中学受験コンサルティング タカベル

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タカベルの過去問分析

こんにちは。本日はタカベルの過去問分析班より、一筆記したいと思います。

 

私共は2023年度から新サービスで稼働をしてまいりますが、目玉の一つとして過去問分析に力を入れていきたいと考えています。

 

具体的には、

 

1、その学校の平均点分析から、特に力をいれなければいけない科目(合否を分ける科目)を選定。

2、特に力を入れなければいけない科目(合否を分ける科目)の中で、頻出の単元を選定。

3、採点済み過去問解答用紙を受け取り、苦手分野で頻出の単元を絞り込み。

4、3の単元でその学校の同レベルの教材と進め方をコンサルティング。

 

一見当たり前の作業のように感じますが、まず1ができていないことが多いように感じます。

 

全科目過去問を解くことはとても大切です。時間配分や捨て問を確認する上で、重要です。

 

ところが、同じ問題は二度と出題されません。解いて解き直しをした後は、その学校の合否の分ける科目にウエイトを重くした勉強をとることが、他の受験者と差をつけるないしは差をうめることになります。

 

本日は我々が行っている1の作業の一端を、芝中学を例に示したいと思います。

 

芝中学の直近3年間のデータは下記の通りです。

 

・算数

 

2022(1回)

合格者平均67

受験者平均52

不合格者平均46(推定)

合格者-不合格者21(推定)

 

2021(1回)

合格者平均69

受験者平均53

不合格者平均46(推定)

合格者-不合格者23(推定)

 

2020(1回)

合格者平均67

受験者平均54

不合格者平均48(推定)

合格者-不合格者19(推定)

 

私共が重要視している指標が「合格者平均-不合格者平均」の指標です。

これの大きい科目が言わずもがな、「合否を分ける科目」となるからです。

 

合格者平均と受験者平均はオフィシャルで発表がありますから、不合格者平均はその年の受験者数から割り出すことができます。

 

上記の例をもとに、今度は国語を見てみましょう。

 

2022(1回)

合格者平均76

受験者平均71

不合格者平均69(推定)

合格者-不合格者7(推定)

 

2021(1回)

合格者平均49

受験者平均44

不合格者平均42(推定)

合格者ー不合格者7(推定)

 

2020(1回)

合格者平均59

受験者平均55

不合格者平均53(推定)

合格者ー不合格者6(推定)

 

いかがでしょうか。芝中は毎年、算数で合格者と不合格者で20点の開きがあるのに対し、国語は6~7点前後に留まっています。

 

国語はすべて記述式。私共の予想ではパーツさえ踏み外していなければそれなりの加点がもらえる一方、よほどの解答でないかぎり高得点はもらえないと予想しています。

 

ともすれば、国語は頑張っても頭打ち。算数に注力して対策をとるべきとなるのです。つまり、個別や家庭教師で算数のコマ数を増やすなどの行動をとるべきという指針が見えます。

 

受験期の9月以降は時間が本当に限られるとともに、力のいれどころが重要になってきます。

 

80偏差値ではクリアしている学校でも、過去問を解いたら合格点がとれない。

これは往々にしてありえるのです。

 

なぜなら、そこを第一志望として万全に取り組んできた子が合格最低点を引き上げているからです。

 

裏を返せば、ここからでも十分に対策をとれば、逆転が可能であるという事です。

 

あきらめず、最短ルートでの勉強を行っていきましょう。

2022年12月12日 16:25

記述ばかり、あきらめることなかれ

こんにちは。中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。

 

21日の新サービス公表、キャンペーン実施にともない、本日はHPの原稿作成に一日中取り組んでいます。

 

さて、現在6年生のコンサルティングを10件以上請け負っている中で採点済み過去問の解答用紙の提出を受け、日々の学習計画の立案を行っています。

 

そこで、本日は記述問題について気が付いたことがありますので、言及いたします。

 

私が中学受験を経験したころは、麻布や海城などは記述を課すことで有名でしたが、昨今は記述問題の増加傾向があとを絶ちません。

 

これは共通テストを見据えた時に、それに強いお子さんを求めていることの表れなのでしょうが、私の母校芝中学も今やすべてが記述問題です。(幼かった私が今の芝の問題でしたら、おそらく受けさせてもらえなかったでしょう…)

 

