中学受験コンサルティング タカベル

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ご報告

こんにちは。中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。

 

この間ブログでの発信が滞っておりましたこと、お詫び申し上げます。

 

かねてよりご案内していました通り、中学受験塾の設立にむけたプロジェクトを立ち上げ、それに向けて何度も会議を重ねてまりました。

 

塾を立ち上げることで実現できる理念、塾を立ち上げてしまったら実現できない理念、それぞれを会議の中で洗い出した時に私なりに最終決定したことが「向こう数年はタカベルのサービス内容を強化していく」ことで結論が固まりました。

 

その一番大きな理由が、「現在のサービスの方が1つでも多くのご家庭と接点を持てる」と考えたからです。

 

塾を立ち上げてしまうと、持てる接点はそのエリアに限定されてしまいます。私共がこのサービスを立ち上げた原点に立ち返ったときに、「加熱しすぎる中学受験に左右され、自信と考える力を失い、将来学び続けるべき子どもたちが学習意欲を失ってしまっている子たちを1人でも多く救う」ことでした。

 

そして、ありがたいことにこの塾立ち上げ会議の間も、タカベルを頼っていただけているご家庭が数多くあったものの、入会待ちにせざるを得なかったことに心苦しさを感じていました。

 

したがって、現状のサービス内容をより強化し、人員も増員することで理念の実現に向けて、歩みを進めていきたいと考えました。

 

今は塾設立に向けた会議ではなく、タカベルの新サービス提供に向けた会議に舵を切っております。

 

今後のスケジュール感としましては、12月に新サービスの骨格をブログやSNSにて公開し、1月にHP上にてキャンペーンを実施していきます。そして、新年度2月~新サービスの稼働へと動いていきます。

 

現在受け持っている6年生の受験成功と4・5年生の成績・モチベーションアップをまずは一義的に考えるため、メールでもお知らせしたとおり、受験サポートプランについては12月まで、オンライン家庭教師プランについては2月まで入会待ちとなっております。新年度から増員体制で行ってまいりますので、しばしお待ちいただけますと幸いです。お問い合わせ・無料面談については順次受付を行っております。

 

以上、取り急ぎのご報告となります。この間に塾に関する多くのお問い合わせを誠にありがとうございました。

 

タカベルのプラン・人員強化で理念の実現に向けて、しばし奔走してまいりたいと思います。

 

高畑

2022年11月08日 15:20

2022年度合格体験記②

・TI様(2022年度 受験生お父様)



<体験談>
私がタカベルさんのサービスを受けるようになったのは、娘が小学6年生5月の頃でした。当時、娘は大手塾のクラスが昇降するプレッシャーや塾の先生の厳格な指導についていけなくなっており、また、ストレスからテスト中に腹痛を訴えテストにならないことも増えてきたため、親としては中学受験から撤退することも覚悟しました。私自身、中学受験経験者で特段の苦労なく終わったこともあり自分の娘も同じように指導すれば上手くいくと高を括っていましたが、全く違いました。藁をもすがる気持ちでネットで調べたタカベルさんのサービスを受けることとなり、大手塾や娘との接し方、勉強の中長期的方針等について毎月相談に乗って頂き、豊富な経験に基づくご助言を頂きました。

娘は幸運にも希望する中学校に入学できましたが、タカベルさんのサービスを受けていなかったらこの結果は無かったと思います。
中学受験は子供の学力勝負ではありますが、親の精神力の戦いと言うことも思い知りました。親が目の前の事象に一喜一憂し過ぎないことが重要であり、親が精神的に安定していないと子供も悪影響が出てしまいます。自分が中学受験をしていても親としての中学受験は初めてですのでどうしても不安になりますが、中学受験のプロに悩みを聞いてもらい、親身になってご助言頂ける環境を得て本当に良かったです。中学受験で不安感をお持ちの親御さんには、タカベルさんのコンサルティング・オンライン家庭教師を強くお勧めしたいです。』

 

<タカベルより>

このたびは合格おめでとうございます。お申込みの時の持ち偏差値から10の逆転劇でした。

この間、お父様のご苦労は本当に絶えなかったと思います。

時には、連日お電話の面談を組むこともありましたね。

特に印象深かったのは、夏休み中に行ったお父様の学習サポートでした。

そうしたお父様の熱心な姿に、娘さんもこたえようと、最後の最後まで踏ん張れたのだと思います。

結果、紆余曲折ありましたが、御三家を含む3勝。お見事でした。

娘さんが充実した中学校生活を送れること、心より祈念しております。

 

 

お父様の体験談にもありましたが、中学受験で大切なことは上位クラスにいることでも、勉強時間を多くすることでもありません。最も大切なことは「子ども目線に立った」学習法、学習指導、メンタルケアです。

