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ケアレスミス削減方法①

こんにちは。中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。

 

ケアレスミス…人間がやっているのだから、ヒューマンエラーが起きて当然です。

 

ところが、受験は残酷なもので、ケアレスミスが命取りになったりします。

 

そこで、今回からはケアレスミスの削減方法について記していきたいと思います。

 

ケアレスミスが起こる原因は日ごろの学習方法に問題点があるからだと考えます。

 

例えば…

 

①字が乱雑

「0」か「6」か分からない。転記ミスを起こしてしまう。

 

②ノートの使い方が悪い

升目を無視して、縦横無尽に計算を行う。こうしたことが習慣化していると、テストでも同じことが発生します。

 

③筆算を書かない

当然ながら、暗算を行うとミスの発生確率が高まります。

 

④問題文を読まない

周りの長さを聞かれているのに、弧の長さだけ求めて満足してしまう。考えずに、作業で勉強を行うと、こうした事象が発生します。問題の解かせすぎも原因として考えられます。

 

さて、これらを一気に解決することは難しいです。しかし、改善を促すことは可能です。その手法の一端を何回かに分けて、ご紹介します。

 

今日は、「目標を1日1つ定め、できたらほめる」

 

これについて、言及します。上記のように、ケアレスミスはさまざまな要素が積み重なり、発生します。きれいに書けているが、筆算を怠ったら発生します。筆算をしていても、字が乱雑だと発生します。

 

あることができていても、あることができていなければ発生してしまうのです。

 

そうした時に、ケアレスミスをしてしまったという結果だけに注目してしまうと、「筆算はやっていたのに」「字はきれいなのに」という、よかった部分も見逃してしまいます。

 

そこで、目標は1日1つに絞って、学習を行うようにしましょう。

 

例えば、ある週の目標を子どもと相談しながら、策定します。その結果、今週は

「ノートを敷き詰めて書かない、間隔を開けて使う」と定めました。

 

であれば、この点だけで評価をするのです。字が汚い、筆算をしていないは目をつぶります。そして、目標が達成できたらほめる。

 

そして、次の週は新たな目標を設定する。

 

このサイクルを繰り返し、徐々に進歩していく以外、ないのです。だって、人間がやっているのですから、ミスは起きますし、性格や特性も大きく影響します。

 

ですが、確実に言えることは、「練習でできないことは本番でできるようにはならない」という点。

 

一歩一歩、積み上げていきましょう。

2021年04月24日 10:17

子どもの前でのNGワード②

こんにちは。中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。
 
花粉が収まり、快眠生活を日々送ることができ、心が安定しております(笑)
 
最近、英語受験の相談を相次いでいただきます。私が受験をしたころからは考えられない、受験形態ですが、年々導入校の増加に歯止めがかからず、時代の流れを感じるなという今日この頃。私見だが、2級までを保有しておき、5年生からは4科目にフルコミット。6年生になったときに、成績等を勘案し、英語使用で行くか、4科目で行くかを選択することが最も安全策であると考える。もちろん、4年までに準1級を保有しておけばいいに越したことはないが、なかなか難しいだろう。したがって、大手塾で4科目の受験も視野に入れているのであれば、カリキュラムがきつくなるので、5年生からはいったん英語はストップし、4年生までに保有している級で臨むことが最善策であると思う。
 
さて、本日は子どもの前でのNGワードパート2。
 
前回は、「苦手」や「はるか届かない」などのマイナス言葉について紹介しました。
 
今回は、ある例を反面教師として、紹介していきたいと思います。
 
子どもと接するときに発してはいけない言葉はこのポイントを意識してみるといいと思います。
 
それは、
 
「上司から言われて嫌な言葉」を使わないこと。
 
あなたは、とある会社の営業マンであるとします。そこには、A課長というパワハラスレスレの上司がいます。今から記す言葉を投げかけられたら、仕事のモチベーションは上がるでしょうかという話。こうした言葉がけを子どもに発すると、子どもの学習モチベーションは下がります。なので、やめましょう。という構造であるとご理解いただければ幸いです。
 
① 結果至上主義
 
「今日の収益は?」
「100万です…」
「足りないよ。はやく、とってこい。」
(はいはい、分かりましたよ)
 
→「何点だった?」
「50点…」
「今日は、遅くまで勉強しないとね。」
(うるさいな…)
 