国語は語学です。英語を学習するときのそれと同じ学習プロセスをたどります。

 

日本の英語教育では英単語をまずは増やし、文法を学び、readingやlisteningの経験を交えてから、writingとspeakingとプロセスをたどっていきます。当然、writingやspeakingはアウトプットですから、難易度は高いわけです。

 

これを国語に落とし込むと、幼少期から読み聞かせを行い、学齢期になり漢字や言葉を増やし、音読と構文の学習を交えつつ、最後に記述となるわけです。

 

ところが、この最もハードルが高いとされる記述問題を多くの中学校は求めてくるわけです。

そして、配点に占めるウエイトも重い。

 

したがって、記述問題が多いという理由で志望校から除外をするご家庭も多いのです。

 

たしかに、語学におけるもっともハードルの高い学習ですから、そう思いたくなる気持ちも理解できます。

 

しかし、これだけであきらめるには早計です。

 

なぜなら、中学受験の記述問題は文章中に書かれている情報をつなぎあわせてまとめる能力がもとめられていることがほとんどだからです。小論文を書きなさいといわれているわけではありません。

 

つまり、1つの文章をじっくりと読みこめる力が大前提なので、表現力が求められているのではなく、読解力が求められているのです。

 

ここまで聞くとハードルが幾分と下がったかのように感じるのですが、要は国語の勉強を疎かにしてはいけませんよということです。当然、一朝一夕にこの能力が身につくわけではありません。

 

テストでは出ないから、クラスを上げるために理社の勉強を優先しようという学習計画を組んでいると、6年生になったときに記述の多い学校はあきらめようとなってしまいます。

 

1つの文章をしつこいぐらいに精読するという、再三ブログにて記している学習法を早い段階から取り入れましょう。

 

6年生になったときの選択肢の幅を広げられるかどうかは、下の学年での学習精度が物を言います。

 

ご参考になりましたら、幸いです。

 

※12月21日(水)夜に新サービスの公表と期間限定のキャンペーンについて、HPとSNSにてご連絡いたします。

 

 

 
2022年12月10日 16:11

受験第4コーナーの鍵は

こんにちは。中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。

 

採用やHP原稿の作成など、来年度の準備を着々と進めております。

 

本日は過去問分析班と意見交換を交わしてまいります。

 

さて、いよいよ入試まで2か月をきりました。埼玉、千葉は1か月余りとなりましたね。

 

本日は残り2か月の学習の進め方について、その一端をお示ししたいと思います。

 

第4コーナーの逆転に必要な要素は3つです。

 

①過去問の傾向分析

②苦手分野の補強

③知識の積み上げ

 

表現が適切かどうかは置いておき、「敵を知る」ということはスポーツでも受験でも重要です。

ワールドカップの日本代表スタッフも分析班を置き、徹底的に対戦相手の研究を日夜行っています。

 

中学受験においては、過去問を徹底的に分析すること。これにつきます。

 

過去問とはその学校のある種「性格」を示しています。

 

計算問題1つをとっても毎年工夫を要する計算を出題してくる学校、毎年□の計算を出題してくる学校等、様々です。

 

まずはここの分析をしっかりと行うことです。

 

そして重要なことは、出題傾向が高く、お子さんが苦手な単元。これを徹底的につぶしていくことです。

 

有効なのは同レベルの学校で過去に出題された該当単元を行うことです。もう過去問は一周した時期でしょうから、二度とその学校で出題されない問題ではなく、他の学校で出題された問題を活用していきましょう。

 

塾の授業に出席すると周りとの切磋琢磨という面では効果的ですが、集団授業である以上その子に応じたカリキュラムを組むことは困難です。苦手な分野と頻出分野がはっきりしているご家庭は、場合によっては自宅学習で徹底強化を図ることも重要です。

 

そして、最後に知識の積み上げです。

 

最終コーナー、知識分野で効果的な勉強は私共が勝手に名付けている「逆向き勉強」です。

 

たいていの参考書は下記のような聞き方になっていると思います。

 

Q:享保の改革を行った人物は誰ですか?→徳川吉宗

 

これが答えられることはもちろん大前提ですが、たいていの学校では、知識を書かせる問題の配点比重は高くありません。

歴史の流れを理解できているか、時代背景はつかめているか、根本的な理解がなされているか。

 

