過去問の取り組み方②
こんにちは。中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。
前回に引き続き、ひよし塾代表玉田様との過去問についての対談動画がアップされました。
今回はより踏み込んだ過去問の取り組み方について言及しています。
①下準備
コピー機を購入しましょう。
これは本番と同じサイズの原寸大のもので行うためです。
②分量
2月1日校…10年分×2回入試分×2周
2月2日校…5年分×2回入試分×2周
2月3・4日校…5年分×1周
1月校・午後入試等…直前に1・2年分
1月校が第一志望の方等は上記に当てはまらないかもしれませんが、タカベルのお客様にはこのようなスケジュール感で進めていただくよう、ご提案しています。
週3日ほどのペースで過去問学習を行うイメージです。(当然、塾の通塾も週1日程度、間引いています)
動画でも言及されていましたが、初回は得点できません。これでショックを受けるかもしれませんが、とことん励まし、できなかったところの弱点分析をしっかりと行いましょう。
③取り組み方
また、1日に4科目を行うことを意識しましょう。過去問はその学校の性格を知る、弱点を見つけだすだけでなく、実戦経験を積む場でもあります。したがって、時間を計測し、採点は親御さんが行いましょう。
④順番
動画でも言及しましたが、2021年度のものは1か月前まで取っておきましょう。
これは1か月前に本番と同時刻で行い、プレテスト的な位置づけで残しておきます。
したがって、2020年度のものからさかのぼる形で行っていきます。
2月1日校から取り組むか、3日以降から取り組むかで意見が分かれますが、通塾日の間引きも含めて、しっかりとスケジュールが策定されているご家庭に対しては、3日以降の学校から取り組むことを推奨しています。
なぜか。
志望度の高い1日校はよほどのことがない限り、変更しません。しかし、2日以降の、志望度が1日よりも低い学校は問題の相性を見極めて、変更の可能性が発生します。したがって、1月までのスケジュール策定が済んでいるご家庭に対しては、3日以降の学校から取り組むことを提案しています。自信も失われないですからね。
⑤直し
最後に、やって満足ではいけません。直しもしっかりと行いましょう。ところが、ここで無駄な時間を過ごすことにも要注意です。
どの学校も必ず、難問が含まれています。入試は、クラスが決まる組み分けやマンスリーテストではありません。
合格最低点に達していればよいのです。つまり、難問(合否を左右する問題ではない問い)と言われる問題の直しに体力を奪われてはいけません。まったく同じ問題が出題されるのであれば話は別ですが、そんなことはありません。
合否を左右する中級の問題、落としてはいけない簡単な問題の直しをじっくりと丁寧に行うことが重要です。
ここまで、ポイントをかいつまんでご説明しました。
重要なことは、過去問に十分な時間を捻出することです。ここからは塾のクラスは意味をなしません。塾のクラスをキープさせることは度外視にし、過去問演習に注力しましょう。
https://youtu.be/3nW4SSqwzL8