中学受験コンサルティング タカベル

家庭教師 × コンサルティング 学習指導と効果的家庭学習で成績アップ!!

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合格体験記①

こんにちは。

中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。

 

現在10の塾のコンサルティングを行っていることに加え、新6年生は予習シリーズ改訂初年度なので、頭を整理するのに苦心する日々を過ごしております。ただし、教材が変わってもやることは大きく変える必要はありません。

 

基礎学習・スモールステップ・アウトプット・直しの4点セットに加え、優先順位付けをすることができれば、確実に成績につながってきます。新年度がスタートし、2週間が経とうとしています。モチベーションがそろそろ落ち、疲れもたまる時期。

 

お子さんの様子がいつもと違って、「変だな」と思ったら、思い切ってその日の学習はストップすることも勇気です。

最終的に戦ってくるのはお子さんですから…

 

さて、2023年入試を終了したご家庭には合格体験ヒアリングシートを送付し、ありがたいご回答が続々と返ってきてまいりました。3回にわたり、本ブログにて一部ご紹介いたします。長きにわたるサポート、本当にお疲れさまでした。

 

 

1) いつ頃からご利用になられたか
5年生の4月からです。

2) 利用を検討し始めたきっかけ
① いつ、何を、どれだけ取り組めばよいのか、具体的に対策を立てたかったので
② 集団塾の先生に勉強方法について相談しても、具体的な案が得られなかったので
③ 親の創意工夫や関わりだけでは、成績アップは難しいと思ったので


3) 上記に関連するエピソードがあれば


4年生のうちは親の関わりでなんとか対応できたのですが、5年生からは通塾日数と定期テ
スト頻度が増え、授業内容を消化することが難しくなりました。一方、子供はまったく危
機感を持っておらず、そのことに親の私がイライラし、ぶつかることが増えました。

4) (利用し始めてから)成績はどのように変わりましたか
やるべきこと、やらなくてもよいことがはっきりし、不安定だった成績が安定しました。
臨機応変にスケジュールを立てていただいていたので、苦手な分野はありますが、大きな
穴ができにくかったと思います。


5) (利用し始めてから)お子さんのようすはいかがでしたか
子供も時間があえば、面談に参加し、高畑先生からやさしくお声かけ頂きました。私が思
い付きで提案する勉強方法やスケジュールではないので、子供も納得して日々の課題に取
り組むことができました。また、算数・理科の家庭教師の先生にもお世話になっていまし
た。毎回、子供の話をじっくり聞いてくださり、励まし、自ら考えることを促してくださ
いました。わからないことを確実に解決していけるので、子供も安心して問題に挑戦して
行けたと思います。

6) 入試の結果について
ご指導いただいた当初からの憧れ校、本命校がありましたが、本命校のほうに合格するこ
とができました。憧れ校へも思い切ってチャレンジもできたので、悔いなく受験を終えるこ
とができました。


7) 利用してみて、最大のメリットと感じたのはどういったところでしょうか
① 集団塾とのかかわり方についてアドバイスを頂き、思い切った対応をとれたこと
② 子供の理解度に合わせ、毎週のスケジュールを作成頂いたこと
③ 家庭教師プランとの併用により、より深く子供の様子を理解いただいたこと
④ 親の不安や焦りを受け止めていただき、冷静に対処頂いたこと
⑤ 過去問の進め方、受験校の分析、頻出分野についてアドバイスを頂いたこと

最大のメリットがたくさんありすぎて書ききれません。
受験直前・受験中に頂いた温かいお言葉にもとても励まされました(泣きました!)
先生方のサポートなしには、受験を乗り切れませんでした。本当にありがとうございま
した。

 

【高畑より】

 

創業初期からご利用いただき、誠にありがとうございました。

思い返すと本当に様々なことがありましたね。

個人的に印象に残っていることとすれば、過去問の相性が合わなかった1月校を直前に差し替えたことでしょうか。

ただ、息子さんの自力と最後の馬力で、結果6校もの合格を勝ち取りましたね。

5年4月と6年2月で比較し、本当に精神的にたくましくなったと思います。

中学に入学後も、この2年間で身につけた自主的に学習をする姿勢をいかんなく発揮してください。

そして、大好きな野球にとことん打ち込んでくださいね。心より応援しております。

 

2023年02月18日 12:23

ティーチングとコーチングの使い分け

こんにちは。中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。

 

入試対応・新学年最初の1週間を終え、ようやく平穏な日々が戻ってきつつあります。あとは新年度1回目の各テスト分析が大きな仕事でしょうか。

 

と思いきや、創業3期目にしてはじめて他社さんと仕事を行う可能性が出てまいりました。

 

コンサルティング・コーチング・家庭教師をサービスとして打ち出している中で、常々考えていたことが「塾で質問しづらい子」や「次の家庭教師の授業までに質問をしたい子」への対応。これを解決できない2年間にもどかしさを常に感じていました。

 