結果で追い詰めてはいけません。結果責任は親子で共に背負うものです。
 
② 比較主義
 
「今日の収益は?」
「100万です…」
「Bさんは300万あげてるよ?まずいとおもわないの?」
(Bさんと私では、営業エリア全然違うんだけど…)
 
→「何点だった?」
「50点…」
「太郎君はまた上のクラスに行ったみたいよ?」
(太郎君は太郎君、僕は僕だし…)
 
危機感を煽られて、冷静に行動ができる人ってほとんどいないのではないでしょうか。
ましてや、「自分だけを見てほしい」という欲求がある子どもに、他人との比較は厳禁。
 
③ 命令
 
「25日までに書類提出してよ。忙しいんだから。」
「外回りが立て続けにあるので、厳しそうです…」
「仕事なんだから、やってもらわないと困る」
(あなたが鬼のようなタスク量を課しているからでしょ…)
 
→「お母さんが帰ってくるまでに宿題を終わらせときなさいよ。」
「え~。苦手な単元だからむずかしいよ。」
「でも、やりなさい。」
(本当は教えてほしんだけどな…)
 
寄り添う姿勢ゼロ。これでは、うまくいくわけがありません。
 
さて、本当はまだまだあるのですが、3つに共通していることは何でしょうか。
 
すべて、部下の気持ちと子どもの気持ちを無視しているということです。
 
(   )は心の声です。この心の声を読み取ることが重要なのです。
 
読み取ることが難しかったら、聞くのです。「何か、困ったことはない?」と。
 
寄り添う姿勢、これが中学受験成功の秘訣です。
2021年04月23日 09:00

子どもの前でのNGワード①

おはようございます。中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。
 
緊急事態宣言が発出されそうですね…
本意ではありませんが、変異株は子どもに移るとのことなので、本格的にオンライン家庭教師の導入も検討している今日この頃です。
 
さて、反抗期ネタを記してきたので、これに関連して子どもの前で言ってはいけないNGワードについて、本日は記したいと思います。
 
「えっ、こんなことも?」というのも含まれていますので、ぜひともご確認ください。
 
① 「苦手なんだから」「苦手なんですよね…」
 
これ、一番言ってしまいがちなNGワードです。子どもがいる前で苦手と言ってしまうと、当然ながら子どもは苦手意識を持ちます。
 
苦手意識を持った状態でテストに臨むとこういうケースへと発展してしまいます。
 
・苦手意識を持った子
「うわっ、図形だ…。解くのやめよう。」
 
・本当は苦手なのだが、苦手意識がない子
「先生が(1)は考えるように言ってたから、考えてみよう」
 
苦手意識を持つと、もう戦意消失状態です。少し考えれば、(1)は解ける問題ばかりです。(入試問題も)
 
これをあきらめてしまうのか、考えてみようとするのかは点数にもろに直結します。
 
ですから、子どもがいる前で苦手という言葉を発しないように心がけましょう。
 
わたしは、子どもがいる前の家庭教師終了報告は、いいところだけを述べて、手短に済ませるようにしています。
 
その代わり、子どもの目に入らないメールやLINEで改善点や、保護者からの苦手相談を受けるようにしています。これは、子どもに苦手意識を感じさせないための取り組み。少しの配慮が重要なのです。
 
② 「全然足りていないんですが、○○中学が第一志望です」
 
もちろん、志望校の確認をすることもあります。6年生で初対面であれば、なおさら確認が必要です。
その際に、意外と多いのが、上記のフレーズ。余計な一言がくっついています。
 
「全然足りていないんですが」「はるかかなたですが」
 
親御さんの謙遜であることは、重々理解できます。しかし、これを聞いた子どものモチベーションは間違いなく下がっています。
 
これを額面通り受け取れば、全然足りていない、はるかかなた先が目標ということです。以前の記事でもご紹介したように、目標はその子が少し頑張れば、達成できそうなものに設定することが重要であると述べました。なぜか、モチベーションに大きく影響するからです。
 
