なぜ、成績に差が生まれるのか
こんにちは。中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。
すべてのご家庭は、入塾→授業→家庭学習→テスト→授業…というサイクルを数百回と繰り返し、入試に突入します。
一般的に考えれば、みんな同じサイクルを過ごすわけだから、成績に差は生まれません。
では、このプロセスのどの段階で、成績の差が発生するのでしょうか。
ⅰ、現段階までの積み上げ(低学年の過ごし方、4年や5年でのⅱのまずさ)
これは、入塾前と入塾後の2つに分けて、考える必要があると考えます。
入塾前の過ごし方で入塾後に差となってくる筆頭格が、「計算」
計算力が高ければ、当然問題処理能力も高まります。家庭学習の算数にかかる時間も減ります。テストの時間捻出もはかれます。
5年で入塾した場合、大手塾において計算の指導はほとんど行われません。これは入塾前の過ごし方が物を言ってきます。
また、後述する家庭学習の取り組み方がまずければ、当然成績の差につながります。6年生の成績は、この4・5年生の家庭学習の質が大きく影響します。
ⅱ、授業での理解度→能力における差の要素もある(発達段階)
2つ目に生まれる差は理解度です。同じ授業を受けても、理解度は人それぞれ。特に、中学受験においては発達段階の差がかなり影響してくることもまた事実です。自然と抽象的な思考ができる子は理解度が高く、抽象的な思考が苦手な子は理解度が不十分のため、後述する家庭学習でそれを補わなければなりません。ⅰとも関連しますが、実は低学年のころからの生活体験や親御さんの言葉遣いなど、細かい部分がこうした差を埋めるには重要であったりします。
ⅲ、家庭学習の質
最も差がつくのは家庭学習の質です。前述のように、理解度や成熟度は不公平です。全員が均一なわけではありません。したがって、こうした差を埋めるには授業では分からなかったところを補う、「家庭学習」をいかに質高く、こなせたかで決まります。
ⅳ、モチベーションコントロール
当然ながら、ⅰ~ⅲを行うのは子ども。子ども本人のモチベーションの差によって、ⅲの質も変わってきます。いわゆるやらされ勉強であれば、ⅲをダラダラと解いたり、喧嘩をしながら行ったりと、質を下げながら臨むことになります。すると、成績の差につながってきます。行う本人のモチベーションを高めなければ、成績にはつながってきません。
こうした問題点を解決するには、よい授業を受けることだけでは解決できません。1~2年分の遅れは60分~90分の授業を受けて、一気に解決できる問題ではないからです。
これを解決するには、やはり家庭学習における質を高めることにあります。なぜなら、授業での理解度や発達段階の差を埋めるのは、家庭学習でしか補えないからです。だから、サピックスは拘束時間を短くし、家庭学習にかける時間を捻出させていると思うのです。
こうした問題提起から、その子にあった毎日のやるべきことを明確化する「スケジューリング」や、家庭でどのように勉強したらよいかを提案する「各科目の勉強法」を提案することを通じ、お子さんの学力アップを図ろうとするのが、タカベルの出発点なのです。
もう一度、先ほどのチャートに戻ります。
入塾→授業→家庭学習→テスト
入塾以前~家庭学習の積み重ねが成績につながることは言及した通り。しかし、これだけではありません。最後のテストの部分における戦術も成績を左右する要因となります。
このテスト戦術について、6月12日(土)14時30分~15時にwebセミナーを行います。
人数に限りがありますので、お早めにお申し込みください。