そこで、ある会社さんからこれを解決するぴったりのサービスの売り込みがあり、明日面談を行う予定となっております。妥結に至りましたら、さらに「家庭学習」にコミットできるサービスが実現できるかと思います。こちらについては進展がありましたら、ブログやHPにて記していきたいと思います。

 

3期生にもとことん手厚くというスタンスで、稼働してまいります。

 

さて、本日はティーチングとコーチングについて思うところを記したいと思います。

私共のコーチングプランが稼働して1か月が経過しようとしていますが、お子さんに小さな変化が見られたとの声を頂いております。

 

この実際をお示ししながら、ティーチングとコーチングにはどのような違いがあるのかについて、ご説明いたします。

 

ティーチングとは読んで字のごとく、「教える」という行為を意味します。

子どもよりも長く生きている大人や指導者の方が多くの知識を持っているので、それを一方通行型で「教える」という行為です。

計算のやり方や公式、漢字や社会の知識など基礎学習の指導で用いられることが多い手法です。

 

一方、コーチングとは双方向のコミュニケーションにより、自らが答えを導き出せるようにサポートしていく指導方法を意味します。つまり、知識ややり方の押し付けはしません。

これは読解の学習や算数の一行問題・大問などの指導で用いられるべき手法です。

 

では、次に2つのメリットとデメリットを記していきましょう。

 

①ティーチング

 

メリット:どうしてもインプットが必要な計算のやり方や知識は素早く伝えることができる。

 

授業の時間には限りがあります。そして、中学受験で必要な漢字や社会の知識は膨大です。いちいち考えさせていてはいくら時間があっても足りません。したがって、こうした基礎学習では一方通行型のコミュニケーションを中心に進めていきます。

 

デメリット:学習者が考えなくなる。

 

当然受動的なコミュニケーションなので、学習者は聞いているだけとなります。

これを読解問題や少し思考力が必要な問題で行ってしまったら、どうでしょう。

もうその問題は2度と出題されることはありません。教え込みの指導で行ってしまったら、また少しひねられた問題が出たときに太刀打ちができなくなってしまいます。これはコーチングで対応すべき領域の問題なのです。

 

②コーチング

 

メリット:双方向のコミュニケーションなので、考えることを要求される。そして、気づきを与えられる。

 

例えば、

大人:「志望校までまだ偏差値が10足りないね」

子ども:「うん」

大人:「特に算数が足を引っ張っているね」

子ども:「うん」

大人:「じゃあ、今日から算数の図形を追加しないとね。」

子ども:「うん。やる。」

 

これはティーチングの手法となります。大人の方が分析力は高いので、出た結果をもとに今後の指針を一方通行型で示しています。ですが、これでは子どもは動きません。なぜなら、苦手科目かつ押し付けの勉強となってしまうからです。

 

これをコーチングで表すなら、下記のようになります。

 

大人:「志望校までの距離感はどうかな?」

子ども:「少し足りないと思う」

大人:「じゃあ、色々と課題はあると思うけど、何を頑張れば近づくかな?」

子ども:「やっぱり、算数かな。」

大人:「そうだね。自己分析できててえらいね。算数の特に何の分野に課題があるかな?」

子ども:「うーん。図形かな。」

大人:「じゃあ、図形の何の教材をやればよさそうかな。」

子ども:「夏期講習のテキストの間違いが多かったから、これをやってみる。」

大人:「よし、じゃあ週間学習計画に落とし込んでみよう。やると決めた○○君は強いから、絶対成績につながるよ」

 

これがコーチングの手法の一端となります。上記ティーチングと最終的なゴールは同じですが、問題は学習者の心がどうかということです。どちらの方がやる気になるかということは言わずもがな。

 

自分で考えて出した結論や答えには責任が伴います。押し付けられたことには責任が伴いません。

これがコーチングの最大のメリットであると考えます。

 

デメリット:答えを引き出す側と導かれる側の信頼関係が重要。

 

コーチングで最もネックな点が双方の信頼感です。

信頼のおけない人から導かれても「やろう」とはなりません。

したがって、日ごろからお子さんに受容と共感を示し、プロセスをほめてあげるということが必要となります。

私も人間力の塊ではありませんから、コーチングの中で雑談をとにかく傾聴し、共感を示し、毎日のlineノート提出でほめ、アドバイスを与えることにより、信頼を勝ち得る努力を行っていきます。

まだまだ道半ばですが、これを受験終了までサポートすることにより、合格そして生涯学習の伴走者であり続けていきたいと考えています。

 

人の心を動かすということは本当に難しいです。そして、人の心を動かすということ自体が傲慢な態度であるとも感じています。お子さんと同じ目線に立ち、ティーチングではなくコーチングにより、一人でもお子さんがやる気になれば幸甚です。

 

しかし、時にはテスト前など差し迫っている際にはティーチングも必要。冒頭記した他社さんとのサービスを検討しているのはそうした意味合いも含んでいます。

 

ティーチングとコーチングの使い分け。これをうまく行っていくことが2023年タカベルの第一の事業課題と考えています。

 

 

 
2023年02月12日 14:27

「やる」努力よりも「やらない」勇気

こんにちは。

中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。

 