2kg痩せるために断食をするのと、15kg痩せるために断食をするのではどちらがモチベーション高く、断食ができるでしょうか。
 
15kgって、はてしなく長い道のりですよね。いつまでかかるかもわからないし、途中で頓挫してしまうでしょう。
 
でも、2kgと言われると達成できそうな気がします。だから、頑張ってみようとなります。
 
子どもも同じ。1つ上のクラスを目指す、丁寧に書く… 少し頑張れば達成できそうな目標を設定するのです。
 
だから、全然足りていないという言葉を発している時点で、子どもは相当ハードルの高いことをやろうとしていると認識してしまいます。
これが、やる気へと大きく影響を及ぼすことになるのです。
 
少しのきっかけで、上にも下にもいく子どものモチベーション。下げないような配慮を行いましょう。
2021年04月22日 09:00

反抗期の対処法②

こんにちは。中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。
 
前記事にて、反抗期は「こどもに選択権を持たせること」「感情的にならず、成長ととらえること」が重要であると記しました。
 
なぜ、急に反抗期ネタを記しているかというと、5年後半から6年前半は心が最も不安定になる時期。受験までまだ時間があるし、自分の立ち位置が分かってくる。ここをうまく乗り切ることが中学受験ではとても、大切です。
 
さて、今日は第二弾を紹介します。紹介するといっても、反抗期に特効薬はありません。
 
親御さんが意識をして、行動を改善していくしかないのです。反抗期に「やってはいけないこと」をしないことに徹するしかありません。
 
まず、反抗期の子どもは第三者の話はよく聞く傾向にあります。
 
一人で抱え込まず、塾や学校の先生をうまく利用して、悩みを打ち明けましょう。
 
子どもに伝えたいことがあったら、「丁寧に取り組むよう、伝えてもらえませんか?」などと、周りの力を借りて望ましい行動をとらせることが肝要です。
 
加えて、とにかく前向きな言葉をかけ続けること。
 
偏差値や自分の立ち位置が分かってきて、子どもながらにとても不安なのです。
 
「仲のいい○○ちゃんは上のクラスなのに私は…」
 
「今の偏差値だと、○○中学校に絶対に受からない…」
 
「どうすればいいの?」「誰か助けてほしい」
 
「でも、親にひどいこと言っちゃったから頼れない…」
 
こんな精神状態なのです。
 
受験という未知の世界に飛び込まなければならず、怖いのです。
 
誰かに、「大丈夫だよ」と言ってもらいたいのです。
 
だから、「大丈夫だよ」を繰り返すこと。
 
中学受験がどんな結果になろうと人生が終わるわけではないし、中学校に進学できなくなるわけもありません。
 
こうした懐の深い姿勢で親御さんが接してあげること。これしか、ありません。
 
① 成長と捉えること
② 感情的にならないこと→冷静さを装うこと
③ 周りの力を借りること
④ 不安であることを理解してあげること
⑤ 前向きな言葉をかけ続けること
 
反抗期の特効薬はありません。こうしたことを意識して、子どもに接してあげてください。
 
100%に近い状態で学習に臨めるよう、環境を整備してあげること。これが、親御さんの一番の役目です。
2021年04月21日 09:00

反抗期の対処法①

こんにちは。中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。
 
さて、みなさんはいつ反抗期が訪れたでしょうか?
 
わたしは、高校生でした(笑)
 