逆向き勉強ではこう聞きます。

 

Q:徳川吉宗が行ったことを知っているかぎり答えなさい。

 

〇時代の〇年頃、〇という時代背景があったので、吉宗は〇の改革を進めた。

 

もし答えられなかった場合は、その単元の知識がまだ完ぺきではないということです。

したがって、はじめて習った時のテキストを使い、音読を行いましょう。

 

残り限られた時間、志望校に向かってお子様に本当に必要なことに注力した時間を過ごしていきましょう。

 

全受験生に幸あれ。お身体に気を付け、最終コーナー乗り切っていきましょう。

2022年12月10日 16:10

新サービスについて

こんにちは。中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。

 

昨日は来年2月~に向けた検討会議を行ってまいりました。

 

今まで250名弱の方々とお話をさせていただいてきたこと、創業から3年を迎えて蓄積されたデータなどをもとに新サービスとキャンペーン内容が固まりました。

 

早速今月中に採用面接やHP内容作成など、来年度に向けても走り出していきたいと思います。

 

12月21日夜に新サービスをHP上にて公表し、それに伴いキャンペーンも実施していきます。

 

中学受験生を抱えるご家庭にとって、「かゆいところに手が届く」サービス内容が実現できたかと思います。

HPの公開となりましたら、こちらでもご報告をさせていただきます。

 

さて、連日採点済みの過去問答案用紙を提出いただき、それをもとに今後の勉強計画の策定を行っております。

どの学校にも必ず、「合否を分ける科目」「合否を分ける単元」というものが存在します。

 

例えば、合格者平均点と受験者平均点に大きな乖離が見られない科目などは、「合否を分ける科目」ではないということになります。

 

残された時間は2か月を切りました。時間はみな平等です。

ここからは「合否を分ける科目」の「頻出単元」にウエイトを重くした勉強をとると、持ち偏差値が足りていなくても逆転を起こすことがまだまだ可能です。各科目の家庭学習の時間配分を今一度見直し、第4コーナーを走り切りましょう。

 

本日は最後の首都圏模試、来週は最後の合不合といよいよ佳境となっていまいりました。

模試の結果に落胆することもあるかもしれませんが、模試の問題がそのまま出るわけではありません。繰り返しになりますが、ポイントに絞った勉強を行っていければ、十分に可能性があります。

 

お身体最優先で、残りの期間頑張っていきましょう。

 

※無料面談受け付けは最短で12月22日(木)~となっております。

※新サービス・キャンペーン・新料金体系は12月21日(水)夜にHP上で公開いたします。

 

 

 

2022年12月04日 15:21

成績の上がる家庭学習3要素

こんにちは。中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。

 

本日は今週土曜日の新サービス会議に向けて、準備を進めています。

 

過去3年弱で250名あまりのご家庭とお話をさせていただいてきました。その際にご家庭が感じていたお悩みや困り感を解決する新サービスを2つほど用意しております。こちらは今週の会議で決定しましたら、来週のブログにて公表を行いたいと思います。

 

代表高畑は今受け持ちの6年生の学習指導をもって、家庭教師業務からは退きます。来年度は従来通りのコンサルティング業務、新サービスの業務、業務拡大に向けての採用業務の3つを行っていきます。登録すれば100%合格ではなく、理念を共にできる質の高い家庭教師の採用を行ってまいりますので、2月までは家庭教師は入会待ちであること、ご了承いただけますと幸いです。

 

さて、本日は家庭学習について執筆を行いたいと思います。

10月からご入会いただいたご家庭の成績が家庭学習のやりかたを変更しただけで、早速急上昇しました。

 

私共がどのご家庭にも提案していることは、「量よりも質」という点です。これは創業以来、一貫して提案をさせていただいていることです。実際、上記のご家庭や昨年度持ち偏差値から10弱離れた学校に合格されたご家庭も、お申込みの段階と比較して学習している量は7割くらいになっています。しかし、確実に結果になっています。

 

本日はこの理由について、私なりに分析を行いたいとい思います。

 

①塾の宿題はあくまでも目標

 

塾によっては宿題の量で家庭学習をコントロールするところがあります。家庭の学習まではつきっきりで監視するわけにはいかないので、量を出すことによって勉強を行わせようとする意図だと思います。

