成績が上がらない原因
こんにちは。中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。
本日は成績が上がらない要因を大枠でご説明したいと思います。
私が考える成績の上がらないメカニズムは以下の通りです。
① 学習環境のミスマッチ
学習環境とは中学受験を乗り切るにあたり、メインで使っているプラットフォームを指します。
大半のご家庭が「集団塾」なのではないでしょうか。モチベーションとも通ずる話なのですが、その塾の先生が厳しすぎるなどの対人の側面、その塾のカリキュラムの進みが速すぎて、ついていけなくなってしまうなどの対塾の側面。当然ですが、ここでミスマッチが起きていると成績の低迷を招く第一要因となります。
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② 家庭学習
①を解決するための手段の第一が、家庭学習の質を高めること。
適切な勉強計画を策定し、適切な勉強法で宿題をこなしていけば、①の問題の大半は解消されます。
しかし、目先のテストに集中した勉強計画や勉強法を行ってしまうがために、範囲が定められていないテストや毎回が模試みたいになる6年生になったときに、大苦戦することになります。
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③ 追加オプションの選び方・使い方がまずい
②もうまく機能しなくなったときに頼るのが、個別指導や家庭教師。ですが、ここでの使い方を誤ると、これまた成績が上がりません。
ここでも①で前述のように、対人の側面と、対塾の側面がありそうです。
個別だから、より子どもとの相性が問われる。そして、分からない問題をぶつけるのだが、その分からない問題自体が本人が解くべき問題のレベルでないケースがある。(難しすぎる)
場合によっては、一から単元丸ごと学びなおした方がよいケースがある。そこを臨機応変に対応できる指導者であればいいのだが、学生がやっているケースもあり、そこまでを求めることはなかなか難しい。
個別や家庭教師をつけても結果が出ないのは、ご家庭と個別・家庭教師の双方に原因があることが実態。
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④モチベーションの低下
ある意味での最終手段である③も機能しなくなると、モチベーションの皆無につながります。(そもそも①の段階からモチベーションは落ちている)
どんな組織もそうですが、「今やっていることが楽しい」と感じなければ、いい結果は生まれません。やらせれ勉強ではいけないのです。
であるからこそ、①~③のプロセスを経て、④に陥った子に対して我々は、本人ができそうな1科目に絞り、そこにコミットして勉強すれば結果が返ってくる喜びを感じさせる指導やスケジューリングを組みます。1科目にしぼるので、その科目の結果しか出すことはできません。しかし、これが長い目を見た時には有効なのです。6年生でもこの手法を取り入れます。したがって、目先の結果に拘るご家庭はお断りをしているのがタカベルのスタイルです。
こうしたプロセスが進行すると、最悪の場合、中学受験をドロップアウトすることにつながります。ドロップアウトすること自体は一つの決断なので尊重しますが、懸念されるのがその子の先の長い人生です。負けたという経験を背負って、長い人生を歩むことがどうなのか。その逆境をバネにできる子はよいのですが、引きずる子は心配です。
今、どのプロセスにいるのかを紐解き、効果的な提案を繰り出す。これがタカベルの存在意義とお考えいただければ幸いです。