おそっと思われたかもしれませんが、体と同じ。個人差があるのです。私は特別、幼かったですからね。
 
しかし、多くは小学校高学年ころからピークを迎えるのもこの反抗期。
 
つまり、中学受験と反抗期って、もろに被ってしまうんです。
 
今までは一緒に勉強をしてくれていた子どもも、「じゃま」「あっちいって」
 
今までは何でも話してくれたのに、「別に…」「飯は?」
 
今まではママ、パパとよんでくれたのに、「うるさいな、○○」(ここは割愛します)  等…
 
急激な変化に戸惑うでしょう。そして、腹が立つでしょう。
 
そりゃ、そうですよ。
 
いままで、子どものために多くの時間と手間と苦労とお金をかけてきたのですから…
 
ですが、ここで間違っても感情的な対応を行ってはいけません。
 
そもそも、感情がぶつかり合う状態って、全く生産的なやり取りではありません。
 
その時間があるのだったら、一人で勉強をさせていた方がまだましです。
 
そこで、ちょっとした思考の転換を図ることで、ストレスが軽減されます。
 
まず、「成長したんだな」と捉えましょう。反抗期ではなく、成長期と捉えるのです。
 
反抗期って病気ではなく、自然と誰もが経験する道ですから、なおすことは不可能です。
 
これをなおそうとするから、感情的になってしまうのです。見方をかえて、成長したんだなと喜ぶことにしましょう。
 
精神的な負担やストレスが少し和らいでくると思います。
 
次に、子どもの事情を十分理解してあげましょう。
 
高学年は、周りの子と比較をするようになる時期です。客観的にものを見ることができるようになります。
 
容姿、能力、家庭環境…
 
様々な要素で、「○○ちゃんはすごい」「○○君の家はいいな」等…
 
こうした比較ができるようになって生まれてくるのが、「劣等感」
 
どうせ、自分はできないし。頑張ったって、かなわないし…
 
こうした思考回路になります。そういう心理状態を理解せずに、頭ごなしに「〇〇しなさい」といっても、素直に聞くでしょうか。
 
聞かないですよね。
 
「もう、子どもではない。」
 
このように、捉えましょう。
 
保護者の役割は、こういう成長期になったときには、深く介入せずに考えさせること。
 
アドバイスだけ授け、選択権は子どもに与えること。
 
部下に接する気持ちで、対応すればよいと思います。頭ごなしに指示ばかり出してくる上司と、仕事の裁量を任せてくれる上司ではどちらの方がついていきたいですかという話。
 
私の場合は、特別幼かったので、自分で考えて行動する思考回路に育っていませんでした。だから、指示を出され、それをひたすらこなしていく方が伸びるパターンだったのです。
 
ただ、冒頭記したように、多くの子どもは中学受験時に成長期を迎えます。
 
自立の段階を踏んでいる子への鉄則は、子どもに選択権を与え、一定の責任を負ってもらうことです。(全部ではないですよ)
 
そして、その選択を最大限尊重すること。学校や塾でのプレッシャーに加え、家庭でもストレスを抱えていたら、中学受験はうまくいきません。
 
であるからこそ、中学受験を行う親御さんは発達心理学やコーチングについても学んだほうが良いと思う、今日この頃です。
2021年04月20日 09:00

大手塾でやっておきたいサポート⑤

こんにちは。中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。
 
今回は、大手塾シリーズ最終回。
 
ここまでの内容を簡単にまとめてみます。
 
①科目の優先順位付け
②毎日のタスクの明確化(理想は毎日全科目、少しづつ)
③家庭内テストで暗記科目の定着確認
④解法説明をさせ、理数科目の定着確認
 
平たく言うと、計画→実行→確認
 
このサイクルを繰り返していくしかないのです。
 
3つのサイクルすべての質を高めて行えたかが、すべてを握ります。
 
いい計画を立てても、確認が疎かであれば成果にはつながりません。
質の高い確認を行っても、立てている計画が場当たり的だと、成果にはつながりません。
 
どれが欠けてもいけないのです。
 
ということは、「実行」の段階での質も高めなければなりません。では、実行の質とは何でしょうか?
 
それは、こどものモチベーションを意味します。
 
当然ですが、課題をこなすのは子どもです。やらされ勉強と自発的学習では効果が大きく変わってきます。
子どものモチベーションが高まらなければ、成果にはつながりません。
 
今回は、やっておきたいサポートの結びとして、モチベーションアップ術について記したいと思います。
 
① 達成できそうな短期的な目標を設定する
 
人間誰しも、目標を立てなければ活動をしようという原動力につながりません。
 
そこで、目標を設定しましょう。ここで重要なのが、子どもが達成できそうな目標を毎日立てるということです。
 
Aクラスの子が、いきなり3段飛ばしでDクラスになるというのは無茶な目標です。
 
毎日の学習を行っていて、その子が達成できそうな目標を一緒に定めます。
 
例えば、「丁寧に書くこと」や「計算の正答率を昨日より超えること」や「家庭内テストで8割をめざすこと」など…
 
毎日、学習の目標を親子で決めます。実行したら、必ず確認をします。確認をしたら、ほめます。
 
最後の褒めにつなげるために、達成できそうな目標を立てるのです。これを毎日、繰り返していくことです。
 
② 達成状況を評価する
 
私共の提案する学習計画だと、「毎日、全科目をすこしずつ」という方針です。
 
そこで、1科目の勉強の目標をクリア出来たら、ほめることに加え、可視化して評価してあげることが重要と考えます。
 
言葉は発したら、消えてしまいます。ところが、物は消えません。
 
具体例を交えて、説明します。
 
ある日の目標
 
算数:「前日より、計算の正答率の向上」
国語:「読解の意味調べを5個行う」
理科:「物理の計算の解法説明を行う」
社会:「平安時代後半の歴史の流れを説明できるようにする」
 