新年度もスタートし、今週末はカリテ・週テ・育テ・復テと各塾では新学年最初のテストが開始となりますね。

 

新年度最初の2週間は試金石。特に新5年生以下のお子さんは、ここで学習計画が確立できたかどうかが、今後1年を占ってくると言っても過言ではありません。

 

今週末に続々と結果が判明するかとは思いますが、結果を受けて「まずい、もっとやらせなければ」と思うのか、「まずい、優先順位付けして学習を進めさせよう」と思うのかでは今後の結果が大きく変わってきます。

 

新学年がスタートし、通塾日数も増えてきたことかと思います。サイクルをつかむのが大変であるとともに、通塾日数の増加に伴って、お子さんなりにも疲弊してくることと思います。

 

そこで前者の選択をとってしまった場合、疲労が蓄積している中での学習量の増加となりますため、モチベーションにも関わる悪循環を来してしまいます。

 

一方、後者の選択をとると今必要な学習に絞られ、質にこだわった勉強法となるため、長期的には勝ちです。

 

大切なことは結果を受け、今とっている週間学習計画が正しいものなのかどうかをお子さんの現況を鑑みながら組み立てていくことです。

 

週テストやカリテの結果だけで中学受験の成否が決まるわけではありません。これらはあくまでも通過点。マラソンと同様で、通過点では水分補給をすることも時には大切です。結局のところ、最終盤にギアを上げられるほどの余力を残しておくことがポイントであるということです。

 

先日、2023年度の合格実績を公表いたしました。

私共は創業以来、塾で中位クラスもしくは成績に苦しんでいるお子さんのモチベーションと学習計画に手をつけることで、成績向上・志望校合格に寄与するスタイルでやってまいりました。

正直、御三家のような超難関校を多く出すというスタイルでは行っていません。

ですが、上記のような「引き算」の手法を用い、今年度も全員が第一志望・第二志望に進学していきました。

 

全員に1~2年かけて提案してきたことは下記の7つです。(20くらいありますが、書ききれませんので7つに割愛します)

 

①タームごとの優先順位付け

 

5年前期での優先順位、5年後期での優先順位、6年前期での優先順位。それぞれのタームで優先順位づけを行っていくこと。具体的には、5年前期までは「2科目偏差値」を追いかける。5年後期までは「3科目偏差値」を追いかける。6年前期までは算数・理科の苦手克服に努めるなど…。

 

②量より質

 

量でコントロールするのではなく、各科目各タスクはぶつ切りに。例えば、算数の基本問題と練習問題を1日で一気に終わらせる勉強法ではなく、予シリ基本問題→演問基本問題→予シリ練習問題→演問練習問題→間違えたところという具合に、スモールステップを刻む。

 

③インプットよりもアウトプット

 

インプットではなく、アウトプットを中心に。要点チェックを何回も繰り返しても学習効果は高くありません。知識が1問につき1個と限定されてしまうからです。知識を点で終わらせるのではなく、線にする。短期記憶ではなく、長期記憶にする。これがポイントです。

 

④国語のテキストを一番汚くする

 

絶対に国語の学習を疎かにしない。週テスト、育成テストなどに全力を尽くす勉強法だとどうしても国語が後回しになりがちです。しかし、国語ほど論理的かつ全科目に通ずる能力の育成に長けた科目はありません。全ご家庭に大問1つを4日に分けて勉強を行う学習法を提案いたしました。

 

⑤親御さんはモチベーション維持に努める

 

お子さんの成績ではなく、モチベーションを第一に考える。繰り返しになりますが、ゴールは中学入試ひいてはその先です。

徹夜で勉強をさせてとらせた成績では、モチベーションが上がらず、長続きしません。大切なことは、お子さんが自走をした結果で得た成績こそ、モチベーションが高まります。その仕組みづくりを家庭学習の中でもどんどん導入していきました。

 

⑥5年までは塾のテキストを密度濃く

 

副教材は控えめに。もちろん、記述がどうにも上がってこないということで提案することはあります。しかし、塾の膨大なタスクに副教材を加えると、言わずもがな。特に5年生までは副教材の提案はこちらからほとんど行いませんでした。

まずは塾のタスクを「こなす」のではなく、「密度濃く」。

 

⑦テストは健康診断

 

テストの分析を。テストは「何点だった」を確認するものではありません。「何が課題か」を確認するものです。

例えば、国語の選択肢問題が弱いのであれば、国語の学習計画自体を見直します。

例えば、算数の立体のイメージが弱いのであれば、効果的なアプリを提案します。

あくまでも通過点。通過点で他の子よりも遅れたのであれば、どうすれば上がるのか。点数ではなく、これを思案することです。

 

2024年度・2025年度の受験生にもぶれずに上記を提案し続けます。

「やる」努力よりも「やらない」勇気。

 

成績中位もしくは苦しんでいるお子さんは上記をぶれずに行い続けること。

これに尽きます。

まずは今週末の初回テストで効果測定を行いましょう。

 