 

当然、本人が勉強好き、上位クラスに上がりたくて勉強をしているのであれば全く問題ありません。

 

ところが、本人にそのような意思がないのに無理に強制をさせても、結果やモチベーションアップにはつながりません。

 

そこで重要な視点は、いかに学習者のモチベーションを高めるかという点です。

 

 

 

モチベーションが上がらない子に、結果で締め付けたり、勉強量を多くしても全くの逆効果です。

 

こうした問題点を解消するために、我々はコンサルティング機能付き家庭教師集団として活動しています。

 

中学受験は、教わっている時間以外の家庭学習の使い方や過ごし方が重要となります。

 

ここでモチベーションを高く維持しながら進めることができれば、結果として偏差値や合格可能性という結果で返ってきます。

 

中学受験でお悩みの方、学習量や偏差値という視点を、子ども目線へと切り替えてみてください。

 

きっと活路を見出すことができます。

2022年03月02日 11:22

2022年度合格体験記①

SK様(2022年度受験生お母様)

合格校:立教女学院中学校、栄東中学校、埼玉栄中学校

体験記:3年生後半に受験勉強を始めてから5年生中盤までは、大量の宿題や計算を行わせる所謂「詰込み型」の学習により、範囲が決まっている四谷大塚の週テストや組み分けでは上位をキープしていました。
しかし5年後半になると、難しい問題も増え、テストも広範囲になったことで成績が失速し、偏差値が10以上も急降下してしまいました。
これはまずいと、ネットで好評と言われている色々なテキストに手を出し、娘もそれを「こなす」事だけに必死になり理解が追い付かず、睡眠時間も削られ、ストレス満載の毎日でした。
6年のGW明けからタカベルさんにお世話になり、スケジュールを立てていただくとともに、娘の力と志望校に合わせて「このテキストだけやる、これはやらない、この講習は受けない」という勇気をもった「引き算の指導」により、やるべきことが絞られ、特に理科と社会の成績が上昇・安定しました。勉強時間の配分もしやすくなったことから、苦手分野や過去問に注力することもできるようになりました。
私にとっても、毎日の勉強スケジュールを立てるストレスが緩和され、またスケジュール作成前の面談でも受験の悩みを聞いてもらえたので、親としても精神の安定剤になっていたと思います。
結果として、空きの合格判定テストでは20%だった第一志望校の合格可能性が、最後には60%まで上昇し、本番でも無事に合格を頂くことができました。大変感謝しています。ありがとうございました。

 

手法:お申込みいただいた際の一番のお悩みは、「深夜まで勉強しているのだけれども、結果につながらない」という点でした。

勉強というのは量をこなしたから、結果になるわけではありません。重要なのは1冊のテキストを信じ、できたという自信をつけることです。

こちらのご家庭に対しては、下記の提案を主に行いました。

 

①様々なテキストには手を出さず、1科目1冊、多くても2冊を受験終了までに4~5周すること

→1冊のテキストを信じ、やり抜くことが理社の底上げと、何よりも娘さんの自信向上につながりました。

 

②国語の個別指導

→国語が苦手なお子さんでした。多くの集団塾は国語の体系的な指導がなされていない場合があります。国語はその問題だけ解ける解法を授けても意味をなしません。どの文章が出てきたときにも対応できる能力を身につけることが何よりも重要なのです。

 

③集団塾のカリキュラムとうまく付き合う

→体験記にも記していただきましたが、理社を中心に授業を間引いてもらいました。特に6年生は拘束時間が多く、家庭学習に十分な時間を捻出することができません。勉強とは得意なことをやるのではなく、子どもの現在に最も必要なことを行うことが勉強です。一斉授業では、もちろん得な単元を学習することもありますし、苦手なところを学習することもあります。裏を返せば、子どもの現在にとって必要のないものも含まれている場合もあります。この点に拘り、家庭学習の時間を十分に捻出しました。

 

④直しの徹底

→「やって終わり」「理解したつもり」これで終わっては勉強の意味は全くありません。1週間のスケジュールの中で、必ず全科目とも直しを行う日を設定しました。これを徹底的につぶしたことが成功の秘訣と考えています。

 

6年生からのお申込みで、難しいタスクではありましたが、親御さんの多大なる協力とお子さんの努力に支えられ、合格へと導くことができました。上記4点が少しでも参考になりましたら、幸いです。

 

2022年02月21日 11:13

2022年度合格実績(追記)

こんにちは。中学受験コンサルティングタカベルです。

 

本日まで中学入試は続いておりますが、大方が昨日をもって終了しました。

 

毎年のように激化する中学受験を乗り越え、満足のいく結果を手にできた方は本当におめでとうございます。

 

