中学受験コンサルティング タカベル

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成績低迷からの脱却に必要なエッセンス

こんにちは。

中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。

 

本日は4・5年生の集団塾に通われているご家庭向けに、「成績低迷からの脱却に必要なエッセンス」をお届けしたいと思います。

 

まず、前置きとして、このブログをお読みになっている方の中には、ご自身が中学受験を経験されたという方もいるでしょう。

私も連日無料面談とコンサルを行う中で、親御さんが中学受験を経験された方が年々増えているという印象です。

 

その中で、たまにご自身が経験した時代の尺度でお話をされている方がいらっしゃるのですが、昔の中学受験と今の中学受験は全く別物であると言って差し支えありません。

 

当時の偏差値と今の偏差値が大きく変わった(上の意味で)学校もありますし、当時の競争相手とは比べ物にならないほどの子供たちが受験をしますので、当時の偏差値50と今の偏差値50でも全く別次元のものさしとなります。

 

1度入試問題を見てみることで、「今の子たちは大変なんだなぁ」と納得される保護者の方もいます。

 

成績低迷に焦る前段階として、外部環境を把握することは何ごとも大切なので、折をみて、試験問題を見てみることをお勧めいたします。

 

さて、本題に入ります。

 

こうした厳しい外部環境である以上、成績低迷からの脱却は簡単なプロジェクトではありません。

 

10以上のことを実践した先にようやくたどり着くという世界なので、まずはできるところから着手をしていきましょう。

 

✅朝の時間にできるだけ多くの基礎学習をこなす

✅学習計画は各科目スモールステップで(各科目、毎日少しずつ)

✅学習計画に各科目アウトプットを盛り込む

✅学習計画に先週まちがえたところを盛り込む

✅間違えた問題の管理

✅お子さんの現状の立ち位置に即した教材を行う

✅テストの過去問等、実践形式での練習

✅休憩時間のルール

✅睡眠時間の確保

✅お子さんのモチベーションを高める

✅親御さんのオフの時間の確保

✅ご夫婦間での役割分担

 

などなど…

 

パッと思いつく限りでも10を超えました。

上記は私どもが考える優先順位の高いもの。

 

これだけのことを行って、初めて成績アップにつながってきます。

 

成績というのは、相手がいることです。相手との立ち位置で決まります。

 

当然、10聞いても理解度は人それぞれ。

 

これを補い、追いついていくには間違いなく家庭学習が大切です。

 

しかし、昨今の中学受験は難解で、子ども1人では勉強することが難しくなっています。

 

であるからこそ、それをサポートする親御さんのメンタルも大切なのです。

親御さんが焦れば焦るほど、お子さんはやる気を失います。

(なので、項目に一見関係ない親御さんのオフの時間確保という点も記させていただきました)

 

せっかくですから、上記の1つについて、詳しく解説していきます。

 

成績上位層に決まってみられる特徴は、「朝の時間の使い方」

 

過去に御三家に合格されたお子さんは、朝のうちに

 

・計算

・1行問題

・漢字

・語句文法

・語彙

・理科のメモチェ

・社会の4まと

・年表

 

これらを学校に行く前にさばいていった猛者でした。

 

もちろん、大切なのはお子さんのペースに応じてなので、こうなるようにとは言いません。

 

しかし、朝学習でいかに貯金を作れるのかという視点は大変大切です。

 

まず、成績を上向かせるには基礎学習が必要不可欠です。

 

成績のよいお子さんは大問1と2の失点が極めて少ないです。

(振れ幅のあるお子さんでも、成績が良いときは、決まってこの傾向があります)

 

前述のように外部環境が厳しさを増しているので、毎週のカリキュラムがしんどくなっています。

そうなると、「計算をはぶこう」「漢字をはぶこう」という状態になり、練習でできないことは本番ではできないため、本番でも計算ミスを起こしてしまいます。

 

これを改善するには1日の始まりの時間で貯金をつくること。これにつきます。

 

また、この朝型にすることで、本番を想定した脳にもなってくるのです。

 

たいてい、組み分けや模試や合不合は朝スタート。言わずもがな、入試も朝スタート。

 

これに慣らせる脳に自然と作りかえることができます。

 

なんか暗いお話となりましたが、1歩1歩上記の✅ポイントをつぶしていけば、間違いなく成績は上向きます。

できるところから1歩1歩。

 

何事も難解なプロジェクトだからこそ、面白く、感動も多いのです。

高ければ高い壁ほど、登った時気持ちいいのです。

 

※上記✅項目について、より詳しく知りたい方は下記LINE友達登録をいただき、「ブログをみた」とメッセージをご送付ください。

 

 

 