学習が終わったら、まずは、4科目こなせたことを言葉で評価します。
 
「よく、頑張ったね。」「4科目全部できるなんて、えらいね。」などなど…
 
そのあとに、目標の確認を行います。
算数:「前日より、計算の正答率の向上」→達成
国語:「読解の意味調べを5個行う」→達成
理科:「物理の計算の解法説明を行う」→不十分
社会:「平安時代後半の歴史の流れを説明できるようにする」→達成
 
3つ達成できました。低学年だと、シールを3つ。高学年だと、10円×3つで30円を貯金箱に 等…
 
成果物がたまってくると、達成感やもっと勉強をしようという意欲につながってきます。こうした手法もオススメのやりかたです。
 
負けん気の強い子だと、ライバルの存在が学習の原動力になりますが、世の中、そんな子ばかりではありません。
 
 
大切なことは、達成できそうな目標の設定と、評価を言葉と目に見える形で行うこと。
 
ぜひとも、お試しください。
 
大手塾で成功を収めるためには、こうした5つの親御さんの努力が必要であると強く思います。
 
計画→実行→確認
 
この3つの質が高ければ、理解度の差を十分に補うことができます。
 
次回以降は、こうしたやり方が通用しなくなる反抗期の対応について記したいと思います。
2021年04月19日 09:00

大手塾でやっておきたいサポート④

こんにちは。中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。
 
さて、大手塾を攻略するためには、
①タスクの優先順位付け
②全科目少しづつ、毎日のスケジューリング
③家庭内テスト(知識科目)で確認
 
と、述べてきました。
 
今回は、理解力を要する算数と物理・化学の確認方法を記しておきたいと思います。
 
さて、こんなことがよく発生しないでしょうか?
 
「あれだけ、家でやったのに…」
「なぜ、本番で間違えてくるの…」
 
元来であれば、このようなことは発生しません。計算ミスは例外ですが…
 
計算ミス以外で間違えている場合、それは理解していないことに他なりません。
 
個別だろうが、家庭教師だろうが、親塾だろうが、子どもが100%理解できていれば、同じ問題が出て間違えることは絶対にありえないのです。
 
「本番で緊張してしまい…」
 
こういう子はなおさら、100%の自信をもって、テストに送り出してあげなければならないのです。
 
理解力を要する算数や物化でこうした現象が発生するのは、算数と物化を「暗記」として捉えているためです。
 
暗記と捉えていると、本番の緊張感で頭が真っ白になってしまい、解法が出てこなかったということが起こりえます。
 
これを防ぐためにも、こうした科目は暗記になってはならないのです。
 
では、どうして暗記になってしまうのでしょうか?これは、ある作業が不足しているために発生する問題なのです。
 
算数や物化は個別や家庭教師でフォローを行うことが、他の科目よりも多い傾向にあります。単純に覚えるという作業ではないからです。
 
でも、個別や家庭教師でフォローしてもらっても、伸びない子は伸びません。
 
なぜか。
 
教えてもらって満足しているからです。よほど腕の悪い指導者でない限り、1対1や1対2の少人数で授業を行えば、子どもを理解させることはできます。 「その場では」
 
そう、その場では理解できたという状態になるため、親御さんには「分かった」「できたよ」と報告をします。その報告で、親御さんは安心をします。
 
問題はここなんです!!
 