また、満足のいく結果でなかったとしても、この中学受験で得た経験や勉強をする習慣は一生ものであります。

 

2022年度入試を終了した保護者の皆様、お子様たち、本当にお疲れさまでした。入学まではどうぞ一息ついていただき、コロナ禍ではありますが最後の小学校生活を満喫していただければと思います。

 

タカベルの2022年度合格実績は下記の通りとなります。(2022年2月9日14時時点)

 

・雙葉

・洗足学園

・慶應湘南藤沢

・立教女学院

・栄東

・青山学院浦和ルーテル

・埼玉栄

・星野学園

・渋谷教育学園幕張

・市川

・東邦大東邦

・佐久長聖

 

以上となります。数多くある家庭教師、個別指導、学習コンサルタントの中から、実質1期目でありましたタカベルを選択いただきまして、まことにありがとうございました。

お子様のますますのご成長、ご家庭のご多幸を心より祈念しております。

 

さて、本年度の結果を受け、私共なりに箇条書きではありますが、中学受験において重要だなと感じた点を記してみようと思います。

 

①国語力

②1つの教材を信じ、何度も何度もやりこむこと(特に理社)

③暗記算数にしないこと

④大手塾とうまく付き合うこと(時にはカリキュラムを崩すことも重要)

⑤6年前半までに基礎をじっくりと固めること

⑥冷静な判断や冷静な態度で子どもを導き、あたたかく接すること

 

あげればきりがありませんが、特に重要な6点であると考えます。体験談を交え、後日ブログにて詳しく解説をしてまいりたいと思います。

また、本年度の成功事例をもとに、タカベルとして2冊目の書籍の執筆を行っていきたいと思います。

 

さて入試が終了したということは、新たな戦いのスタートであることの裏返しです。明日から学年が一つ上がり、新たなスタートを切ることになるかと思います。タカベルの2期目もお子様の気持ちやつまずきを一番に考え、新たなスタートを切りたいと思います。

学年が上がるご利用者の皆様、新学年もまたよろしくお願いいたします。

 

本日は2022年12月オープンを目指した中学受験塾設立の4回目の会議。

芝の同級生・早大の同級生とともに、お子様の気持ちを大切にした、中学受験のその先にも通ずる能力を植え付けられるモデル構築のため、激論を交わしてきます。

 

2022年度組の皆様、大変お疲れさまでした。

 

2022年02月09日 14:15

2022年組指導終了

こんにちは。中学受験コンサルティングタカベルです。

 

創業開始期以来の忙しい1週間でした。

というのも、毎日のように6年生の家庭教師が入っており、コロナにも気を付けながらの1週間でしたので、大変気を揉みました。

あとは、結果発表を残すのみであります。

 

受験生を指導していて感じる点は、やはり過去問の重要性。

よく意見が分かれるところではありますが、1度行った問題は2度と出題されないから、過去問学習にあまり意味がないという意見。

 

勿論目指す志望校によってさまざまな見方がありますが、私は過去問こそ積極的に取り組むべき。こう考えます。

 

どんな世界でもそうですが、練習でできないことは本番でできるようにはなりません。

過去問学習とは、その学校の求める人物像に少しでも近づく努力をすること。こう考えます。

 

スピード、高得点勝負の学校は時間配分に意識したトレーニング。

思考力、表現力重視の学校は書き方の型を身に着けるトレーニング。

その学校の頻出分野を見つけ、その単元の弱点を副教材などで補強していくトレーニング。

この学校はこの大問を重点的に見直しをする等、テスト戦術のトレーニングなどなど…

 

過去問は上記のような能力を身につける上では、恰好な教材となります。

 

2月第2週にはいりましたら、合格実績をアップしたいと思いますが、今年度は特に過去問を精度高く取り組んだ(もしくは取り組んでもらった)結果、1月校は続々と難関校の合格へとつながりました。それも、受験直前の模試ではその学校の偏差値に足りていなかった子がほとんどです。

 

つくづく、6年9月~の過ごし方が逆転を呼ぶのだなと感じた今日この頃です。2023年以降組の皆様も、今の成績が志望校に足りていないからと、決してあきらめることはありません。過去問を精度高く取り組めば、逆転を起こせます。

 

受験の終わりのような書き方となりましたが、受験はまだ終わっていません。残り2日あります。できる最善の策を講じ、万全の状態で本番に臨めるようにしていきましょう。

タカベルご利用者様に1つでも多くの桜が咲くこと、全国の2022年組の皆様が納得のいく形で受験を締めくくれます事を心より祈念しております。

 

さて、今年も駅まで受験生の応援に行きますが、私たちは受験直前のお子さんにはこうした言葉がけをします。

 