2024年10月28日 11:55

中学受験は併願校選びがカギ

こんにちは。

中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。

 

9月末から過去問分析サービスが始まり、時間配分・捨て問戦略・効果的な副教材や勉強法の提案を日夜行っています。

ここからは志望校が求める人物像に近づくトレーニングをしていくフェーズ。

 

スタッフ一同、残り3か月半追い込みをかけていきます。

 

さて、偏差値の高い学校ばかりを受けてはいけないということがだいぶ世間的にも浸透してきました。

理由はさんざん記してきたので割愛をいたしますが、併願校選びはつくづく大切だと感じます。

 

5年生以下のご家庭も今は文化祭シーズンで多くの学校を見学しているころかと思いますが、来年度以降の予習もかねて、下記の視点も忘れないようにという想いで、一筆執らせていただきます。

 

志望校を選択するうえでいくつも判断軸はあるでしょう。

 

・子どもの性格と雰囲気がマッチしているか

・アクセス面

・宗教色の有無

・別学か、共学か

・試験日程

・やりたい部活があるか

・合格実績

・留学プログラムの有無

・カリキュラム

・補習サポート体制

 

などなど…

 

判断軸を上げればきりがありません。

 

ここに追加する重要な要素として、「問題傾向」を付け加えておきたいところです。

 

6年生で過去問真っただ中のご家庭はお感じになっていらっしゃるかと思いますが、第一志望と第二志望で問題傾向が180度異なる学校を選択してしまった場合、それはそれは対策がかなり大変です。

 

第一志望と第二志望はそこまで偏差値に乖離がないご家庭のケースが多く、この傾向が大きく異なると、レベルの高い大きく異なる2つのテストの対策を行っていかなければなりません。そうすると、単純に対策にかけられる力が薄まります。

 

したがって、併願校選びは一筋縄ではいかず、多岐の要素に渡って慎重に考えなければなりません。

 

私たちが併願校選びのコンサルで特に大切にしている点は、この問題傾向の中でも苦手科目の傾向。

 

苦手科目である場合、基礎に立ち返らなければならないシーンも往々にして存在します。

 

その際にこの苦手科目で特殊な問題傾向が併願校に入っている場合、第一志望に向けた苦手科目の基礎固めと第二志望に向けた特殊傾向に対する両立を行わなければならなくなります。

 

これは非常に苦労します。

 

現在、5年生以下のご家庭は偏差値という枠にとらわれず、幅広く学校見学を行い、興味のある学校を試験日程に応じて複数リストアップをしておきましょう。

 

そして、そのリストアップをした中で第一志望群を軸とした苦手科目の問題傾向を簡単に確認しておく。

 

ご参考になりましたら幸いです。

 

4・5年生で問題傾向のみに特化した併願校相談をご希望の場合は、下記より友達登録をよろしくお願いいたします。

 

https://lin.ee/nS2mfD4

2024年10月12日 16:32

4・5年生で転塾を考えるときのポイント

こんにちは。

中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。

 

今年も転塾・退塾の相談が始まりました。

毎年、秋口はこうした相談が多く寄せられます。

 

では、安易に転塾・退塾の判断をしてもよいものなのか。

どのご家庭にも申し上げていますが、答えはNOです。

 

環境の変化は少なからず子どもにストレスをかけることになります。

そして、確固たる学習計画と勉強法が定まっていなければ、環境を変えても好転する確率は低いものです。

 

逆に良い面もあります。

環境を変えたことでお子さんのモチベーションが高まった事例は少なからずあります。

新しい友達・先生・ゆったりとしたカリキュラム。これがマッチすれば、転塾・退塾が効を奏したといえるでしょう。

 

しかし、これらは結果論であって、実際に行動を起こさなければ、どっちに転ぶかは分かりません。

なぜなら、どんなに評判のよい塾でも向き・不向きはお子さんによって大きく異なるからです。

 

では、この重要な判断をどのような視点で行えばよいのか、その手順についてご紹介します。

 

1、まずお子さんは何と言っているのか

 

お子さんが今の環境で続けたいと言っている場合、転塾・退塾は望ましくありません。

受験本番まで走り続けなければいけないのはお子さんだからです。

お子さんの気持ちを最優先にして考える必要があります。

この場合、学習計画と勉強法の確立と本人のモチベーションアップが必要不可欠となります。

 

一方、お子さんがどっちでも良いもしくは変わってもよいと言った場合。

これは、まず各塾の体験からスタートしましょう。

勉強がストップすることに不安を感じるかもしれませんが、後述しますように、1か月の遅れは後からいくらでもリカバリーが効きます。

 