2023年02月10日 11:23

2023年度合格実績

こんにちは。
中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。

昨日の繰り上げ合格の連絡を受け、7日11時時点の2023年度の合格実績が固まりましたので、ご報告いたします。

・市川中学校
・浦和明の星女子中学校
・学習院女子中等科
・神奈川学園中学校
・鎌倉女学院中学校
・京華中学校(特選)
・埼玉栄中学校
・栄東中学校
・秀明中学校
・淑徳中学校
・淑徳与野中学校
・順天中学校
・成城学園中学校
・専修大学松戸中学校
・東邦大学付属東邦中学校
・獨協埼玉中学校
・日本学園中学校
・明治大学付属中野中学校
・山脇学園中学校
・麗澤中学校(AE)
・早稲田中学校

創業2期目が終了いたしました。
数多くある家庭教師・コンサルティング業者の中から、タカベルをご利用いただき、誠にありがとうございました。

現在、合格体験記の取り纏めを行っておりますので、こちらも本ブログにてご紹介をさせて頂ければと思います。

早速、昨日から新予習シリーズとなった新6年生をはじめとし、2024~2026中学受験のご家庭のコンサルティング・授業が開始となりました。スタッフは7名と小所帯ですが、来年度もたくさんの桜を咲かせること、企業理念である生涯学習を実現すべく、スタッフ一同、精進してまいります。
 
2023年02月07日 11:46

中学受験は成長の宝庫

こんにちは。中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。

 

最近、「字は人なり」ということを痛感させられています。

きれいな字や丁寧なノートは学習意欲の裏返し。

 

先月からスタートしたコーチングで毎日ノートの提出を受けておりますが、前日に提出を受けたノートがやや乱雑。

話を聞くと、やや眠かったそう…

 

「ノートは贅沢に、字と面積図はもっと大きく書こう。○○ちゃんのうっとりノートがみたいな」とLINEでアドバイスをした翌日。

人が変わったかのようなノートになっていました。

 

やはり、字というのはその子のモチベーションを色濃く反映するものだと痛感しました。

 

某塾の漢字の採点が厳しいという声が多く寄せられていますが、入学者を採る学校側の対場からすれば、こういう細部まできっちりできる子が欲しいはず。その練習だと思い、耐えましょう。(私も厳しいとは思いますが…)

 

これは大人にも言えること。新年度に向け講師の採用を行っていますが、メール一つの返信をとってもどういう人となりかはある程度分かってしまいます。対応が丁寧かつ事業内容に積極的に質問をしてくる講師は、モチベーションの表れ。人対人のサービスですので、こういう部分はどうしても深く見てしまいます。

 

「字は人なり」

 

私も肝に銘じて、一層精進します。

 

さて、入試も中盤戦にさしかかりました。

 

すでに合格を決めたご家庭、まだまだ戦い途中のご家庭、様々であると思います。

私共の担当ご家庭も同様です。

 

合格の連絡で、涙する子。悔しくて、涙する子。

 

この2日でも多くの連絡を受けました。この様子を見ていて、中学受験って本当に尊いものだなと感じます。

 

涙をするということは、その子なりに多くのことを我慢して、目標をもって一生懸命立ち向かってきた証。

 

このことだけでも、中学受験をやることの価値は高いと思います。

 

一生懸命努力して勝ち得た経験は成功体験となって、その子に自信を与えます。

一生懸命努力しても勝ち得られなかった経験は悔しい体験となって、その子を人間的に一層強くします。

 

重要なことは、いままで一生懸命努力をしてきたということと、どんな結果になろうと後悔しない形で終わらせてあげること。

 

この2つは子どもが行うものではなく、大人が導いてあげなくてはなりません。

 

結局やるのはお子さんですが、お子さんだからこそ努力ができない局面もあります。

漫画を読みたい、ゲームをしたい、YouTubeを見たい…。これは子どもなら当たり前の欲求。

 

この欲求をコントロールし、勉強に気持ちを向かせることが中学受験ならではの難しさと楽しさだと思います。

 

そして、後悔しない形で終わらせる。これまた、大人にしかできないことです。

 

稀に、入学する学校に親御さんがネガティブワードを発するケースがあるそうです。これは最悪です。

お子さんの今までの頑張りを真っ向から否定しているのと同じことです。中学受験をやった意味がないどころか、やらない方がよかったと後悔する形で終わってしまいます。

 

大切なことは、今までの頑張りを最大限評価してあげること。

 

過去に、医者を目指して中学受験をしたお子さんがいました。

残念ながら意中の学校には進学ができず、大変落ち込んでいました。

そんな時に、電話越しに涙ぐむお子さんに「先生は成功し続けているお医者さんよりも、人の痛みが分かるお医者さんに診てもらいたいな。だから、今回の結果は神様が与えてくれた立派なお医者さんになるための試練なんだよ。」と言葉をかけました。

 

今では進学先で成績良好だそうです。

 

12年という短い人生しか生きてこなかった子たちが、約3年間つまり、人生の1/4を使って行うビッグイベント。

小さかった子が自分で結果を受け止められるほど大きくなったのもこの3年間。

 