「焦ることはない。不安になることもない。誰よりも今まで頑張ってきたのだから、その自信とお世話になった人への感謝の気持ちを答案用紙に思う存分ぶつけてきなさい」と。こうした言葉がけを毎回行います。

 

当日は勉強はそこそこに、ポジティブな言葉がけをかけてあげ、親御さんもお子さんに感謝の気持ちをつたえるとよいかもしれませんね。

 

「ここまでがんばってくれて、ありがとう。」と。

 

心より応援しております。

 

 

2022年01月30日 11:36

新予習シリーズ

こんにちは。中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。

 

内部選考、埼玉入試、千葉入試の難関校と続々と受験が終了しています。

 

本丸の東京、神奈川受験まではあと1週間余り。受験生の親御さんはコロナ対策、体調管理、最後の追い込みとさぞかし気を揉む日々をお過ごしかと思います。あと少しです。最後のラストスパート頑張りましょう。

 

本日、タカベルは来年2月の塾オープンに向けた3度目の会議を行います。消化不良に苦しむご家庭や最近急増中の6年から中学受験をご検討されるご家庭のお悩みを解決できるモデル構築をすでに進めています。本日でサービス内容の太宗を決定できるよう、激論を交わしてきます。

 

さて、消化不良といえば、2024年受験生から予習シリーズが改訂され、今年度の4年生はすでに1期生として、1年間新予習シリーズの生活をお過ごしかと思います。5年生前期の全テキストを発注してみた感想、4年生を1年間指導してきた感想を簡単に記してみたいと思います。

 

①算数はさらに前倒しのカリキュラム

②万人受けしない作りとなった

③レベルが高くなった(特に総合回)

④理数科目は男子難関校向けの内容となっている  などなど…

 

もともと予習シリーズの国語は難しい内容であると感じていましたが、今回の改訂でより印象に残ったのは理数科目の変更です。

 

使い方を誤ると、消化不良者続出なのではという感想を抱いています。

 

簡単ではありますが、算数の使い方の目安を示しておきたいと思います。

 

Y偏差値40後半を切っているお子さんは、基本問題とトレーニングをひたすら繰り返しましょう。

新予習シリーズでは、苦手な子にとっては、基本問題ですら難しい内容が含まれています。

基礎がぬけているお子さんの最大の学力アップ法は、1冊の問題集を繰り返し繰り返しトレーニングすること。

通常回では基本問題とトレーニング、総合回ではシリーズの基本問題を繰り返していきましょう。

これも、忘れたころにもう1回繰り返すスケジューリングが有効かもしれませんね。

 

Y50前半までのお子さんは、レベルアップのために練習問題の左までこなす必要がありますが、ここでも重要なのは上記の基礎学習を絶対に怠らないこと。特に5年生までは毎週のように新出単元が降ってきますから、難しい問題を解けるようにするのではなく、基本的な解法を身に着けたうえで、難しい問題に対して「考える」という姿勢が極めて重要となります。ですから、基本問題とトレーニング、総合回の基本問題やステップ①は疎かにせず、通常回の練習問題左にじっくりと挑戦するスタイルが良いかと思います。しかし、総合回の練習問題やステップ②には複雑な思考力を求められる問題も含まれているため、その選別は重要です。

 

また、これ以上のお子さんに対する勉強法ですが、これが今回の改訂が改悪と言われるゆえんかと思います。

親御さんはどうしても、収録されている問題のすべてをやらないと不安になるため、実戦演習やステップ③まですべてをこなそうとさせてしまいます。しかし、予習シリーズのカリキュラム自体が1年前倒しのカリキュラムになっています。また、前述のように5年生は毎週のように降ってくる重要単元をしっかりと理解し、暗記ではなく、自分のものにすることが重要な学年です。実戦形式の問題は6年生になったときにいやというほど行いますから、5年生は6年生に向けた発射台をどれほど高くできるかの戦いです。そのためには単元の抜けを作らないこと、これに尽きます。

 

改悪とはいわれていますが、昨今の中学受験事情に即したつくりになっているとは思います。しかし、扱うべき問題の選別等、大人の見る目が本当に重要になるつくりとなったなというのが総合的な感想となります。ペースを乱されることなく、1週1週を大切に過ごしていきましょう。

 

2022年01月23日 12:13

6年生学習指導から見た中学受験に必要な要素②

こんにちは。中学受験コンサルティングタカベルです。

 

本日は前回に引き続き、6年生の演習授業を通し、中学受験でやっておいた方がよいこと1位を記したいと思います。

 

1位 読解学習を疎かにするべからず

 

もう、これに尽きます。

よく見るケースが、この学校は記述問題が多いからあきらめる。

この学校は長文だからあきらめる。

この学校は物語1題だからあきらめる。

うちの子は幼いから、国語の難度が高い学校はあきらめるなどなど…

 