考えてもみましょう。5年生であれば、残り15か月余り。4年生であれば、残り27か月余り。

1か月の遅れが左右するようであれば、中学受験はみな4年2月からノンストップでやり続けた子しか勝てないという話になります。

 

そんなことはありません。

 

むしろ、お子さんが行きたがっていない環境を無理に継続させ、ずるずる行く方が後々リカバリーが効かなくなってきます。

息切れも起こします。

何事も決断するなら、早い段階の方がよいのです。

 

したがって、納得いくまで体験を受け続け、ご本人が納得できる学習環境を導きましょう。

 

2、ご本人のモチベーションはどうなのか。

 

大抵のケース、成績不振の場合は本人のモチベーションも低いことが往々にしてあります。

まだ頑張れそうなのか、もう無理そうなのか。これはしっかりと対話で進めていかなければなりません。

 

モチベーションが低く、毎日の基礎学習もままならない場合は、個別対応が必要になります。

これは集団では限界があります。

指導者がメンター的存在になってあげる必要があるからです。

 

また、こうした選択肢もありです。

 

思い切って、一定の期間、受験勉強自体をお休みする。

実は私がそこそこ使う手です。

 

過去に10組以上はこの手を使ってきましたが、全員が復学し、難関校に進学したケースも多々ありました。

 

短いケースだと1日、長いケースだと1か月。

 

勉強から一切離れて、自由な時間(生活上のルールは厳しく設定します)を与える。

 

これは、人間の「いままで頑張ってきたことから離れて、好きなことをやっていると、このままでよいのだろうか」と思い始める心理を用いています。

 

何事も急がば回れ。繰り返しになりますが、1か月の遅れは大したことはありません。

 

やる気のない状態で15か月を過ごすのと、やる気を高めた状態で14か月を過ごすのではどちらの方がよいでしょうかという話です。

 

毎年、この時期は私もいろいろと考えさせられます。

こうしたお子さんたちを1組でも多く救いたい、それに特化したプラットフォームを来年度より開始するので、現プランでの募集は今年度いっぱいかなと思い始めている、今日この頃です。

2024年10月10日 08:57

5年組み分け雑感

こんばんは。

中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。

 

我々のサービスではここからさらに踏み込み、問題用紙と解答用紙の分析を行い、お子さんの苦手分野・時間配分・課題のあぶり出しを行っています。

 

 

算数

 

おさえたい問題

 

・大問1すべて

・大問2の1~7

・大問3

・大問4

・大問5

・大問6

・大問7の1

 

差がつくのは大問2の6と8、大問4の2、大問5の2、大問6か。

 

大問2の6は弁償型つるかめ算の考え方。なぜ、鉛筆とボールペンの値段で割り返すのかは要復習。

大問2の8の相似の3つの比は差がつく。まずは相似を見つけられるかがポイント。

大問3は三角形ACDが平行四辺形の半分に注目。

大問4は永遠に差が28歳であることがわかれば難しくない。

大問5の2ははじめて整数でなくなることに注目。しかし、この程度の数字なら、ごり押しでもいけた子も多いのでは、、、

大問6は苦手な子が多いので、大きく差がつきそう。

全体の重さ÷1個あたりの重さ=個数になることは、比でも変わらない。

この感覚に慣れたい。

大問7はAD:DBが3:1になることに気が付けないと万事休す。

 

いよいよ中学受験の領域らしくなってきた組み分け。比を使いこなすことと相似をみつけられないとかなり苦しいテスト。次回にも数問は問われることと、入試に大切な領域なので、新出単元と復習単元をバランスよく織り交ぜたい。

 

社会

 

大問1 文化

大問2 通史

大問3 旧石器~弥生

 

初回の歴史のテストにしては、かなり難しい印象。

 

下記の点を網羅しないと高得点は望めない構成になっている。

 

・流れ

・漢字

・年表

・史料

・都道府県

・文化

・何時代に何が起こったか、何時代に何の書物や宗教が興ったか

・中国の王朝と日本の時代のリンク

 

これはかなり大変なテスト。

 

他の科目の負担も重いので、毎週は漢字を捨て、新出時代と1週前の時代の音読・用語確認・用語の意味を抑え、組み分け前の1週間で漢字を詰め込むのが得策。

音読を行うときに、都道府県の情報と史料がでてきたら、注目。

3週目くらいから、時代と出来事がごちゃごちゃになるので、口頭ランダムテストなどでこの出来事は何時代?などを確認できるとベター。

 

理科

 

・大問1 必答

・大問2 普通

・大問3 やや易

・大問4 普通

・大問5 やや難

 