安心してはいけません。ここでも確認の作業が必須となります。
 
本当に理解できているかどうか、「解法を説明させる」作業を盛り込んでください。
 
100%理解できていれば、間違いなく説明をすることができます。しかし、理解できていない問題は説明に窮してしまいます。
 
算数や物化は〇の数ではなく、この解法説明こそが理解度をはかるポイントなのです。
 
腕の良い指導者であれば、発問の中で理解できているかどうかをはかってくれます。ところが、併設個別だと大学生が担当しているケースも多いです。情熱はあるのでしょうが、指導技術はまちまちです。
 
通わせて満足、教えてもらって満足の状態から脱却することが、大手塾攻略のポイントの一つと言えます。
 
なお、書籍の無料お申し込みをまもなく締め切りとさせて頂きす。多数のお申し込み、ありがとうございました。
2021年04月18日 09:00

大手塾でやっておきたいサポート③

こんにちは。中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。
 
前回の2回で、スケジューリングとスモールステップが重要であると述べました。
 
科目ごとに優先順位をつけ、毎日のタスクの中にそれを落とし込んでいく。1日で1科目を完結させるのではなく、毎日少しづつ全科目を取り組む必要性に言及しました。
 
ある意味、この2つは膨大な大手塾の教材を整理するという作業です。
 
今回は、より踏み込んだ大手塾攻略法を紹介します。
 
それは、「確認」をするという作業です。
 
整理したタスクを子どもが実行します。実行する手段としては、いくつか考えられるでしょう。
 
① 一人で取り組む
 
② 保護者と取り組む
 
③ 家庭教師や併設個別を用いる
 
どの手段がよくて、どの手段が悪いということは言及しません。家庭の事情や経済的な要素も含まれてくるため、一概には言えないでしょう。
 
しかし、どの手段を選択するにせよ、共通して絶対に行わなければならないことがあります。それが、「確認」という作業です。
 
要は、「やりっぱなし」「やらせっぱなし」になってはいけないということです。この状態になっていると、どんなに秀逸な学習計画を立てても、どんなに子どものモチベーションが高くても、効果的な学習につながりません。つまり、結果にはつながりません。
 
そこで、オススメしているのが2つのやり方です。
 
一つ目は、家庭内テスト。二つ目は、解法の説明を行わせること。
 
家庭内テストは知識系の科目にオススメしているやり方です。漢字・言語・地学・生物・社会がそれに該当します。
 
流れとしては以下の通りです。
 
宿題終了→暗記→家庭内テスト→間違えた問題にチェック→解きなおし
 
この一連の流れを宿題を行ったその日のうちに実行します。
 
これを行うメリットは2つあります。
 
1つ目は、時間の節約。
 
一見手間がかかり、時間がかかるように思います。ところが、多くの家庭を見てきましたが、1回正解できている問題を再度解きなおすご家庭がまた多いのも事実。時間は無限にはありません。むしろ、中学受験は時間をいかに節約できるかの戦いであるかと思います。
家庭内テストを行った後に、間違えた問題番号にチェックをつけるという作業を行います。そこで、チェックが付いた問題のみ、土日に復習をし直せばよいのです。
 
2つ目は、緊張感。
 
後で確認をされるという意識があると、一定の緊張感をもって取り組むようになります。負けず嫌いな子は良い点数をとろうとモチベーションが高まるでしょう。また、親御さん目線でのメリットもあります。それは、勉強法のアドバイスや修正を促すことができるということです。今やった宿題のテストの点数が悪いということは、勉強の行い方に問題があります。例えば、音読をしていないとか、書いて練習していないとか…
そうした問題点をあぶりだせるという点でメリットは大きいと思います。
 
知識事項はこうした家庭内テストを利用することにより、定着と時間の節約を図っていきましょう。
 
次回は、これとは別のやりかたをとる算数について言及したいと思います。
2021年04月17日 09:00

大手塾でやっておきたいサポート②

こんにちは。中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。
 
前記事にコメント頂いた方も仰っていたように、3つの大手塾は宿題のボリュームが膨大、1つの大手塾は拘束時間が長いという特徴をもっており、いずれの選択肢をとるにせよ、難関校に向けて保護者のサポートが必須となります。
 
前記事では科目ごとの優先順位をつけるということを記しました。もちろん、多くの中学受験は4科目で行われますから、理科と社会も4・5年生の段階から取り組んだ方がいいことは間違いありません。しかし、これは算数と国語が安定した結果を残せている場合に限ります。
 
6年生の後半から、算数と国語は伸びなくなり、理科と社会は他の受験生が追い込みをかけてくるため、相対的な偏差値は下がります。したがって、4・5年の学習のポイントは算数と国語でジェットコースターを起こさないことと、大手塾の中でもこの2科目は少なくとも真ん中の位置をキープしておきましょうということです。このレールに乗っていないと、6年で厳しい戦いを強いられることになります。こうした考え方に基づいた、前記事の優先順位とご理解いただければ幸いです。
 