上記理由、すべてもったいないです。

 

もったいないというか、読解学習を後回しにしてきたつけが回っているという表現が正しいかもしれません。

 

たしかに、読解は一朝一夕には成績につながりづらいので、後回しにしがちです。

また、目先の組み分けやカリテに向けて勉強をつづけていると、結果の出しやすい算・理・社に勉強時間が寄ってしまうことはわかります。

 

ところが、理科も社会も難関校では長いリード文が出題される傾向にあります。算数はよく問題を読み込まなければ引っ掛かる問題も偏差値が高くなるにつれて、多くなります。これらすべての科目で中学受験は国語力、なかでも読む能力が大きく試されています。

 

タカベルの受け持ってきたお子さんの傾向を見る限り、よい結果を残してきたご家庭は、みなさん国語がよくお出来になりました。これは、もともと読書好きであったというお子さんもいましたが、こつこつ型で国語力を身につけていったお子さんも多数います。

 

では、こつこつ型で国語力を伸ばしたご家庭にはどのような共通点があるのでしょうか。

 

①毎日、音読をすること

 

これは読解教材に拘らず、何でも構いません。理科・社会のテキストの音読でもよいでしょう。

とにかく、1日10分でも構いませんので、毎日音読は継続してください。

声に出して読むことにより、意味の分からない言葉のあぶりだし、歴史の流れの整理、読むスピードの基準がわかる等…

メリットの塊です。読みたがらない本の読書を強要するよりも、よっぽど効果的です。

これが、昨今中学受験に求められる「速読」にもつながってきます。

 

②本文の精読をすること

 

本文を黙読し、設問を解き、解説をみて、答え合わせをしておしまい。

こんな宿題のやり方になっていませんか?

この勉強であれば、やらない方がましです。

 

読解において重要なことは、選択肢の切り方や記述の書き方などのテクニカル的な要素ではありません。これらは6年生になったときにたっぷり学習すればよいのです。5年生までで重要なことは、本文に対していかに真摯に向き合うか。

 

読むスピードに意識しながら音読をし、わからない言葉をあぶりだし、正しいところに線を引き、場面・段落ごとに小見出しをつけ、できるようになってきたら要約を行う…問題を解くことが重要なのではなく、本文に真摯に向き合う姿勢こそが5年生までは重要です。

 

どの教材の解説も、設問の解説がやたら詳しく、どういうところに線をひけばよいのかという解説がなされている教材はほとんどありません。設問ができたとしても、二度と同じ文章は出題されませんから、問題が解けてもあまり意味はなしません。まずは、問題を解く上で必要な下ごしらえを十分に行うべきです。

 

③テクニックを学ぶ

 

①、②までできるようになってから、③に移ります。記述というと身構えてしまいますが、記述問題は3~4パターンしかありません。そして、それぞれに確固たる解き方が存在します。しかし繰り返しになりますが、③から学んでも①、②がしっかりとできていなければ、いくらテクニックを学んでも仕方がありません。二度と同じ問題は出題されないからです。6年生になったときに、③に時間捻出ができるよう、5年生までに①~②にしっかりと取り組むことが必要です。

 

以上、抜粋して記しましたが、国語は最も論理的な科目かつ、すべての科目に通ずる最も重要な科目であると考えます。

 

他の科目とは異なり、答えが頭の中ではなく、本文中に書かれてあります。正しいところに線引きを行えるようになることで、設問を解く時間の大幅短縮につながります。国語が苦手なお子さんは、線を引かず、設問に答える際に一から読み直して探す傾向にあります。これでは、昨今の入試問題には対応できません。

 

しっかりと文章に向き合う耐久力は前提として、まずは本文をこれでもかというほどかみ砕き、それから設問のテクニックを学ぶ。正しい順序、正しい学習法で勉強すれば、少なくとも大コケやジェットコースターを起こすことはまずありません。そして、冒頭にも記しましたが、この能力は間違いなく他の科目にもいきてきます。

 

であるからこそ、タカベルは90分授業で1題をじっくりと取り組むスタンスで授業を進めています。どんなに苦手な子でもジェットコースターが起きることはまず、ありえません。なぜなら、国語は最も論理的な科目だからです。

 

下記が国語学習に関するおすすめ教材となります。ご参考になりましたら幸いです。

 

https://takabell.com

2021年12月13日 12:43

6年生学習指導から見た中学受験に必要な要素①

こんにちは。中学受験コンサルティングタカベルです。

 

12月も日付が二けたになってまいりました。1月入試を見据えると、6年生は残り1か月。

それ以外の学年は、新学年に向けた1月の組み分けテスト、入塾準備と差し迫ってまいりました。

 