ところが、10人子どもがいたら課題は10通り。算数に苦手意識を抱え、社会は得意だというお子さんの場合、当然家庭学習は算数に重きを置かなければなりません。しかし、宿題というものはクラス全員一律のものが提示されます。

そうなると、今本当に必要なことに時間が割けないという事態が発生します。

 

家庭学習というものは長期的な視野をもち、本当に今必要なことに時間を割き、今の段階では不要なことは間引くなどの軽重付けが大切になります。この優先順位付けを誤り、日々の宿題を淡々とこなしているだけでは一時の結果は出ても、真の実力が付くとは思いません。

 

②量を重視した勉強だと忘れる

 

経験ないでしょうか。定期テスト前の一夜漬け。かくいう私も中学はこの類でした。

翌日の定期テストでは点が取れても、テストが終わるとごっそり忘れる。

人間の脳のキャパシティーには限界があります。

前記事にも記しましたように、長期的な視野をもった中学受験が重要だとするならば、量を短期間に詰め込むこの勉強は最悪であると言えます。

特に、4年・5年のような新出単元を毎週のようにこなす学年ではインプット事項が毎週のように降ってきます。もちろん、一定の演習量は当然必要ではありますが、量を減らして、質を高め、忘れづらい勉強法を取ったほうが長期的には勝ちです。

そのため、私共は全ご家庭に対してアウトプット重視の勉強法をご提案しています。

 

③教材数ではなく、教材選び

 

4~5年生で副教材を教えてくださいとのご相談を頂くことがあります。ご提案はしていますが、必ず「オススメはしませんが」という前置きを行います。

塾の教材のレベルが本人に合っていない場合は有効であることが多いですが、特定の塾の教材を除き、単元の導入部分の解説はきめ細かいテキストが今の塾は多いという印象です。その塾のテキストをしっかりとこなせていないのに、副教材に手を出しても効果的でないことの方が多いです。1つの教材を信じて、それをボロボロになるまでじっくりと取り組むこと。これがなによりも重要だと考えます。

前述の持ち偏差値から10弱離れていたにもかかわらず、合格を手にしたご家庭。受験が終了したタイミングでうれしいご連絡を頂きました。「受験終了まで活用した理社の教材だけは自信がついた記念として、飾っておきたい」と。

1つの教材を信じて行うことが、「できた」という実感をもたらし、自信につながります。

 

長々と記しましたが、私共タカベルが提案する成績の上がる家庭学習3要素は、

 

・学習の優先順位付け

・量ではなく質。アウトプットを重視。

・1つの教材を信じて、隅々まで。

 

このどれかが欠けても成績はあがりません。しかし、この3つを実行できたご家庭は着実に成績を伸ばしています。

 

これを行わせることは大変難しいと思います。しかし、年々激化する中学受験で第一志望に合格できる可能性は30%程度。家庭学習の質を高めなければ、苦戦を強いられます。

 

これを行わせることが難しいことも承知していますので、新年度はそれを解決する新サービスと厳選した家庭教師で稼働してまいります。

 

 

※2月~の新サービスの公表は12月上旬を予定しております。

※無料面談の受付は最短で12月20日以降となっております。年内ご希望のかたはお早めにお申込みください。

2022年11月29日 13:34

長期的視野での中学受験②

こんにちは。中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。

 

火曜日は私自身の定休日。本日は、12月の会議に向けて来年度のメニューや講師採用について思案をしております。

 

先週は採点済み過去問データの提出を受け、残り2か月あまりで行っておくべき科目・単元・教材のご提案や4~5年生の学習計画の策定、家庭教師業務と多岐にわたって活動しておりました。

 

今まで1000枚以上の学習計画の策定を行ってまいりましたが、本日はその観点も含めた「親御さんが」行うべき中学受験サポートについて記したいと思います。

 

①親御さんは教えない。壁打ち相手に努める。

 

すべてのご家庭でというわけではありませんが、親御さんがお子さんに対して気合の入った学習指導をしてしまうと、ぶつかることが多いです。その原因は下記の通りです。

 

・親御さんの熱量とお子さんの熱量にギャップがある。

 

過酷な中学受験生活に身を置いているとはいえ、まだ小学生。一時の楽しみを求めたり、勉強から逃れようとする姿勢はごく自然なものです。自ら机に向かい、目標に向かって走り続けるお子さんの方が稀です。

