗期やNGワードなど、子どもとのかかわり方を多く記してきました。

 

ロボットが行うのではありません。生身の人間が行うのが中学受験。当然、子どもにも感情や気持ちがあるわけです。

 

焦り、不安、やる気、怒り…そうした感情をうまくいなして、勉強に集中できる環境を作り出す。

 

親御さんの一番大きな役割はこれなのです。もっと言うと、そんな役割は親御さんにしかできません。

 

そうしたときに、子どもの怒りに反応したり、やる気を下げるNGワードを発することはマイナスにしか働かないのです。

 

では、どのようにして親御さんは子どもの中学受験に向き合えばよいのでしょうか。

 

私が思う、ベストなかかわり方は「教える」ことではなく、「確認」相手になること。

 

わが子であれば、感情が入るのは当然です。それが教えるとなると、より感情が入ってしまいます。

 

「なんで、わからないの?」「なんで、できないの?」「ちゃんと聞いてるの?」

 

こうした感情がいつか爆発し、怒鳴ってしまったり、喧嘩へと発展してしまいます。

 

全く生産性のあるやり取りではありません。

 

そこで、教えるのはプロにお任せしましょう。

 

特に、中学受験の経験がない保護者が教えると、我流で教えてしまうケースもあり、混乱が生じます。

 

個別や家庭教師の手を借りて、学習面はお任せします。

 

しかし、ここで気を付けなければならないのは、丸投げではだめだということ。

 

丸投げをされた子どもはこう感じます。

 

「いつも教えてくれないのに、なんで口出しをするの?」

「下の子ばっかり、面倒をみている…」

 

子どもは複雑なんです。見られるのもいや、かといって放置されるのもいや。

 

ほどよい距離感を求めているのです。幼さの残る低学年と、大人への第一歩を歩みだす高学年は特性が大きく異なります。

 

別人格と捉えましょう。

 

ですから、複雑でも仕方がないんです。

 

そこでオススメなのが学習面では確認相手になること。

 

知識分野では、家庭内テストの管理。算数は解法説明の聞き役。

 

これを行うことにより、子どもと学習面で向き合うことができています。

 

そして、教えないのでストレスもたまりません。家庭内テストや解法説明の出来が芳しくなかったら、勉強法のアドバイスやタスク量の調整を行いましょう。

 

環境を整えるのが保護者、実際に行動するのは子ども、教えるのは指導者。

 

こうした3者の使い方を徹底できれば、少しでもストレスの軽減につながるかと思います。

 

ご参考までに

2021年04月26日 10:19

ケアレスミス削減方法②

こんばんは。中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。

 

ドラゴン桜をよい刺激に、私も明日から頑張ろうと思う、今日この頃です。

 

さて、本日はケアレスミスシリーズ第二弾。前回は、「目標を1日1つだけに絞り、それで評価する」という点について、述べました。

 

今回は、第2弾。

 

ずばり、「親御さんがお手本を見せてあげてください」ということ。

 

望ましい行動をとらせたい時に大切な視点は、

 

①目標は1日1つ

②やって見せ

③できてほめ

 

やって見せということが特に重要です。望ましい行動をとらせたければ、望ましい行動の模範を示すことです。ケアレスミスを防ぐには、日頃の計算トレーニングを丁寧にやることが重要。ただし、計算トレーニングには解答は書いているものの、どう取り組めばよいかは書いていない。そして、大手塾の授業では指導も入らない。

 

こうした状況でこどもに「丁寧に取り組みなさい」ということ自体、乱暴な指示なのです。だって、お手本がないんですから。

 

そこで、ある1日の計算トレーニングなり、基礎トレなりを親御さんが丁寧にとき、そのお手本を示してあげてください。これに近づくということを学習目標に設定します。

 

望ましい行動をとらせたければ、やって見せ、できてほめ。そして、目標は1日1つ。積み重ねていって、ケアレスミス削減に少しでも繋がるといいですね。

2021年04月25日 10:18

ケアレスミス削減方法①

こんにちは。中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。

 

ケアレスミス…人間がやっているのだから、ヒューマンエラーが起きて当然です。

 

ところが、受験は残酷なもので、ケアレスミスが命取りになったりします。

 

そこで、今回からはケアレスミスの削減方法について記していきたいと思います。

 

ケアレスミスが起こる原因は日ごろの学習方法に問題点があるからだと考えます。

 

例えば…

 

①字が乱雑

「0」か「6」か分からない。転記ミスを起こしてしまう。

 

②ノートの使い方が悪い

升目を無視して、縦横無尽に計算を行う。こうしたことが習慣化していると、テストでも同じことが発生します。

 

③筆算を書かない

当然ながら、暗算を行うとミスの発生確率が高まります。

 

④問題文を読まない

周りの長さを聞かれているのに、弧の長さだけ求めて満足してしまう。考えずに、作業で勉強を行うと、こうした事象が発生します。問題の解かせすぎも原因として考えられます。

 

さて、これらを一気に解決することは難しいです。しかし、改善を促すことは可能です。その手法の一端を何回かに分けて、ご紹介します。

 

今日は、「目標を1日1つ定め、できたらほめる」

 