タカベルでも多くの6年生を指導しています。週に複数曜日を頂いているご家庭には、1日は過去問演習、1日は弱点補強にむけたピンポイントの教材演習と、追い込みのサポートをさせていただいております。

 

本日は、こうした6年生の演習授業を通じて、私共が6年生になるまでにやっておいた方がいいと思う事柄を優先順位付けして、記してみたいと思います。こちらはあくまでも、算国理社の成績がほぼ同じというお子さんを想定していますので、優先順位は人それぞれとご認識いただけますと幸いです。

 

優先順位5位 実験教室・体験型プログラム等には積極的に参加させましょう。

 

理科離れという言葉が言われて久しいですが、理科離れであるからこそ、4年生くらいまでは実験教室等に積極的に顔を出しましょう。

算数はできるのに、理科はできない。4科目の中で、理科だけできない。こうしたお子さんをよく目にします。よくよく聞いてみると、興味・関心に課題があると考えます。「好きこそものの上手慣れ」という言葉がありますが、男の子は歴史が強く、女の子は物語文が強い傾向にあるのは、まさにこれです。好きになったからです。おそらく、前者は歴史漫画、後者はドラマ等がきっかけなのではないかと考えます。

 

なので、理科も好きにさせるきっかけを与えましょう。塾の授業時間内に実験を行うことは当然できませんから、ここは興味・関心を引き付けるために、投資をすべきです。理科実験教室というと、どうしても物理・化学のイメージがありますが、昨今は4分野すべてに対応している教室もあります。座学で興味・関心を引き付けるにはどうしても限界があります。ぜひ、ご検討ください。

 

 

優先順位4位 極力、漢字で覚えましょう。

 

前提が4科目の成績が同じという設定ですので、苦手科目は特にないというケースで考えています。そうした際に、極力理社は早いうちから漢字で覚えましょう。塾によっては、5年生まではひらがなでも可としている塾もありますが、6年生になったときに本当に楽です。6年生は前期に算数・国語をかため、後期に理社の積み上げと4科目過去問演習で仕上げていくのが必勝パターンであると考えます。そうした際に、5年生のうちから、知識分野を漢字で書けておくことは大変重要です。漢字を書けない・用語を覚えていないだと、漢字が書ける子に比べて、単純に2倍の学習量が必要になります。これは、後期に理社を積み上げていくときの高いハードルとなってしまいます。極力、漢字で覚えましょう。

 

 

優先順位3位 目的を決めて、計算学習を行いましょう。

 

6年生を指導していて気になるのが、計算の精度。当然人間が行うことですから、どうしてもヒューマンエラーが起きます。

しかし、闇雲に1日1ページだらだらと解いているだけでは計算力は向上しません。そこで、おすすめなのが目的を1つ決めること。

 

例えば、精度に課題がある子であれば、「時間はいくらかけてもよいから、満点を目指すこと」「時間はいくらかけてもよいから、筆算をきれいに書くこと」

速度に課題がある子であれば、「昨日は15分かかったから、精度は問わないので今日は14分で解ききること」等…

 

1日1つ、その子の課題に応じた目標を定めます。時には、正答率勝負やスピード勝負と銘打って、親子で競争してみるとモチベーションが上がるかもしれませんね。入試で大問1の失点はほとんどの確率で、「否」を意味します。しかし、学校によっては見直す時間がなかったり、丁寧に解いている暇がない学校も多々あります。6年生の後半になるまでに、精度重視でスピードも条件づけたトレーニングができるようになっておくことが重要です。

 

優先順位2位 どの科目でも解法説明を

 

特に算数や理科の物理・化学は上記に該当しますが、必ずタスクをやった後に解法説明をさせることが効果的です。塾でやった問題がそっくりそのまま出ることもありますが、そのようなケースは稀です。よく見られる傾向が暗記算数になっているケース。これでは、目指せる学校の幅が狭まってしまいます。聞かれていることは何か。そのために、なぜ、1本目の式を立てたのか。1本目の式で出した数字は何を意味しているのか?

一方的に説明だけさせるのではなく、質問対話形式で引き出してあげるとよいかもしれませんね。これに関連して、式の隣に自分が今何を出したのかということを書かせることを習慣づけるだけでも大きく変わってきます。

 

指導して感じるのが、考えているときにペンが止まる子は頭の中で考えようとしてしまい、自分が立てた式が何だったのかを忘れてしまう傾向にあります。思考を整理する意味でも必ず、式のとなりに何を出したのかを書かせる癖をつけましょう。仕事を覚えるときにメモをとるのと似ているかもしれませんね。

 

ここまで、6年生を指導しているなかで、私共なりに学習の留意点の優先順位2~5位を記してきました。1位はこれだけで相当なボリュームとなりますため、次号にてご紹介いたします。

 