さて、本日はやっておきたいサポートの第2弾。
 
それは、「スケジューリング」です。
 
よく散見されるケースとして、1科目の宿題を1日で終わらせ、その科目の通塾日まで何もやらないというご家庭を見かけます。
 
例えば、こんな感じ。
 
月…算数通塾日
 
火…算数の宿題
 
水…国語通塾日
 
木…国語の宿題
 
金…理社通塾日
 
土…理科の宿題
 
日…社会の宿題
 
エビングハウスの忘却曲線という理論があります。ある単元を学習しました。その単元を1日後に行うのと、3日後に行うのでは思い出すのにかかる時間の節約率がかわってきますよという理論です。例えば、1日後に学習をし直すと30分で記憶がよみがえるが、3日後では記憶をよみがえらすのに90分かかる等のことを指します。
 
この理論に基づけば、上記のようなスケジュールは悪くないように思います。授業の翌日に宿題を行っていますからね。
 
ところが、その先はどうでしょう。月曜日に算数の授業を受けました。火曜日に宿題をやりました。ここまではいいのです。
 
火曜日に宿題をやった内容の記憶が、翌週月曜まで保証されているでしょうか。日が経つにつれて、どんどん学習の定着が悪くなってしまいます。だから、確認テストの結果にもつながってこないのです。
 
そこで、オススメしているのが4科目を少しづつ取り組むという勉強方式。
宿題が10ページあるとすれば、通塾日以外の4日間に分けて取り組むというスタイルです。
 
1日目…4ページ→家庭内テスト
2日目…3ページ→家庭内テスト
3日目…3ページ→家庭内テスト
4日目…家庭内テストで間違えた問題の解法説明
 
この家庭内テストと解法説明については、次回以降にご説明します。
 
優先順位付けと、このぶつ切り勉強法に切り替えただけで、2回目の月例テストでいきなり偏差値を7あげたケースもありました。
 
同じ時間をこなしていても、少しの手間と勉強法をいじるだけで、結果につながります。
 
また、この勉強法はモチベーションにも大きく左右します。たとえば、算数が嫌いな子にとって1日丸々算数だけをやるのって大変苦痛です。はじめから、「うわ…今日は、算数の日か…」という意識で勉強に臨むのと、得意科目の勉強が少しでもあるかって大きく学習意欲が変わってきます。
 
こうした優先順位付けとスケジューリングは、大手塾に限っては親御さんが行わなければなりません。冒頭記したように、タスクが膨大だから。あくまでも、子どもは学習に100%集中できるよう、環境整備をしてあげましょう。
2021年04月16日 09:00

大手塾でやっておきたいサポート①

こんにちは。中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。
 
さて、前回の記事で大手塾に入塾させるには、親御さんの積極的な学習参加が必要であると記しました。
 
では、具体的にどういう観点で参加すればよいかについて、言及したいと思います。
 
①学習計画を策定すること
 
大手塾の宿題はこなすだけで精一杯となります。消化不良を起こし、分からないまま問題が積み重なってしまうと、成績に影響するだけでなく、モチベーション低下に繋がります。
モチベーション低下に繋がると、自己肯定感への低下に繋がります。影響が中学受験だけでない方向にまで飛び火してしまいます。
 
したがって、本人の力や理解度に応じて、やるべきタスクを整理する必要があります。そこで、4・5年の優先順位を簡単に整理したいと思います。
 
1、算数の計算
2、漢字と言葉
3、算数の一行問題
4、算数の新出単元基本問題
5、読解の精読
6、算数の苦手分野
7、算数の新出単元練習問題
8、理科計算分野
9、理科・社会知識
10、算数の応用
 
5と6を飛ばして、9にいく人が多いですが、算数と国語に課題を抱えている人は5と6を盛り込むべきです。
 
大手塾はマンスリーや月例に追われて、理社に力を注ぎがちになりますが、再三ブログで記したように、国語の方が優先順位は高いのです。
 
こうした優先順位をつけた上で、日々のスケジュール表に盛り込む。親がすべきサポートの第一段階はこの作業となります。
2021年04月15日 09:00

中学受験コンサルティング
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090-9366-8695
受付時間
月〜金 10:00~21:00
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