タカベルの過去問分析
こんにちは。本日はタカベルの過去問分析班より、一筆記したいと思います。
私共は2023年度から新サービスで稼働をしてまいりますが、目玉の一つとして過去問分析に力を入れていきたいと考えています。
具体的には、
1、その学校の平均点分析から、特に力をいれなければいけない科目(合否を分ける科目)を選定。
2、特に力を入れなければいけない科目(合否を分ける科目)の中で、頻出の単元を選定。
3、採点済み過去問解答用紙を受け取り、苦手分野で頻出の単元を絞り込み。
4、3の単元でその学校の同レベルの教材と進め方をコンサルティング。
一見当たり前の作業のように感じますが、まず1ができていないことが多いように感じます。
全科目過去問を解くことはとても大切です。時間配分や捨て問を確認する上で、重要です。
ところが、同じ問題は二度と出題されません。解いて解き直しをした後は、その学校の合否の分ける科目にウエイトを重くした勉強をとることが、他の受験者と差をつけるないしは差をうめることになります。
本日は我々が行っている1の作業の一端を、芝中学を例に示したいと思います。
芝中学の直近3年間のデータは下記の通りです。
・算数
2022(1回)
合格者平均67
受験者平均52
不合格者平均46(推定)
合格者-不合格者21(推定)
2021(1回)
合格者平均69
受験者平均53
不合格者平均46(推定)
合格者-不合格者23(推定)
2020(1回)
合格者平均67
受験者平均54
不合格者平均48(推定)
合格者-不合格者19(推定)
私共が重要視している指標が「合格者平均-不合格者平均」の指標です。
これの大きい科目が言わずもがな、「合否を分ける科目」となるからです。
合格者平均と受験者平均はオフィシャルで発表がありますから、不合格者平均はその年の受験者数から割り出すことができます。
上記の例をもとに、今度は国語を見てみましょう。
2022(1回)
合格者平均76
受験者平均71
不合格者平均69(推定)
合格者-不合格者7(推定)
2021(1回)
合格者平均49
受験者平均44
不合格者平均42(推定)
合格者ー不合格者7(推定)
2020(1回)
合格者平均59
受験者平均55
不合格者平均53(推定)
合格者ー不合格者6(推定)
いかがでしょうか。芝中は毎年、算数で合格者と不合格者で20点の開きがあるのに対し、国語は6~7点前後に留まっています。
国語はすべて記述式。私共の予想ではパーツさえ踏み外していなければそれなりの加点がもらえる一方、よほどの解答でないかぎり高得点はもらえないと予想しています。
ともすれば、国語は頑張っても頭打ち。算数に注力して対策をとるべきとなるのです。つまり、個別や家庭教師で算数のコマ数を増やすなどの行動をとるべきという指針が見えます。
受験期の9月以降は時間が本当に限られるとともに、力のいれどころが重要になってきます。
80偏差値ではクリアしている学校でも、過去問を解いたら合格点がとれない。
これは往々にしてありえるのです。
なぜなら、そこを第一志望として万全に取り組んできた子が合格最低点を引き上げているからです。
裏を返せば、ここからでも十分に対策をとれば、逆転が可能であるという事です。
あきらめず、最短ルートでの勉強を行っていきましょう。