受験生、今が一番つらいかもしれません。ですが、どういう結果であれ、頑張ったことは絶対に報われます。自分を信じて、残りの期間走り抜けましょう。

 

 

 

2021年12月11日 14:40

学年ごとの学習習慣

こんにちは。中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。

 

今回は学年ごとの学習習慣について、言及したいと思います。

 

といいますのも、担当させていただいている5年生のご家庭に手放し学習を提案したところ、1か月で偏差値が7アップしたという事例が舞い込んできたからです。(親御さんにはブログでの公表に同意を得ています)

 

このご家庭は本人のモチベーション低下や、それに伴う親子喧嘩が後を絶たず、4年生の秋ごろからオススメプランにてお申込みを頂いていました。

 

この間、親御さんに対してはモチベーションをアップさせる術やスケジューリングを提案し、5年生2月より、大手塾から大手塾へと転塾をしました。

 

転塾を行ってからというものの、もともと力のあったお子さんでしたので、入塾してから早い段階で上位クラスに浮上することができました。

 

当然、この間もモチベーションの波は激しく、授業(5年生から家庭教師のお申込み)の中でも時折、中学受験の意義や中学校で待っている明るい未来を展望させながら、モチベーションが高まる方策を繰り出し続けてまいりました。

 

そして、5年生前期の総まとめ、志望校判定テストで偏差値60をマーク。

 

順風満帆な中学受験後半戦を迎えられると思った矢先、9月から学習の抽象度が増し、モチベーションは再度低下。

親御さんも手が付けられないほど、やる気を失っていたようでした。

 

親御さんが学習にコミットしたものの、偏差値は53前半に下降。

 

そんな最中に、モチベーションアップに関するご相談をいただきました。

 

そこでご提案させていただいたのが、「1か月、親御さんは一切口出しをせず、本人のやりたい計画で学習を行わせましょう。その代わり、次回の組み分け偏差値がさらに低下した場合は、口出しを受け入れることを条件にしてください。」と申し上げました。

 

やらされ勉強感が随所に現れていたため、これを払拭しなければ次回の組み分けだけではなく、学習嫌いが進み、今後の中学受験にも大きく影響を及ぼすと感じたため、学習の自由度を上げる選択をしました。

 

しかし、ある意味ビジネスなどの交渉事と同じく、要求を一方的に飲むわけにはいきません。自制心が高い子は勉強できますが、多くのお子さんは条件を出さなければ、学習から逃げてしまいます。そこで、結果という要素を条件として加えました。

 

もちろん、この間にも親御さんは言いたいのだけど、言えないストレスと戦っていました。しかし、1か月間介入をしないことを守っていただき、偏差値を59台まで戻すことに成功しました。

 

この事例や他のご家庭での実践を通して、私なりの理想的な学習環境モデルを記したいと思います。(新4年2月入塾をモデル)

 

1、4年生

 

4年生は入塾したてで、多くの子どもは学習習慣が定着できていない時期です。この時期はスケジュール立てや学習の面倒は親御さんがコミットして、行うとよいように感じます。ある意味、二人三脚で歩んでいくイメージです。まだまだ素直で塾に慣れていないこの時期は、親御さんが主導で進めると効果的に感じます。しかし、主導で進めるのですが、勉強嫌いにならないことには十分留意が必要です。

シールなどを活用し、学習は楽しい。また、ほめられることでの成功体験を多く積ませることで、勉強に対する自己肯定感を高めることに主眼を当てましょう。

 

2、5年生前半

 

5年生前半は、徐々に手を離していくことを意識します。自我が芽生え、自立や反抗が生まれてくる5年後期を見据えて、あらかじめ手を打っておきます。最初の段階では、1日のタスクだけを示しておき、1日のいつやるかは本人に選択させる。

第二段階では、1週間のタスクを示しておき、1週間のうちのいつやるかは本人に選択させる。

この作業を5年生前半のうちに定着できておくと、後が楽です。

学習に対するかかわり方は、4年生の時とは異なり、「困ったら、声をかけて。みるから。」等の声掛けがよろしいかと思います。

家庭内テストやチェックを通して、確認をする側に回れるとよいかと思います。この確認作業は絶対に怠ってはいけません。

 

3、5年生後半

 

発達段階にもよりますが、5年生後半は手離せると最高です。

次回の組み分けテストに向けた目標を話し合い、その1か月のスケジュールを提出させる。

学習面に対するかかわり方は5年生前半と同様、困ってたら助けるスタンスでよいかと思います。

5年生前半の時よりも、スパンを長くとり、確固たる目標を設定し、手離しで毎日を進める。これがよろしいかと思います。

目標が未達、もしくは下がったら介入を受け入れるなどの約束事は設けておきましょう。

 