どんな結果になろうとも、最後は前を向いて中学校に進学させてあげましょう。それが中学受験における、大人の最後にして最大の仕事だと思います。

 

そして、それができたときはじめて「中学受験は成長の宝庫」だったなと感じられると思います。

 

さて、まだまだ戦いは続きます。

講師陣は来年度以降の授業に専念させているので、大変寝不足と気が休まらない毎日ですが、親御さんとお子さんのことを考えると、そうは言ってられません。頬をたたいて、中盤戦以降もともに戦います。

 

全受験生に幸あれ。

2023年02月03日 12:36

受験生への最後の言葉

こんにちは。中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。

 

いよいよ、東京・神奈川入試本番まで刻一刻と時間が迫ってまいりました。

 

他講師も含め、タカベル全体としての2023中学受験生の本番前の授業・コンサルは30日まで続きますが、個人としては全受験生の授業が終了いたしました。

 

そして、私個人としては来年度から授業はもたず、コンサル・コーチング・経営業務に専念するため、中学受験生の学習指導は最後となりました。

 

最後の授業は渾身の想いをこめ、下記のことを生徒に申し伝えました。

 

「俺はここにいる誰よりも勉強を積んできたし、塾でも怒られ、色々なことを犠牲にして頑張ってきたんだ。だから落ちるわけがない」という気持ちでテストに臨んでくること。

最後に、ハチマキにメッセージを記し、握手を交わしました。

 

いわば勝者のメンタリティーという言葉が一番近しいでしょうか。

 

スポーツでもなんでもそうですが、強そうな対戦相手が出てきたときに「うわー、全国の強豪校だよ…絶対に無理だわ」と思って試合に挑むのと、「いや、強豪校といえどもどこかに必ず隙はあるはずだ」と思って試合に挑むのでは、もう前者の結果は明白ですよね。

 

それと同じです。偏差値が多少足りていなくても、合格最低点に多少届いていなくても、模試や過去問で合否が判明するわけではありません。大切なことは「本番で100%の力を発揮し、後悔のない形で中学受験を終わらせる」

そのためにも、ここからはお子さんが本番でピークを迎えられるよう、プラスの言葉をかけ続け、送り出してあげてください。

 

そして、無事に2月1日が迎えられそうなことにお子さんに感謝しましょう。この日を迎えられるということは、それだけで立派に育った証ではないでしょうか。

 

中学受験は約3年間にわたり、荒波の中を親御さんが船頭になり、船員のお子さんとともに船を目的地までたどりつかせるという、大変な戦いです。

 

荒波と言えば、志願者が年々増加する外部環境やそれに伴う塾のクラスの昇降でしょうか。

そして、船員のやる気があればよいのですが、荒波すぎて目的地までの距離感が遠く、船頭だけが頑張っているという状況もこの間、多々あったことでしょう。

 

しかし、船員は船員で好きなことを数多く犠牲にし、平穏な波で船をこぐのではなく、あえて荒波という厳しい道を選択し、今まさに目的地に近づこうとしてきたわけです。これだけで人間的にも精神的にもたくましくなったといえる尊い経験をしたと思います。

 

そして、いよいよ船員1人の力で、最後の数キロをこぐ段階となりました。船頭はもう口は出せません。

今までの中学受験を回顧しながら、たくましくなったわが子の背中に「頑張れ」と声をかける段階です。

 

各ご家庭、船頭としての最後の仕事を楽しみながら、本番送り出してあげてください。

 

タカベルを頼っていただき、お子さんの指導と家庭学習に携わらせていただいた2023年度入試組のご家庭の皆様、誠にありがとうございました。1枚1枚学習計画表に回数をつけていますが、多い方は91回。91週間にも及ぶ家庭学習計画を組ませていただいたご家庭もありました。私共も1船員として携わらせていただけたことに、深く御礼申し上げます。

 

スタッフ一同、お子様の納得のいく中学受験となります事、心より祈念しております。

 

また、来年度以降に中学受験が控えているご家庭も全力でサポートすることをお約束いたします。

スタッフはまだ7名と小所帯ではありますが、少数精鋭で一層の研鑽に励んでまいります。

 

全受験生に、幸あれ。

 

中学受験コンサルティングタカベル 代表

高畑 洋平

2023年01月28日 11:56

能力=点数ではない

こんにちは。中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。

 

金曜日から千葉入試も本格化し、すでに合否連絡も始まってきました。

 

もちろん、合格の連絡もうれしいのですが、「中学校に入ってからもお願いいたします」の声ほど、うれしいものはありません。

 

私たちタカベルは生涯学習を企業理念にしております。

 

結局、社会人になってからも学び続けなければならないので、当然中学受験がゴールではありません。

卒業したその後も携わらせていただく機会を頂戴できることは、指導者冥利・コンサル冥利につきるなと思う、今日この頃です。

 

さて、入試対応と並行し、シリーズ生の組み分け前対策も同時並行にて行っています。

過去問を解いていただき、その分析を行っているのですが、最近感じることが能力=点数ではないということです。

 