 

一方、親御さんは過当競争となっている中学受験に不安を感じ、一生懸命にやらせようとする。このギャップがぶつかりを引き起こしてしまいます。ぶつかったり、その状態で勉強を行っても当然身になりません。

 

・教えかたが塾のものとは異なる。

 

中学受験の解法は多岐にわたり、どのやり方がお子さんに合っているかはお子さんに選ばせることがベターです。塾で行っているやり方が最も分かりやすいと感じているお子さんに対して、別の解法で教え込もうとしてしまうと混乱を招きます。

 

つまるところ、私は親御さんが勉強に踏み込まない方がうまくいくケースが多いと感じています。

 

しかしながら、子ども心というのは複雑です。教えなかったら教えなかったで、「見てくれていないのに、点数が悪かったら文句を言う」という不満を抱くようになります。

 

そこで、学習の壁打ち相手になってあげるという付き合い方が最もよい距離感であると考えます。音読の聞き役になってあげる、解法説明を聞いてあげる、テキストのコピーを行ってあげる、直すべき問題の提示をする、家庭内テストを行ってあげるなど…

 

学習指導ではなく学習管理という付き合い方を行うと、長きにわたる中学受験生活をうまく乗り切れると感じています。

 

②モチベーションアップや維持に努める

 

どんなに親御さんが頑張っても、結局2月1日に戦ってくるのはお子さんです。

どんなスポーツでも、基礎能力だけでは勝てません。そこに士気と分析力が加わったときに強いチーム、強い選手と呼ぶことができます。

中学受験も同様。学力だけでは勝てません。それに加え、士気と分析力が必要になってきます。

 

同じ偏差値帯の子が勝負をした場合、学力はほぼ同等。勝負の差を分けるのは1点でも多くとってこようというやる気と、1点でも多くとらせるための分析力です。

 

特にやる気の部分は大きな要素を占めます。野球を見ていても、なんとなく顔に自信のなさが表れているピッチャーは打たれてしまうように、受験でも自信をつけさせてあげることが何よりも重要です。

 

結果ではなくプロセスを評価し、結果は受容し、励ます。親御さんの最も重要な役割は、自信に満ち溢れた表情で向かわせてあげること。何事も戦いに勝つためには、自信を持たせることが重要です。

 

③分析を行う

 

スポーツで勝つために相手の弱点を分析することが重要なように、中学受験においてもこの分析が重要です。

現在6年生のご依頼を多く頂いていますが、来年度はこれをメニュー化しようと考えています。

中学受験の分析とは、スポーツのそれとは若干異なり、他の受験生の弱点を分析するものではありません。

 

自分の弱点と志望校の求めるもののギャップを埋めることを意味します。当然その際に重要な指標となってくるのが、自分が受けた模試や過去問の採点済みデータの分析と、志望校の過去問分析です。

苦手な「速さと比」を毎年出題してくる学校に対して、何も手を打たずに突撃すると当然不合格の確率が高まります。

 

4・5年生で志望校がすでに見えているご家庭は早めに過去問を分析しておくと、毎週のようにふってくる新出単元の力の軽重づけが行えるかもしれませんね。

 

④併願パターンのシミュレーション

 

2月1日校ばかり見学をしても、体は1つしかありません。

2日以降や午後受験など、日程に応じた学校見学を早い段階から情報収集しておきましょう。

その際に、問題の親和性が高い併願パターンを組むとベターと言えます。

例えば、学習院×成城などは親和性が低いと言えますね。

 

以上のように、中学受験は学力だけでは勝てません。模試判定30%でも逆転が起きるのは「士気×分析力」であると考えています。そして、長期とは記しましたが、まだまだ最終盤の逆転も十分に狙っていけます。愚直に志望校の求める人物像に近づくべく、1日1日を大切に過ごしましょう。

 

※無料面談は最短12月8日(木)~となっております。(年内ご希望の方はお早めにお申し込みください)

※人員増に伴う新年度2月~のサービスは12月中に公表、キャンペーンを1月に実施します。

2022年11月22日 12:54

長期的視野での中学受験①

こんにちは。

中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。

 

方向性が決まりましたので、定期的なブログ執筆を再開したいと思います。

 

さて、本日は長期的視野での中学受験について執筆を行いたいます。

書きたい内容が多いので、何回かに分けて記します。

 