大問3のYとZ、大問4の問5と6、大問5の6~8以外はおさえたい。

大問2の光合成のグラフ問題は6年の模試でも過去に多く出題されているパターン。

問1の3はだまされない。呼吸ででんぷんを消費していることに気を付ける。

陽樹は「さくら待つナラ栗ごはん」

今回の化学大問3はサービス問題。少なくとも問4の(1)までは落としてはいけない。

(2)のXは比例式でときたい。が、グラフの傾きが変化したタイミングが中和点であることを見抜く必要がある。10:X=20:2.4といきたい。

塩酸と水ナトの中和比率が3:2であることがわかれば、Zも終了。

大問5の滑車は問5までおさえたい。

問3は適当におもりの重さを150グラムなどと置くと解きやすい。

算数もそうだが、どのように解くかのイメージが難しいお子さんは数字を適当に決めると活路を見いだせる。

あと、まれに時計回りの力と反時計回りの力がイメージできない子がいるので、具体物を用いて理解をさせておかないと、後々苦しむ。

理科の基本は、「図鑑・動画・実験」の3本セットで。5年まではこのセットが重要。

 

国語

 

物語文が解きやすく、論説文が解きづらかった印象。

まず、言葉関係の勉強はことわざや慣用句の意味を例文作成等を交えて、使える言葉にしたい。また、テキストで「青菜に□」と聞かれていたら、「□に塩」と答えられるかをやってみるなど、逆向きの勉強を実施したい。

漢字は日頃間違いの多いものはテストでも聞かれると思った方がよい。「垂」「専門」「収拾」などが今回の例。

物語文は「自分を出すと嫌われるという恐怖感から、自分をさらけ出せない」女子の悩みを意識しながら読み進められたかがポイント。男子は少しきつかったか。

主人公以外の心情を聞かれている場合は、主人公以外の「セリフ」に注目。

主人公の心情を聞かれている場合は、心の声や心情が表れている行動や表情の箇所に着目をしたい。

論説文は少し題材が難しかった印象。

四谷によくある問1や問5みたく、穴埋め形式の抜き出し問題は確実におさえたい。

意味段落を意識し、どのあたりに答えがあるかをあたりをつけるのがセオリーにはなるが、

苦手なお子さんはキーワードありきで得点をもぎ取るのも手。問1であれば、「推測」をキーワードにして探すのもよし、問5は「具体的数値情報」をキーワードにするのもよし。

 

5年下は抽象度が増すので、苦手なお子さんは学年を下げるか、別教材で読解の学習作法を身につけるのが吉。

2024年10月10日 08:22

6年第4回合不合雑感

こんにちは。

中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。

 

大量の過去問が届いた合間に合不合の雑感を。

急いで打ってるので、乱文ご容赦ください。

 

 

社会

 

・大問1 世界地理         普通

・大問2 飛鳥から鎌倉      やや易

・大問3 第一次産業       やや易

・大問4 高度経済成長の複合問題 やや難

・大問5 北陸を中心とした地理   普通

 

 

大問1は問3以外は確実におさえたいが、場所と国名が一致していない子にはしんどい問題もあったか。先進8か国とBRICSとサウジアラビア・チリ・ウクライナ・パレスチナ・イスラエル・エジプト・南アフリカ・タイ。このあたりの国と場所は抑えたい。

 

大問2は問2と5と9以外は確実におさえたい。貿易での輸出輸入品は頻出、年表が未着手の場合は行いたい。その際に、文化の年代確認も忘れず。

 

大問3は問5と7以外は確実におさえたい。問6はグラフだが、今回は簡単。マーキングと計算しやすい切りの良い数字に直すことを意識する。

 

大問4はやや難しい。現段階では1・3・7・8あたりをおさえたい。

1991年はバブル崩壊、2008年はリーマンショック、2011年は東日本大震災、2020年はコロナ。これは各学校でもグラフと絡めて聞いてくるので、おさえたい。

 

問5はウでひっかかりがち。ぎりぎり5倍にはなっていない。

 

問7は「円高―輸出―不利」「円高―海外旅行―有利」この2つだけを頭に入れておく。

 

大問5は確実にとれる問題が半分、差がつきそうなものが半分。問1・2・4・7はしっかりとおさえたい。ここでもグラフが問5に登場。意識することは「単位」「割合」「書かれていないことは選ばない」の3つ。記述は顧客にとってのメリットの視点で記述する。

 

全体的にかなり地理が多く、公民がほとんどない。バランスが微妙。

 

国語

 

大問1   物語文 やや易~普通

大問2   論説文 やや易~普通

 

場面や情景描写を問う問題(問2・8・9)と心情が表れている行動・表情・心情そのものの言葉(怖い・照れた顔など)を拾っていけたかが勝負。日頃からこの2点は十分に意識をしながら読み進めていきたい。