つまり、日ごろの勉強の成果が点数に直結しないことも多分にしてあるということです。

 

それは様々な要素が考えられるのですが、しっかりと勉強しているのに点数にならない原因は大きく2つに大別されてくると思います。

 

①テスト慣れ

②家庭学習で病巣をおさえられていない

 

①について記しますと、これは5年生以下は致し方ない部分もあるかなと思います。

6年生みたく、過去問を連日のように解いているわけでもなければ、範囲の定めのない模試が頻繁に開催されるわけでもありません。

テストで得点化をしようと思うと、見直しの仕方や時間配分といった、ある種テクニカル的な要素も必要になってきます。

 

これを家庭学習で改善するとすれば、問題を解くときのノートの取り方と時間制限付きトレーニングを課すということが必要になってきます。

 

たとえば、日ごろから字が乱雑なお子さんは、当然テストでも字が乱雑となります。

また、日ごろから時間を意識することなく国語を解いていると、当然テストでも時間配分を誤ります。

 

これらは、今持っている学力はあるのだけど、点数化できる力がまだ足りないというだけです。

①が本質的な問題であるお子さんであれば、家庭学習のやり方にひと手間を加えるだけで改善が図れてきます。

 

②について記しますと、根本的な原因を見誤っているという事象が考えられます。

 

私共が家庭教師の依頼を受ける際は、いきなり申し込みをしていただくのではなく、まずは現状の家庭学習の様子からじっくりと把握させていただいています。なぜなら、ご家庭がしっかりと学習にコミットしている場合、家庭学習の改善で点数化できることがほとんどであると考えるからです。その場合、家庭教師は最終手段であると位置づけています。

 

例えば、国語がある程度の位置にいて、さらに上に引き上げたいというご依頼の場合。受けたテストを送っていただいたときに、よくよく分析してみると、読解力ではなく語彙力に課題があるということが発見できることがあります。2択までは切れているのだけど、文末の語彙を知らなかったために誤答してしまうなどのケースは、読解力ではなく、語彙力に課題があるわけです。この場合、読解力がなくて点数化できないわけではありません。

 

今悩んでいることの本質を見誤ってしまうと、それに対する処方箋を誤り、誤った方向性で進んでしまうと時間を無駄にロスするだけとなってしまいます。今のお子さんに何が足りないから、成績が伸び悩んでいるのか。

ひょっとしたら、大きなくくりの国語という科目の能力が足りないのではなく、国語の中の一部の能力が不足しているだけかもしれません。

 

それを分析する上で、日ごろのノートとテストの問題用紙は生きた教材です。各ご家庭には申し訳ございませんが、引き続きご協力いただけますと幸甚です。

 

さて、東京入試まで残すところ10日を切りました。最終盤にできることは限られています。ここからは苦手をつぶすフェーズではなく、得意でもなく不得意でもない単元を得点化できるような方策を考えることがよいかと思います。

 

全受験生に幸あれ。

 

※本日時点で新年度、スーパー家庭教師(算・理)は残席が2となっております。コーチングプランは水曜日の枠は満席となりました。

 

2023年01月22日 14:58

目を引く志望理由書

こんにちは。

中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。

 

今週から千葉入試が開始となり、東京・神奈川は2週間を切るなど、2023入試も残りわずかとなってきました。

現6年生ご家庭との残り僅かな仕事を寂しくも感じつつ、合格に向けたスケジュール作成と過去問分析に昼夜邁進している今日この頃です。

 

さて、志望理由書の添削依頼を数多くいただいております。

もちろん、中学受験は4科目の成績が一義的かつ圧倒的に合否の判断材料とはなりますが、学校側が志望理由書の提出を求めている以上、何らかの形で合否をわずかに分ける要素として、見られていると思っておいて差支えないかと思います。

 

私は就職活動を経て、都市銀行に就職しました。銀行という職業柄上、差別化が難しい業種となります。

「あなたの思い描くキャリアやビジョンはなぜ、うちの銀行じゃないと実現できないのですか?」という点は、数多くの金融機関で質問されたと記憶しています。

 

なぜ、就職活動においてこのような質問がなされるのか。それは下記の2点を聞きたいのです。

 

・入ってから、「思っていたところと違う」と言われるのを避けるため。

・うちの会社をよく理解し、愛してくれているかどうかをはかるため。

 

つまり、「自分はこうしたキャリアを描きたい。そのためには御社でないと実現できないんだ」という、自己分析×企業理解がしっかりとマッチすれば、内定への道が大きく描けてくるというものです。

 

これは学校でも同様。私立小教員としても多くの願書を目の当たりにしましたが、少し読んだだけで学校のことをしっかりと理解してくれいてるかどうかは見抜くことができます。

 

これらの観点を総合させるに、目を引く志望理由書とは下記のような要素が盛り込まれているかどうかに決定づけられると考えます。

 

①どういうお子さんであるかの人となりが伝わること。

→将来の夢、中高で伸ばしていきたい能力など…

 

②その学校でなければならない理由が盛り込まれていること。

→雰囲気がよいや制服・校舎などのハード面は「他にもそうした学校あるじゃん」となり、避けた方が好ましいです。

 