これについて、言及します。上記のように、ケアレスミスはさまざまな要素が積み重なり、発生します。きれいに書けているが、筆算を怠ったら発生します。筆算をしていても、字が乱雑だと発生します。

 

あることができていても、あることができていなければ発生してしまうのです。

 

そうした時に、ケアレスミスをしてしまったという結果だけに注目してしまうと、「筆算はやっていたのに」「字はきれいなのに」という、よかった部分も見逃してしまいます。

 

そこで、目標は1日1つに絞って、学習を行うようにしましょう。

 

例えば、ある週の目標を子どもと相談しながら、策定します。その結果、今週は

「ノートを敷き詰めて書かない、間隔を開けて使う」と定めました。

 

であれば、この点だけで評価をするのです。字が汚い、筆算をしていないは目をつぶります。そして、目標が達成できたらほめる。

 

そして、次の週は新たな目標を設定する。

 

このサイクルを繰り返し、徐々に進歩していく以外、ないのです。だって、人間がやっているのですから、ミスは起きますし、性格や特性も大きく影響します。

 

ですが、確実に言えることは、「練習でできないことは本番でできるようにはならない」という点。

 

一歩一歩、積み上げていきましょう。

2021年04月24日 10:17

子どもの前でのNGワード②

こんにちは。中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。
 
花粉が収まり、快眠生活を日々送ることができ、心が安定しております(笑)
 
最近、英語受験の相談を相次いでいただきます。私が受験をしたころからは考えられない、受験形態ですが、年々導入校の増加に歯止めがかからず、時代の流れを感じるなという今日この頃。私見だが、2級までを保有しておき、5年生からは4科目にフルコミット。6年生になったときに、成績等を勘案し、英語使用で行くか、4科目で行くかを選択することが最も安全策であると考える。もちろん、4年までに準1級を保有しておけばいいに越したことはないが、なかなか難しいだろう。したがって、大手塾で4科目の受験も視野に入れているのであれば、カリキュラムがきつくなるので、5年生からはいったん英語はストップし、4年生までに保有している級で臨むことが最善策であると思う。
 
さて、本日は子どもの前でのNGワードパート2。
 
前回は、「苦手」や「はるか届かない」などのマイナス言葉について紹介しました。
 
今回は、ある例を反面教師として、紹介していきたいと思います。
 
子どもと接するときに発してはいけない言葉はこのポイントを意識してみるといいと思います。
 
それは、
 
「上司から言われて嫌な言葉」を使わないこと。
 
あなたは、とある会社の営業マンであるとします。そこには、A課長というパワハラスレスレの上司がいます。今から記す言葉を投げかけられたら、仕事のモチベーションは上がるでしょうかという話。こうした言葉がけを子どもに発すると、子どもの学習モチベーションは下がります。なので、やめましょう。という構造であるとご理解いただければ幸いです。
 
① 結果至上主義
 
「今日の収益は?」
「100万です…」
「足りないよ。はやく、とってこい。」
(はいはい、分かりましたよ)
 
→「何点だった?」
「50点…」
「今日は、遅くまで勉強しないとね。」
(うるさいな…)
 
結果で追い詰めてはいけません。結果責任は親子で共に背負うものです。
 
② 比較主義
 
「今日の収益は?」
「100万です…」
「Bさんは300万あげてるよ?まずいとおもわないの?」
(Bさんと私では、営業エリア全然違うんだけど…)
 
→「何点だった?」
「50点…」
「太郎君はまた上のクラスに行ったみたいよ?」
(太郎君は太郎君、僕は僕だし…)
 
危機感を煽られて、冷静に行動ができる人ってほとんどいないのではないでしょうか。
ましてや、「自分だけを見てほしい」という欲求がある子どもに、他人との比較は厳禁。
 
③ 命令
 
「25日までに書類提出してよ。忙しいんだから。」
「外回りが立て続けにあるので、厳しそうです…」
「仕事なんだから、やってもらわないと困る」
(あなたが鬼のようなタスク量を課しているからでしょ…)
 
→「お母さんが帰ってくるまでに宿題を終わらせときなさいよ。」
「え~。苦手な単元だからむずかしいよ。」
「でも、やりなさい。」
(本当は教えてほしんだけどな…)
 
寄り添う姿勢ゼロ。これでは、うまくいくわけがありません。
 
さて、本当はまだまだあるのですが、3つに共通していることは何でしょうか。
 
すべて、部下の気持ちと子どもの気持ちを無視しているということです。
 
(   )は心の声です。この心の声を読み取ることが重要なのです。
 
読み取ることが難しかったら、聞くのです。「何か、困ったことはない?」と。
 
寄り添う姿勢、これが中学受験成功の秘訣です。
2021年04月23日 09:00

子どもの前でのNGワード①

おはようございます。中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。
 
緊急事態宣言が発出されそうですね…
本意ではありませんが、変異株は子どもに移るとのことなので、本格的にオンライン家庭教師の導入も検討している今日この頃です。
 
さて、反抗期ネタを記してきたので、これに関連して子どもの前で言ってはいけないNGワードについて、本日は記したいと思います。
 
「えっ、こんなことも?」というのも含まれていますので、ぜひともご確認ください。
 
① 「苦手なんだから」「苦手なんですよね…」
 
これ、一番言ってしまいがちなNGワードです。子どもがいる前で苦手と言ってしまうと、当然ながら子どもは苦手意識を持ちます。
 
苦手意識を持った状態でテストに臨むとこういうケースへと発展してしまいます。
 
・苦手意識を持った子
「うわっ、図形だ…。解くのやめよう。」
 
・本当は苦手なのだが、苦手意識がない子
「先生が(1)は考えるように言ってたから、考えてみよう」
 
苦手意識を持つと、もう戦意消失状態です。少し考えれば、(1)は解ける問題ばかりです。(入試問題も)
 