今回は主人公の心情の変化が激しく、しっかり追えたか否かで差がつく。(問1・5・7)

問4は「箸が転ぶ」のみしか聞かれていないことに注意。ウにひっかからない。

最後の記述は、夏子にとってトラウマ的な夜明けが、2人の漫才師との出会いを通じて、マチが相方だと気付けるきっかけになり、夜明けに対する心情が変化したことを落とし込む。

記述も含めて、素直な問題が多かった印象。

 

論説文も時間さえあれば、解きやすい構成になっている。都市部と農村部の対比から、人口減少と人口増加の対比の話へと、意味段落をしっかりと追っていけたかどうかが分かれ目。

記述問題も、65行目「そのような」の指示語がさしている内容を詳しく記述すればよいシンプルな問題。

接続語の問題はAを迷ったら、先にBを考えるなどのクセを身につけたい。子供はAに答えを無理やりあてはめると、Bを考えるときにAで選んだ選択肢を無意識に除外している。それが実はBの答えであることも多いので、接続語は迷ったら即答しない癖をみにつけたい。

 

熟語の成り立ちの問題は、パターンをまずはおさえることが重要。「似た意味」「反対の意味」「主述関係」「略語」「下から上に読む(先に動詞)」「上が下を修飾」この6パターンを頭に入れて解いていく。

 

算数

 

確実に抑えたい問題

 

・大問1すべて

・大問2の8以外

・大問3両方

・大問4の1

・大問5の1

・大問6の1

・大問7の1

・大問8の1

 

毎度のことだが、大問2までの得点率でボリュームゾーンは左右される。

 

大問1はキセル算が出現。分配法則・キセル算・単位換算・約束記号のトリッキー計算衆は差がつくので、重点的に。

大問2の4は展開図を書く。

大問2の6は面積等しい問題は白色を含めて考える思考はそろそろ身につけたい。

大問2の8はすべて書き出した猛者がいるが、3進法。苦手なお子さんは、27の位・9の位・3の位・1の位に数字を当てはめるやり方でも解ける。

大問4の2は「この後」という条件を読み飛ばした子続出。(2)はそう単純ではないという視点を。

大問5の2と3は差がつきそう。

大問5の2は2つのボールを入れる箱を先に決める。Aに2ついれれば、3通り。Bに2つ、Cに2つ…

よって、3×4=12通り。

Aに入った2つのボールの決め方は、4×3÷2=6通り。残り2箱にボールが入っているから、6×2=12通り。12×12=144という解き方もある。

大問6の1は分母が11~99に絞られることを編み出し、あとは倍数の性質と周期算の抱き合わせ。これは要復習。

大問8の1は絵にだまされず、リード文を読んだか。最初は2人とも右回り。10・5にしない。

大問8の2以降は最難関ありがちな、ダイヤグラムに落とし込む問題。トップ層はこの3題で差がつきそう。

 

確実に抑えたい問題を拾え、大問2の8・大問4の2・大問5・大問6の2あたりを拾えれば、高得点望める。

 

理科

 

・大問1 必答

・大問2 易

・大問3 やや難

・大問4 普通

・大問5 普通

・大問6 普通

 

大問1は全問必答。

大問2は「食べる・食べられる」の関係を見誤らなければ、全問正解したい。

問5はCの方が捕食者なので、少ないことに注目。

大問5の問1・2・4は確実におさえたい。

問4は100メートル南下するごとに、5メートル上がっていることに注目したい。

 

大問6は問1~4までは難しくない。

問1と2は落としてはまずい。

 

特に問3は比例式を立てて計算が面倒くさくなる場合は、気体が4倍だから、アルミも4倍になっているという関係で解く。比例式が正義でないこともある。

 

問4は塩酸が3分の5倍の関係だから、アルミも0・6グラムしか反応しないことが重要。

 

今回は物理が厄介だった印象なので、比較的解きやすい大問1・2・5・6の得点率がカギを握る印象。

2024年10月08日 10:12

合不合が振るわなかった際の心構え

本日、合不合の結果が返却されたことと思います。芳しくなかったご家庭は不安になるでしょう。

 

しかし、励ましではなく、ご参考までに大切なことをまとめておきます。 

 

✅️合不合といえども、合格・不合格は決まらない 

 

ダイレクトに◯%と出されると、焦る気持ちも十分に理解できます。

しかし、親御さんが焦るとお子さんに悪い意味で伝わってしまいます。

焦りをぶつけても、「まずい、やろう」とはなりません。

 