③その学校の教育理念に賛同の立場を示すこと。

→教育理念とは学校の心臓部です。これに賛同の立場を示し、①の伸ばしたい能力や将来の夢の実現とリンクさせた文面にすると、効果的です。

 

④実際に見聞きした情報を盛り込む。

→③だけを切り抜くと、HP上やパンフレットから得た情報だけでも書くことができてしまいます。実際に足を運んだ様子や在校生から受けた印象なども盛り込むと、より学校側に志望度を伝えることができます。

 

この4つの視点を用い、まずは文章を仕上げましょう。

そして、仕上げた文章を読み返し、「本当にこの学校でなければならないのか?」と1文1文に突っ込みを入れてみてください。詰めが甘い部分は再修正を行っていきましょう。

 

志望理由書とは学校へのラブレター。学校側は今まで何枚も飽きるほど見てきています。

「またか」と思われないような、振り向かせることができるような、渾身の想いを伝えてみてください。

 

ただ、繰り返しになりますが、あくまでも4科の成績が圧倒的に判断材料となりますので、こちらのサポートを最優先に行いましょう。

 

2023年01月17日 15:18

勝てる学習計画の組み方

こんばんは。中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。

 

合格の二文字がお子さんを強くすることもありますし、不合格の三文字がお子さんを強くすることもあります。

 

人間、何事も経験値を重ねることで人間的に一回りも二回りも大きくなっていきます。

 

釈迦に説法ではありますが、就職活動等は不採用となることの方が圧倒的に多いわけです。なぜ、落とされたのか。業界分析や企業分析が甘かったのか、NGワードを面接で言ってしまったのか等、失敗したときには、その原因を分析すれば、成功に胡座をかいている人間よりも大きくなることができます。

 

受験も同様。毎回毎回のテストで良い結果を収められることは稀です。そんな受験生はわずか一握り。悪かった時はその原因を分析し、次回同じことを繰り返さないこと。これこそがテストを受ける意義であり、受験を通して人間的に成長するということなのです。

したがって、我々は組分けテストやマンスリーが終わったら、必ず全科目の問題用紙と解答用紙の提示を行ってもらっています。

 

悪かった原因は、時間配分などのテスト慣れなのか、ケアレスミスなのか、特定の分野のやり込みが不足していたのか等…

 

この反省を次のテストまでの学習計画と家庭学習法に盛り込むということを入試本番までひたすら繰り返していきます。

 

今回、5年4月からお申し込み頂いた方が3戦3勝という好調な滑り出しをきりました。まさに、上記プロセスを毎週のように実践していました。本命の中学受験はまだ終了していないので、本格的な検証はこれからですが、下記の点に意識をして、「勝てる」学習計画を組んでみてください。

 

①学習は小刻みにスモールステップで

 

初対面の無料面談を通じてよく伺うケースが、月曜日は算数の日。水曜日は社会の日。

というように、1日で1科目全てを終わらせるケースが目立ちます。これは脳科学的にもあまりおすすめできません。

 

忘却曲線の理論に基づくと、学習時間が空けば空くほど、思い出すのにパワーを要します。上記の例ですと、1日で宿題などを全て片付けてしまうと、その単元や内容は随分先まで行わないということになってしまいます。サピックスさんの基礎トレはこの理論に基づいた実に理に敵っているテキストなんです。

 

したがって、理想的な学習計画は「毎日・全科目・少しずつ」です。

 

②インプットとアウトプットを1対1で

 

大学共通テストの煽りを受けるのが中学受験です。大学付属を除き、大学進学実績がその私立中学のある種の売りになるからです。共通テストも多方面の能力が問われる時代となりました。中学受験も同様です。言葉を知っているだけではダメ、解法を知っているだけではダメという具合です。

従来はインプットである一定レベルの学校までは乗りきれていましたが、今はそうはいきません。

学習計画の中にインプットとアウトプットのバランスを均等になるように組むことがポイントです。そして、インプットは自走。アウトプットの壁打ち相手に親御さんがなってあげる。これが理想の学習の進め方ですね。

例えば、国語はなぜその選択肢を選んだのかの根拠を聞く。選択肢問題一つをとっても、流さずに勉強することが勝てる子になります。

 

③時間つきトレーニングを

 

テストは制限時間内に何ができるかが勝負です。最初のうちは①~②をしっかりやっているお子さんでも結果にならないことがあります。

その原因は時間つきトレーニングの不足が理由であることがほとんどです。

しかし、これは受験学年でないお子さんが毎日行うことは推奨していません。毎日行ってしまうと、時間内で終わらせることだけが目的となってしまうからです。

組分けやマンスリーの直前期に①~②がしっかりとできた状態で行うことが最適でしょう。

 

前述のお子さんも、入試直前期の国語の伸び悩みが見受けられ、解いている時の様子を動画で撮影し、送っていただくということを行いました。すると、明らかに時間配分に課題がありました。テストを解いている時の様子は親御さんも見ることができませんし、塾の先生からフィードバックを受けることもほとんどないと思います。