これをあきらめてしまうのか、考えてみようとするのかは点数にもろに直結します。
 
ですから、子どもがいる前で苦手という言葉を発しないように心がけましょう。
 
わたしは、子どもがいる前の家庭教師終了報告は、いいところだけを述べて、手短に済ませるようにしています。
 
その代わり、子どもの目に入らないメールやLINEで改善点や、保護者からの苦手相談を受けるようにしています。これは、子どもに苦手意識を感じさせないための取り組み。少しの配慮が重要なのです。
 
② 「全然足りていないんですが、○○中学が第一志望です」
 
もちろん、志望校の確認をすることもあります。6年生で初対面であれば、なおさら確認が必要です。
その際に、意外と多いのが、上記のフレーズ。余計な一言がくっついています。
 
「全然足りていないんですが」「はるかかなたですが」
 
親御さんの謙遜であることは、重々理解できます。しかし、これを聞いた子どものモチベーションは間違いなく下がっています。
 
これを額面通り受け取れば、全然足りていない、はるかかなた先が目標ということです。以前の記事でもご紹介したように、目標はその子が少し頑張れば、達成できそうなものに設定することが重要であると述べました。なぜか、モチベーションに大きく影響するからです。
 
2kg痩せるために断食をするのと、15kg痩せるために断食をするのではどちらがモチベーション高く、断食ができるでしょうか。
 
15kgって、はてしなく長い道のりですよね。いつまでかかるかもわからないし、途中で頓挫してしまうでしょう。
 
でも、2kgと言われると達成できそうな気がします。だから、頑張ってみようとなります。
 
子どもも同じ。1つ上のクラスを目指す、丁寧に書く… 少し頑張れば達成できそうな目標を設定するのです。
 
だから、全然足りていないという言葉を発している時点で、子どもは相当ハードルの高いことをやろうとしていると認識してしまいます。
これが、やる気へと大きく影響を及ぼすことになるのです。
 
少しのきっかけで、上にも下にもいく子どものモチベーション。下げないような配慮を行いましょう。
2021年04月22日 09:00

反抗期の対処法②

こんにちは。中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。
 
前記事にて、反抗期は「こどもに選択権を持たせること」「感情的にならず、成長ととらえること」が重要であると記しました。
 
なぜ、急に反抗期ネタを記しているかというと、5年後半から6年前半は心が最も不安定になる時期。受験までまだ時間があるし、自分の立ち位置が分かってくる。ここをうまく乗り切ることが中学受験ではとても、大切です。
 
さて、今日は第二弾を紹介します。紹介するといっても、反抗期に特効薬はありません。
 
親御さんが意識をして、行動を改善していくしかないのです。反抗期に「やってはいけないこと」をしないことに徹するしかありません。
 
まず、反抗期の子どもは第三者の話はよく聞く傾向にあります。
 
一人で抱え込まず、塾や学校の先生をうまく利用して、悩みを打ち明けましょう。
 
子どもに伝えたいことがあったら、「丁寧に取り組むよう、伝えてもらえませんか?」などと、周りの力を借りて望ましい行動をとらせることが肝要です。
 
加えて、とにかく前向きな言葉をかけ続けること。
 
偏差値や自分の立ち位置が分かってきて、子どもながらにとても不安なのです。
 
「仲のいい○○ちゃんは上のクラスなのに私は…」
 
「今の偏差値だと、○○中学校に絶対に受からない…」
 
「どうすればいいの?」「誰か助けてほしい」
 
「でも、親にひどいこと言っちゃったから頼れない…」
 
こんな精神状態なのです。
 
受験という未知の世界に飛び込まなければならず、怖いのです。
 
誰かに、「大丈夫だよ」と言ってもらいたいのです。
 
だから、「大丈夫だよ」を繰り返すこと。
 
中学受験がどんな結果になろうと人生が終わるわけではないし、中学校に進学できなくなるわけもありません。
 
こうした懐の深い姿勢で親御さんが接してあげること。これしか、ありません。
 
① 成長と捉えること
② 感情的にならないこと→冷静さを装うこと
③ 周りの力を借りること
④ 不安であることを理解してあげること
⑤ 前向きな言葉をかけ続けること
 
反抗期の特効薬はありません。こうしたことを意識して、子どもに接してあげてください。
 
100%に近い状態で学習に臨めるよう、環境を整備してあげること。これが、親御さんの一番の役目です。
2021年04月21日 09:00

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