「長期的な視野」と書きました。

 

昨今の中学受験はコロナ禍での公教育に対するイメージや大学受験改革への不安感などに伴い、年々受験志願者が増加しております。当然、学校のキャパシティーは簡単には増やせませんから、競争率は高まる一方です。

 

それに伴い、早期から入塾させることが当たり前の時代となりました。私が受験したころは新5年生からの大手塾入塾がベースだったと記憶していますが、今は1年生からの入塾も珍しくありません。

 

これだけの過当競争となりますと、勉強漬けの日々を過ごさなければならないでしょうし、目先のクラスに拘った勉強をとってしまうことも無理はないかと思います。

 

しかし、私は2つの視点からこうした中学受験はとるべきでないという考えです。

 

まず、1つ目は「中学受験がゴールではない」ということ。

 

将来職に就くまで、また就いてからも生涯学び続けなければなりません。これからの時代はますます専門性が求められてきます。

幼少期に過度な勉強を行い、入学後に燃え尽き症候群になる場合や勉強を行うことに抵抗感を感じる子を何例も見てきました。

 

せっかく行う中学受験ですから、「学ぶことは楽しい」と感じさせ、「この経験が将来につながる」中学受験としたいところです。

 

2つ目は「中学受験を乗り切る上でも、目先の結果に拘った勉強法だと限界がある」ということです。

 

5年生が中学受験で最も重要な学年だということを一度は耳にしたことがあるかと思います。

 

私もおおむね賛同の立場です。

 

しかし、これは5年生の時にどのクラスにいるかが重要なのではなく、6年生で志望校合格につながる土台を作れたかどうかが重要であるということです。

 

例えば、目先のクラスに拘った勉強をおこなうのであれば、各科目の優先順位は下記のようになると思います。

 

算数>理科=社会>国語

 

算数に個別指導などをつけて解法をインプットし、理科と社会を詰込み、国語は後回しとなる。

 

クラスを上げるだけの勉強であればこの方向性でなんら間違っていません。

 

しかし、私共の学習計画の立案はこうした提案は行いません。

 

5年前期では、算数=国語>理科=社会

5年後期では、算数>国語=理科>社会

 

こう記すと社会を軽視しているように思われますが、学習はしっかりと行っていただいています。

しかし、量ではなく質。短期記憶ではなく長期記憶につながる勉強法で行っています。

 

また、長期的視野に立った時に国語の重要性を重視しています。クラスをあげる勉強だと国語の優先順位は低いかもしれませんが、昨今の中学受験はどの科目においても国語力が大きく試されています。

最も論理的に解く科目は実は国語であり、国語の論理的解法と読解力が伸びてくると、他の科目にも相乗効果をもたらします。

 

現在4年生のご家庭や5年生のご家庭の学習サイクルの見直しのご参考になりましたら、幸いです。

 

さて、私共は2月から新プランを打ち出し、塾や個別やご家庭では行いづらい点を拾っていく新サービスを検討しています。

それに伴い採用も強化し、理念の実現を行っていける仲間を多く迎えたいと思います。

 

冒頭にも記したように、クラスを上げることを第一にお考えのご家庭は我々のサービスだとご満足いただけないかもしれません。「志望校合格」「自己肯定感とモチベーションを高め、生涯学習につながる中学受験生活を送りたい」とお考えのご家庭はご検討いただけますと幸いです。

 

次回は、長期的視点での中学受験②と題し、親御さんが行ったほうが良い点を中心に執筆したいと思います。

 

※無料面談の最短受付は12月5日(月)~となります。

※家庭教師サービスは来年2月~の募集となります。

※新プランならびにキャンペーンは12月に公表いたします。

 

https://takabell.com

2022年11月15日 12:00

ご報告

こんにちは。中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。

 

この間ブログでの発信が滞っておりましたこと、お詫び申し上げます。

 

かねてよりご案内していました通り、中学受験塾の設立にむけたプロジェクトを立ち上げ、それに向けて何度も会議を重ねてまりました。

 

塾を立ち上げることで実現できる理念、塾を立ち上げてしまったら実現できない理念、それぞれを会議の中で洗い出した時に私なりに最終決定したことが「向こう数年はタカベルのサービス内容を強化していく」ことで結論が固まりました。