そもそも、テストが終わった瞬間から「できなかった」は本人がすでに悟っています。

合不合が受ける学校のそっくり模試であれば気にする必要もありますが、そうではないですし、そもそも全範囲をテストで聞くことはできないので、たまたま苦手分野や仕上がりの甘い分野が集中した可能性もあります。 

 

ここからは、残り5ヶ月お子さんが気持ちよく勉強するためにはという視点で、言葉がけや接し方に留意しましょう。 

 

✅️併願校選びをしっかりと考える 

 

実のお子さんですから、期待して高みを目指させようという考え方は理解できます。 

しかし、保険はしっかりとかけておきましょう。 

 

1日午後の時点で通学範囲の学校をおさえられているかは、2日以降のお子さんのメンタルにかなり大きく影響を及ぼします。プレッシャーを感じて、本来の力が出せなかったということは避けたいものです。模試と入試は全く別物と捉える必要があります。

今回の結果を受けて、早めにおさえられるだろう併願プランを再考いたしましょう。 

✅️過去問の学習スケジュールを練る 

 

模試は健康診断、過去問は学校が求める人物像に近づく努力。

非なるものです。 

 

模試が良かったとしても、過去問対策が疎かであれば合格点に乗りません。 

模試が芳しくなくても、過去問対策がしっかりとしていれば合格点に乗ってきます。 

 

この過去問のやりこみ度合いで、模試でついた偏差値の差は十分に逆転可能です。 

なぜなら、学校が求める人物像に近づく努力をしているから。

毎年必ず出してくる単元、複数年に渡り出してくる単元、あまり聞かれない単元。 

そして、時間配分等の戦術面。 

 

これをしっかりと整理することが、その学校が求める人物像に近づくことにつながります。愛を伝えるに近いですね。 

模試はこうした様々な学校を受ける子に向けて、中庸なテストになっているので、あくまでも目安です。

一喜一憂はよくありません。
何も決まったわけではありません。

出た結果を受け止め、直しを粛々と行い、学校のラインナップが決まったら志望校に向かって全集中。 

 

「本当の勝負はここから」です。

頭は冷静に、心は熱く。

一歩一歩、積み上げていきましょう。

 

※今年度の6年生は3月31日をもって、締切となりました。

 

※スーパー家庭教師とコーチングは満席になっています。来年度の案内は現在お申し込みのご家庭優先案内になっていますので、ご興味がありましたら、友達追加をよろしくお願いいたします。

2024年09月11日 20:18

2024年合不合雑感

国語

 

大問1 長文だが、設問は難しくない

 

今回の物語文は長文であったものの、設問の中身はさほど難しくない印象。

問1~4と9は確実にとりたい。

問5は「せせら笑う」と「ほくそ笑む」の区別。

問6抜き出しは 鈴香のセリフに注目。

 

大問2 現時点でこの大問2の結果は気にしなくてよい

 

文章の中に表や図が含まれているトリッキーな問題。

普段、国語に苦戦したお子さんが取れ、国語が得意なお子さんがやられそうな問題。

現時点では大問2の出来は気にしなくてよい。

その中でも文脈で解ける問3とラストの2題を確実に拾い、問1と4の記述を半分は狙いたい。

 

大問3 季語で分かれたか

 

小春日和の「春」

残雪の「雪」

麦秋の「秋」

 

に騙されてしまうと、差がつく。

 

大問4 頑張りましょう

 

「とこなつ」以外はしっかりとおさえたい。

 

社会

 

大問1 やや易しい(問3と問7以外は確実におさえたい)

大問2 やや易しい(問4と問9以外は確実におさえたい)

大問3 普通(問3と問5と問9以外は確実におさえたい)

大問4 普通(問6までは確実におさえたい)

大問5 難(問1と問2と問7はとり、12と13あたりはおさえたい)

 

地理が少なめ。第一次産業や第二次産業の出題や都道府県のデータ関係もほとんどなく、易しい印象。

 

歴史もさほど難しくない印象だが、選択肢の文やリード文や資料をしっかりと読めたかどうかで差がつく印象。

 

公民は普通。国会・内閣・裁判所の仕事を正確におさえられたか、グラフの読み取りで差がつく印象。

 

問題は大問5。現時点では少しきついと感じたお子さんも多いでしょう。時事関係はまだまだ先でも間に合うので、大問4までの得点率で今回の社会は判断してあげた方が正確。

 

理科

 

大問1 ものすごく易しい(全問必答)

大問2 普通(問1と問2は確実におさえたい)

大問3 普通(問1~4は確実におさえたい)

大問4 やや易しい(問1~3と4の2は確実におさえたい)

大問5 普通(問1~4は確実におさえたい)

大問6 普通(問1~3は確実におさえたい)

 