しかし、①~②が出来ているお子さんはこの時間つきトレーニングを積むことで間違いなく成果につながります。これを最適なタイミングに計画に落とし込むと良いかと思います。

 

以上が「勝てる」学習計画の一端となります。

 

新学年に向け、組分けが終わった塾とこれからの塾など様々ですが、新学年というのは基本的にお子さんのモチベーションが最高潮の時です。このチャンスを逃さない手はありません。お子さんと今一度勝てる学習計画を組み、その共有化を図りましょう。

2023年01月17日 15:17

合格までのロードマップの重要性

こんにちは。中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。

 

埼玉入試が一段落いたしました。

現在は千葉校の傾向分析と、東京+神奈川校に向けた学習計画の策定・願書添削・特殊入試対策の対応等、私共も最後の追い込みの時期となっております。

 

我々は、

 

1.担当生徒全員の全学校の合格

2.生涯にわたって、学び続ける姿勢の醸成

 

この2つをとことん追求して運営をしております。

 

今のところではありますが、今年度の6年生は8割方この目標を達成できているかなと考えています。(合格実績はすべての受験が終了しましたら、更新いたします。)

 

これは創業3期目にさしかかったこともあり、4~5年生のころから関わらせていただいたご家庭が受験生となったことが挙げられます。昨年までの受験生は6年生からの関わりが多かったので、提案の幅に限りがありました。

 

この違いは何かと考えた時に、受験終了までに必要なロードマップを早い段階から示せるかどうかという点が大きくかかわっていると感じます。

 

一般的に大手塾のカリキュラムは、5年生ですべての新出事項が終了となり、6年生からは総復習となります。

当然、それまでの消化不良が多ければ多いほど、戦いは厳しさを増してきます。

5年生までの内容のベースがしっかりとしているお子さんは、6年生になったときに入試問題に近いレベル感の問題に着手ができます。多少抜けがある単元は、隙間時間に弱点補強を行えばよいという好循環が生まれます。

 

ところが、5年生までの内容に穴が多い場合は、まずこの穴埋めから行わなければならなくなってしまいます。

お子さんのモチベーションが高ければ逆転もうかがえますが、モチベーションが低い場合が往々にして多いので、負のスパイラルにはまってしまうという構図が生まれてしまいます。

 

つまり、5年最後の時点での立ち位置が中学受験においては1つのキーポイントになってくるということです。

 

ここである程度の立ち位置をキープできるかどうかが、学校の選択肢の幅につながってきます。

 

では、5年生でどのようなロードマップを描いているのか、その一端をお示しいたします。

 

まず、全ご家庭5年生前期までの目標は2科偏差値をとにかく追っていただくことに注力いたしました。

 

偏差値を追うだけではなく、長期記憶と実力になる算数・国語の勉強法をとにかく実行いただいています。

 

なぜか。5年生後期になると、算数では今まで学習してきた内容を「比」を用いて学習します。

「割合」の概念が腹落ちしていないと、当然「比」を使いこなすことができません。

「速さ」の概念が腹落ちしていないと、当然「速さと比」を解くことはできません。

これは、4年~5年の段階で問題を絵に落とし込むトレーニングを疎かにしてきたことも一因としてあげられます。

そして、「比」を使いこなせないこと=5年最後の立ち位置を決めることにつながります。

 

また、国語の5年前期と後期の決定的な違いは、文章の難易度と量、選択肢の長さが急激に増すという点です。

それまで、国語の家庭学習をせずになんとなく点数が取れてきたお子さんが取れなくなってきます。

しかし、本ブログで再三記しています4日分け勉強法をコツコツと行ってきたお子さんは、読むスピード・文章に向き合う姿勢・文を塊でとらえる能力が身についているので、大崩れしません。ここからは記述のトレーニングと解き方を学んでいくのみです。

 

5年前期で2科目の勉強法を身につけ、成績になっていれば御の字です。5年後期に相次ぐ、転塾や退塾を検討することはなくなるでしょう。

5年後期は上述のように算数・国語の難化に加え、理科の原理原則を伴う計算分野が入ってきます。そうなると、5年生最後の立ち位置を決定づけてしまうことにつながります。こうなってしまってからでは目指せる限界というものが発生します。

 

 

受験計画の策定というのは、仕事と同じプロセスをたどると思います。

 

「25日は来店客数が多いから、25日までにできる仕事はあらかじめ進めておこう」という考えと同じで、「5年最後の立ち位置が重要。5年後期は学習内容が難化するから、5年前期までに2科目の学習法を固めておこう」という、目標や来たるイベントから逆算した行動管理が重要です。

 

2025入試までは昨今の中学受験と同様、激化が予想されています。仕事を例にとりましたが、受験のさらなる難しさは競争相手がいること。

 

前倒しの学習が大切なのではなく、ロードマップをしっかりと意識して日々の学習を進めること。これが重要であると、今年度の受験で想いを強くしている、今日この頃です。

 

2023年01月14日 12:49

中学受験コンサルティング タカベル

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