 

その一番大きな理由が、「現在のサービスの方が1つでも多くのご家庭と接点を持てる」と考えたからです。

 

塾を立ち上げてしまうと、持てる接点はそのエリアに限定されてしまいます。私共がこのサービスを立ち上げた原点に立ち返ったときに、「加熱しすぎる中学受験に左右され、自信と考える力を失い、将来学び続けるべき子どもたちが学習意欲を失ってしまっている子たちを1人でも多く救う」ことでした。

 

そして、ありがたいことにこの塾立ち上げ会議の間も、タカベルを頼っていただけているご家庭が数多くあったものの、入会待ちにせざるを得なかったことに心苦しさを感じていました。

 

したがって、現状のサービス内容をより強化し、人員も増員することで理念の実現に向けて、歩みを進めていきたいと考えました。

 

今は塾設立に向けた会議ではなく、タカベルの新サービス提供に向けた会議に舵を切っております。

 

今後のスケジュール感としましては、12月に新サービスの骨格をブログやSNSにて公開し、1月にHP上にてキャンペーンを実施していきます。そして、新年度2月~新サービスの稼働へと動いていきます。

 

現在受け持っている6年生の受験成功と4・5年生の成績・モチベーションアップをまずは一義的に考えるため、メールでもお知らせしたとおり、受験サポートプランについては12月まで、オンライン家庭教師プランについては2月まで入会待ちとなっております。新年度から増員体制で行ってまいりますので、しばしお待ちいただけますと幸いです。お問い合わせ・無料面談については順次受付を行っております。

 

以上、取り急ぎのご報告となります。この間に塾に関する多くのお問い合わせを誠にありがとうございました。

 

タカベルのプラン・人員強化で理念の実現に向けて、しばし奔走してまいりたいと思います。

 

高畑

2022年11月08日 15:20

2022年度合格体験記②

・TI様(2022年度 受験生お父様)



<体験談>
私がタカベルさんのサービスを受けるようになったのは、娘が小学6年生5月の頃でした。当時、娘は大手塾のクラスが昇降するプレッシャーや塾の先生の厳格な指導についていけなくなっており、また、ストレスからテスト中に腹痛を訴えテストにならないことも増えてきたため、親としては中学受験から撤退することも覚悟しました。私自身、中学受験経験者で特段の苦労なく終わったこともあり自分の娘も同じように指導すれば上手くいくと高を括っていましたが、全く違いました。藁をもすがる気持ちでネットで調べたタカベルさんのサービスを受けることとなり、大手塾や娘との接し方、勉強の中長期的方針等について毎月相談に乗って頂き、豊富な経験に基づくご助言を頂きました。

娘は幸運にも希望する中学校に入学できましたが、タカベルさんのサービスを受けていなかったらこの結果は無かったと思います。
中学受験は子供の学力勝負ではありますが、親の精神力の戦いと言うことも思い知りました。親が目の前の事象に一喜一憂し過ぎないことが重要であり、親が精神的に安定していないと子供も悪影響が出てしまいます。自分が中学受験をしていても親としての中学受験は初めてですのでどうしても不安になりますが、中学受験のプロに悩みを聞いてもらい、親身になってご助言頂ける環境を得て本当に良かったです。中学受験で不安感をお持ちの親御さんには、タカベルさんのコンサルティング・オンライン家庭教師を強くお勧めしたいです。』

 

<タカベルより>

このたびは合格おめでとうございます。お申込みの時の持ち偏差値から10の逆転劇でした。

この間、お父様のご苦労は本当に絶えなかったと思います。

時には、連日お電話の面談を組むこともありましたね。

特に印象深かったのは、夏休み中に行ったお父様の学習サポートでした。

そうしたお父様の熱心な姿に、娘さんもこたえようと、最後の最後まで踏ん張れたのだと思います。

結果、紆余曲折ありましたが、御三家を含む3勝。お見事でした。

娘さんが充実した中学校生活を送れること、心より祈念しております。

 

 

お父様の体験談にもありましたが、中学受験で大切なことは上位クラスにいることでも、勉強時間を多くすることでもありません。最も大切なことは「子ども目線に立った」学習法、学習指導、メンタルケアです。

 

当然、本人が勉強好き、上位クラスに上がりたくて勉強をしているのであれば全く問題ありません。

 