確実におさえたいという問題の中に奇をてらった問題は全くないので、ここまでをおとさなければ、大崩れをすることはない印象。

差がつくのはやはりグラフの読み取りとリード文の読み取りが絡む問題。

大問2の問3のたんぱく質は血しょうにすべて残っていることに注目。

ブドウ糖は尿0になっていることに注目。

 

大問4の4の2みたく、実験結果をグラフに落とし込む問題は各模試等で頻出。表の残った個体の重さの変化したグラム数を1つ1つ書き込むことがポイント。

 

大問5は上向きの力と下向きの力をメモしながらとく。グラフの読み取りで500グラムがおもりの重さであることがわからなければ、全滅。

大問6は比例を意識する。

 

算数確実に抑えたい問題

 

・大問1すべて

・大問2の1~7

・大問3の1

・大問4の1

・大問5の1

・大問7の1

・大問8の1 ①と②

 

大問1と2の失点度合いで決まりそう。□の計算2題出題。毎日1題取り組みましょう。

 

そして、落としたお子さんは□に出した答えを入れて、本番解きなおす癖を。大問2の4は底面の形が異なる場合は、全体の半分であることを疑う。大問2の6は和差算と速さの典型題。大問2の7はこの段階では瞬時に扇を求めればよいと見抜きたい。大問2の8は千の位が1になること、繰上りが1になることを見抜けるか。ひらめかなければしょうがない。

 

大問3の2は最初の1回の処理で差がつきそう。赤ランプは最初を含めて10回。同時は最初を含めて3回。よって、10―3で、最初が取り除ける。

 

大問4の1は外角でなくても、360度の20分の7を使えば、中心角が求まる。

 

大問4の2は補助線が引けるか。この手の問題は半径を確実に利用するので、補助線を疑う。

 

大問5の1は1:3を答えにしている子が少ないことを祈る。大問5の2はEHIとIFCの相似を見抜きたい。

 

大問6はむずい。

 

大問7はもはや国語の問題。どのグラフがPQRなのかを見抜けなければ、万事休す。見抜ければ、(1)は難しくない。

 

大問8は大問1の2と同様、分配法則を利用すれば、①は難しくない。②はひらめかない場合は、ゴリゴリ書き出して、答えをひねり出すガッツがほしい。序盤は易しい印象なので、序盤がカギを握る。

2024年09月11日 20:14

今年度残席情報について

こんばんは。

 

中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。

 

本日は今年度の残席情報についてお知らせいたします。

 

法人設立キャンペーンに多くの応募を頂き、誠にありがとうございました。

 

9月6日時点での残席情報は下記の通りとなります。

 

朝コーチング残席1 

夜コーチング残席なし 

スーパー家庭教師残席なし 

その他のプラン残席あり

 

1月末までは上記のようになりますので、ご了承ください。 

法人設立キャンペーンは9月8日で締切となります。

2024年09月06日 21:53

5年生後期は中学受験の正念場

こんばんは。

中学受験コンサルティングタカベルの高畑です。

 

4年生・5年生の組み分けやマンスリーフィードバックが始まり、各ご家庭、夏の範囲無制限のテストで出た課題のあぶり出しと学習計画への落とし込みを行っております。

 

表題の通り、特に5年生の後期は中学受験の「正念場」です。

 

卒業生のご家庭とコミュニケーションをとる機会があるのですが、どのご家庭も5年生の後期が一番きつかったというお話を伺います。

 

一般的に考えれば、受験が近づく6年生になるにつれてきつくなると思われがちですし、そう捉えるのが普通でしょう。

 

では、なぜ5年生後期が最もきついと感じるのか。

 

私は、3つの要素が起因していると考えます。

 

①モチベーションの低下

②成績が上がりづらい

③難易度の高い新出単元が続く

 

この3つが原因としてあるように感じます。

3つと記しましたが、すべてがリンクしているように感じます。

 

それは、大手塾5年生の後期が下記のような構図をもっているからであるです。

 

✅算数を中心に今までの学力がものを言う単元になる。

✅社会を除き、5年生で概ねの新出単元が終了するスピーディーなカリキュラムである。

 

5年生の後期はとにかくカリキュラムの質と量が厳しさを増してきます。

 

それも、算数を中心に5年生前期までの学力がものをいってくるので、なかなか成績の向上につなげづらい。

 

食塩水の原理原則が分からなければ、食塩水と比は解けません。

比の原理原則が分からなければ、平面図形や速さに応用できません。

力学も、前期の学習したことをベースに授業が進む。

国語は「読み方」が定まっていないと、抽象度が増す文章に太刀打ちができない。

 