4、6年生

 

5年生のうちに自立的学習習慣が身についていれば、6年生は周りの雰囲気も伴い、かなり楽に進められます。

親御さんは目に見えないプレッシャーと戦う受験生に対してのモチベーターでありましょう。

また、この時期はインプットが終了しているため、その子にあった副教材のチョイスや、宿題や塾のカリキュラムを崩す勇気も必要になります。

特別講習の提案等もありますが、ここの目利きや今一番必要なことを選び抜く、確固たる信念が必要になります。

学習面に対する関わりというより、俯瞰してみる役割が重要であると考えます。

 

ここだけでは語り切れないほど、中学受験の親御さんのかかわり方は奥が深いです。

しかし、中学受験は自立的・自律的学習習慣を身に着けさせることに大きな意義があると考えます。

 

この視点にたてば、オススメプランのサービス内容を見直すべきかと思う、今日この頃です。

 

 

2021年11月16日 13:26

読解は一朝一夕ならず

こんにちは。中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。

 

依然として、国語に関するご相談が多くありましたので、本日は国語について記していきたいと思います。

 

まず、何も手を施してこなかった子が急激に国語が伸びることはありません。

 

本当に、毎日の少しずつの積み重ねが重要な科目となります。

 

タカベルの家庭教師で国語を指導する場合、少なくとも4・5年生は問題を解けるようになることはさほど重きを置いていません。

 

同じ問題は二度と出題されないことに加え、その問題が解けても初見の問題で解けるようになるとは限らないからです。

 

私共は文章を解く上での下ごしらえに重きを置いて、指導をしています。

 

まず、音読をさせます。

 

これは、その子の語彙量が一目瞭然で分かるためです。

 

読みにつまるところは間違いなく、その子が知らない言葉です。これをあぶりだすことによって、語彙量を増やしていきます。

 

音読を子どもにさせないと、これを見破ることはできません。

 

次に、口頭で要旨を確認します。

 

「この話はどういう話?」

「テーマは何?」

「誰と誰が登場して、どういう心情になっているの?」等々…

 

質問のシャワーを浴びせます。

 

ここまでで、第一段階。

 

つぎに、線引きのポイントを指導します。

 

よくある小学生の特徴が、線引きをすることの必要性や意味が理解できないというケース。

 

国語に困って、申し込みをされる子の多くが線引きをしてきた習慣がありません。

また、算数は得意なんだけど、国語ができないから難関校が難しいという子もいます。

 

そんな子にやるのが、1~2年後に読む入試問題をあえて見せること。

多くの子はその長さに圧倒されます。

 

「どう?長いよね」「一から読み返して答えを探している時間ってある?」

「だから、線を引かないといけないというのはこういうことなんだよ」

 

国語に限らず、望ましい行動をとらせたければ、見通しを示すことです。

自分が受験をするうえで身につけなければならない能力であることが分かると、子どもは行動をします。

 

ここから、線引きの指導が始まります。

 

これが終わってもまだ問題には移りません。(気を持たす指導者ですよね…)

 

段落・場面ごとに小見出しや20字程度の要約を行わせます。

 

国語は「読む・話す・聞く・書く」の4技能を問う科目です。

 

音読で読ませ、要旨確認で話させ、線引きのポイントを聞かせただけでは、書く作業が抜けています。

 

しかし、書くということは国語が苦手な子どもにとって、最もハードルの高い作業。

 

いきなり書けといっても、不可能です。

 

であるからこそ、前段階で十分におぜん立てをしてからでないと、書けません。なので、この作業は一番最後に持ってきます。

 

ここまでできて、ようやく問題に移行します。

 

国語の成績が安定しないのは宿題をやって終わりになっていることに原因があります。

 

宿題でやった文章が問題になって出てくることはほとんどありませんし、解いて終わりになることほど無意味な時間はありません。

 

こうした地道な作業が、国語の成績の安定化や6年になったら急に下がる問題の解消につながります。

 

また、よく読書という意見も耳にしますが、これもやらされ勉強では意味をなしません。

 

強制的に読書をさせても、国語の成績には全く効果を及ぼしません。

 

そこで、提案しているのが、予習シリーズ等で一回読んだことのある文章の続編を読んでみること。

 

毎日10分程度、親子で一緒に読む時間を作ってみてもよいかもしれませんね。

 

国語は学習したことが問われない分、他の科目よりも成績が伸びづらいことは事実であると思います。

 

しかし、どんな文章でも国語という科目は、文章中に答えが書かれている、簡単な科目であるとも思います。

 

簡単であるからこそ、奥が深い。

 

指導者の力量が試されるので、やりがいは多いです。

 

ぜひ、実践してみてください。

 

 

 

 

 

 

2021年11月15日 12:15