ところが、本人にそのような意思がないのに無理に強制をさせても、結果やモチベーションアップにはつながりません。

 

そこで重要な視点は、いかに学習者のモチベーションを高めるかという点です。

 

 

 

モチベーションが上がらない子に、結果で締め付けたり、勉強量を多くしても全くの逆効果です。

 

こうした問題点を解消するために、我々はコンサルティング機能付き家庭教師集団として活動しています。

 

中学受験は、教わっている時間以外の家庭学習の使い方や過ごし方が重要となります。

 

ここでモチベーションを高く維持しながら進めることができれば、結果として偏差値や合格可能性という結果で返ってきます。

 

中学受験でお悩みの方、学習量や偏差値という視点を、子ども目線へと切り替えてみてください。

 

きっと活路を見出すことができます。

2022年03月02日 11:22

2022年度合格体験記①

SK様(2022年度受験生お母様)

合格校:立教女学院中学校、栄東中学校、埼玉栄中学校

体験記:3年生後半に受験勉強を始めてから5年生中盤までは、大量の宿題や計算を行わせる所謂「詰込み型」の学習により、範囲が決まっている四谷大塚の週テストや組み分けでは上位をキープしていました。
しかし5年後半になると、難しい問題も増え、テストも広範囲になったことで成績が失速し、偏差値が10以上も急降下してしまいました。
これはまずいと、ネットで好評と言われている色々なテキストに手を出し、娘もそれを「こなす」事だけに必死になり理解が追い付かず、睡眠時間も削られ、ストレス満載の毎日でした。
6年のGW明けからタカベルさんにお世話になり、スケジュールを立てていただくとともに、娘の力と志望校に合わせて「このテキストだけやる、これはやらない、この講習は受けない」という勇気をもった「引き算の指導」により、やるべきことが絞られ、特に理科と社会の成績が上昇・安定しました。勉強時間の配分もしやすくなったことから、苦手分野や過去問に注力することもできるようになりました。
私にとっても、毎日の勉強スケジュールを立てるストレスが緩和され、またスケジュール作成前の面談でも受験の悩みを聞いてもらえたので、親としても精神の安定剤になっていたと思います。
結果として、空きの合格判定テストでは20%だった第一志望校の合格可能性が、最後には60%まで上昇し、本番でも無事に合格を頂くことができました。大変感謝しています。ありがとうございました。

 

手法:お申込みいただいた際の一番のお悩みは、「深夜まで勉強しているのだけれども、結果につながらない」という点でした。

勉強というのは量をこなしたから、結果になるわけではありません。重要なのは1冊のテキストを信じ、できたという自信をつけることです。

こちらのご家庭に対しては、下記の提案を主に行いました。

 

①様々なテキストには手を出さず、1科目1冊、多くても2冊を受験終了までに4~5周すること

→1冊のテキストを信じ、やり抜くことが理社の底上げと、何よりも娘さんの自信向上につながりました。

 

②国語の個別指導

→国語が苦手なお子さんでした。多くの集団塾は国語の体系的な指導がなされていない場合があります。国語はその問題だけ解ける解法を授けても意味をなしません。どの文章が出てきたときにも対応できる能力を身につけることが何よりも重要なのです。

 

③集団塾のカリキュラムとうまく付き合う

→体験記にも記していただきましたが、理社を中心に授業を間引いてもらいました。特に6年生は拘束時間が多く、家庭学習に十分な時間を捻出することができません。勉強とは得意なことをやるのではなく、子どもの現在に最も必要なことを行うことが勉強です。一斉授業では、もちろん得な単元を学習することもありますし、苦手なところを学習することもあります。裏を返せば、子どもの現在にとって必要のないものも含まれている場合もあります。この点に拘り、家庭学習の時間を十分に捻出しました。

 

④直しの徹底

→「やって終わり」「理解したつもり」これで終わっては勉強の意味は全くありません。1週間のスケジュールの中で、必ず全科目とも直しを行う日を設定しました。これを徹底的につぶしたことが成功の秘訣と考えています。

 

6年生からのお申込みで、難しいタスクではありましたが、親御さんの多大なる協力とお子さんの努力に支えられ、合格へと導くことができました。上記4点が少しでも参考になりましたら、幸いです。

 

2022年02月21日 11:13