このように前期の学習がベース・前提に後期は進むので、「毎週の新出単元を頑張っているのに成績があがらない」→「モチベーションの低下」という負のサイクルを招きます。

 

6年生は既習事項を教わる分、5年生の後期の方がきついと言われる所以はこれにあります。

 

創業4期目ですが、過去の3年で我々が最も忙しくなるのが、「10・11月」頃。

 

6年生の過去問対応に加え、5年生の転塾等の相談が後を絶ちません。

 

このようにならないためにも、下記の3点を着手したいところです。

 

・文化祭に足しげく通い、何のために受験をしているのか目標に立ち返る。

・算数のみ、前期の穴(後期につながる単元)を復習する時間を担保する。

・目先のテストで点を取る学習計画ではなく、理解度重視で本人のペースで学習を進める。

 

この3点は特に意識したいところです。

 

5年生の後期を制する者が中学受験を制する。

大袈裟な言い方ですが、これを意識し、1日1日を大切に5か月を乗り切りましょう。

2024年09月04日 18:51

4年生組み分けざっとの雑感

 4年生は理社が簡単なので、算数中心に。

 

 〜算数のざっとの雑感〜 

 ・大問1全て 

・大問2の1〜5 

・大問3 

・大問4 

・大問5の1 

・大問6の1 

 

 ここまでの130点分で落とした単元はしっかりと復習をしておきたい。 

 その上で差がつくのが、 

・大問2の6

・大問2の7

・大問2の8 

・大問5の2

 ・大問6の2 

・大問7の1 

 

 大問2の6の弁償型つるかめ算は要確認。32回全て成功したら何点だったのか。実際の点数との乖離は何によって発生したのか。元々の持ち点にも要注意。 

 大問2の7は十の位を四捨五入することがポイント。

 大問2の8、図形内の角度の問題はまず長さの情報を書き込むことがセオリー。

ACとBCが等しいから、ACとCEも等しくなることに気がつけたかが全て。長さと角度をとにかくゴリゴリ書き込む。

大問5の2はアルファベットEFGHをふれれば最高。立方体の見取り図は描けるようにしたい。

 

大問6の2は習ったことのない形の図形。習ったことのない形の図形は、

①全体から知っている形を引く

 ②補助線 

③移動させる

のいずれか。

①でダメなら、②を使う。

 

EI4センチに気づけば補助線がひらめくはず。

 

大問7の1はまず書き出す。

A1回目→1
B1回目→2
A2回目→3 

 

 1.3.5‥の等差数列

 

4年生で算数が足を引っ張っている場合、極端な話、7割算数でも良い位。

 ✅️□の計算 

 ✅️頭で考えず、手を動かす

 ✅️一つ一つの解法を理解しながらゆっくり進める

 ✅️解法説明をさせてアウトプットを図る

 ✅️情景図、線分図を怠らない 

 

これに注力して、頑張りましょう。 

 

 〜理社ざっとの雑感〜 

 

4年生の理社は割と手加減をしてくれているので、簡単に。

社会は、

 

 ✅️シリーズの音読マスト 

 

今回出ていた沖縄県の特色など、シレッとテキストに書いてある箇所が差がつく問題。問題を解くだけでは解けるようにならないので、音読をしっかりと。

 ✅️都道府県と川や山地のリンク

 

これを行っておくと、5年が楽になる。

4年生は素直に都道府県をリード文に書いてくれているので解きやすいが、5年生は問題を解く上で都道府県名を出してくれず、中部地方の各都道府県のデータだけが記載され、それを紐解かなければならないと、二段階負荷がかかる。今のうちに出てきた山地や川を都道府県とリンクさせておきたい。

 

 ✅️写真やグラフ・データも注目 

 

これは上2つをやってからなので、優先順位としては後回しになるが、産地はとりあえず2位まで押さえておくだとか、どれがトラクターの絵なのかなど、余力があれば触れておきたい。

 

 ✅️理科の実験問題は体験か動画で 

 

今回の熱伝導と対流の実験問題や、光の投影問題は動画を見たり、実験教室で体験を行う。時には実際に行ってみる。
NHK for school はオススメ。地理も「見えるぞニッポン」は最高の動画教材。

 

 ✅️因果関係をつかむ 

 

 理科は因果関係が大切です。
これもテキストの太字になっていないところに書かれていることが多いので、音読はやはりマスト。

温められた水はなぜ上に行くのか。
単純に暗記をするのではなく、因果関係をつかむことが重要。「ふしぎ大調査」なども見てみる価値大。 

 

 と、ざっと記しましたが、4年生で算数が奮わないお子さんはとにかく算数をたっぷりやりましょう。

2024年09月04日 18:21

中学受験コンサルティング タカベル

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